コロナ禍でネット証券の口座開設数が一気に増えているようです。
その理由として、これまでサラリーマンは、株取引のある昼間は仕事なのでトレードが出来なかった人が多かったのですが、テレワークにより昼間も取引もできるようになり、手数料の安いネット証券の利用が増えているとのことです。
手数料は無駄コストの筆頭ですから、できるだけ手数料で取引するに限ります。
今でも窓口対応や電話対応で取引をしている人もいるそうですが、少しでもネット取引が出来る人は手数料の安い方に流れるでしょうね。
■住信SBIネット銀行が意外と使える
私の場合、旧Eトレード証券からの口座を使っており、今はSBI証券ですが、利用させてもらっています。
ポイント等を考えると楽天証券なども有用ではあるのですが、昔から口座を持っていると、なかなか変更しにくいものがあります。
SBI証券を使っていると、最近ではネット銀行もSBIグループにあるので、簡単に口座開設と紐づけができます。
それが、住信SBIネット銀行です。
ネット銀行となると少し壁を感じる人もいると思います。
私自身も株取引等はネット証券を使っていますが、いざ銀行となると、ネット銀行はあまり使っていないです。
何故なのか、明確な理由は分かりませんが、特殊な口座は意外と引き落とし口座にできなかったりするので、それが面倒なのはあります。
特に利用目的も無かったのですが、SBIグループということで、住信SBIネット銀行の口座を開設していました。
最近になり、非常に利用価値がある特典があったので、紹介します。
■現金主義の人はATM回数が決まっているので少々難点
私にとって、手数料はできるだけ安い方が良いという感覚があるので、例えばATM引出手数料などを無料にできるメリットは使って行きたいです。
単に時間外手数料無料だけでも十分ではあるのですが、何かの時に使えるようにコンビニATM無料などの特典もあると便利です。
住信SBIネット銀行は、基本的には独自の店舗やATMがないので、コンビニATM、イオン銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMを使うことが必要になります。
通常の銀行と違うところは、平日昼間は無制限無料などではなく、ATMの利用無料回数というのが決まっている点です。
この点においては、現金をメインで使う人であると、少々使い勝手のわるい銀行になるかもしれません。
逆にいうと、あまり引出等をしない人にとっては有用で、その分、預金金利が良かったりするわけです。
■大きな特典は振込手数料無料回数
今回、ここで紹介したいのが、金利やATM等に関することではなく、「振込手数料無料回数」です。
何がメリットかと言うと、この振込手数料の無料に関しては、他行であっても無料なのです。
なかなか他行への振込手数料を無料にしてくれる銀行は少なく、そのような特典があったとしても、条件が厳しかったりします。
それに対し、住信SBIネット銀行の条件があまり厳しくないのです。
■ランクは全部で4つ
振込手数料無料回数は、該当ランクによって違います。
ランクは全部で4ランクあり、それぞれの無料回数は月15回、7回、3回、1回です。
ランクアップの条件に何も当てはまらなくても、ランク1の月1回はもらえるのですが、できればランクアップを目指したいところです。
では、ランクアップをするにはどのような条件に適合すれば良いかを紹介します。
■ランク2の条件
ランク2の月3回に無料とするのは実は非常に簡単です。
下記のいずれかに該当すれば良いのです。
- 総預金の月末残高が30万円以上
- ロボアドバイザー資産運用残高の合計が月末時点で10万円以上
- 以下1~11の条件のうち2つ該当
- 外貨預金(普通・定期)の月末残高あり
- 仕組預金の月末残高あり
- SBIハイブリッド預金の月末残高あり
- 純金積立月末時点でご契約あり
- 給与、賞与または年金の月内ご入金あり
- 目的ローンまたは不動産担保ローンの月末残高あり
- カードローンの月末残高あり(50万円以上2つにカウント)
- スポーツくじ購入または公営競技ご入金の月内合計が2万円以上
- ミライノ デビットの月末時点の確定金額が合計1万円以上(3万円以上2つにカウント)
- クレジットカード「ミライノ カード(JCB)一般」の引落口座を当社に設定かつ当月確定(翌月引落)金額が1万円以上(5万円以上2つにカウント)
- 当社口座からプリペイドカード「JAL Global WALLET」への円貨チャージの月内合計金額が1万円以上(3万円以上2つにカウント)
- 30歳未満
この中で簡単に達成しやすいのは、「総預金の月末残高が30万円以上」か、「外貨預金の月末残高&SBIハイブリッド預金の月末残高」ではないでしょうか。
■ランク3の条件
ランク3の月7回になると少し条件が厳しくなります。
- 総預金の月末残高が300万円以上
- ロボアドバイザー資産運用残高の合計が月末時点で100万円以上
- 住宅ローンを利用
- 上記の1~11の条件のうち3つ以上該当
総預金の月末段高300万円以上は少々ハードルが高いです。
ロボアドバイザーは手数料が無駄なので利用すべきではないですし、住宅ローンはもっとハードルが高いです。
3つ該当であれば可能性があるかもしれませんが、利用者側にデメリットが少ないものというと、給与振込を追加するくらいでしょうか。
■ランク4の条件
ランク4の月15回になるともっと厳しい条件となります。
- 外貨預金と仕組預金の月末残高合計が、500万円以上
- 外貨預金と仕組預金の月末残高合計が、300万円以上 かつ 住宅ローンを利用
外貨預金が好きな人は良いですが、為替リスクは大きいですし、仕組預金も定期預金が好きな人なら良いですが、ネット証券グループを使う人ならあまり利用しないでしょう。
それに、月末残高が500万円以上ですから、金額面でもハードルが大きいです。
■まずはランク2でも利用価値あり
これらの中で達成しやすいのはランク2で、月3回の振込手数料無料回数が手に入ります。
振込をしないといけない時に、この無料回数は意外と重宝します。
そこらの銀行を使ったら、普通に数百円の手数料を持っていきますし、振込金額によっては手数料が高いな(怒)と思ってしまいます。
このような時に、振込手数料無料があれば、無用なストレスを感じることなく過ごせます。
手数料は上手に無料にする時代です。
一度検討してみてはいかがでしょうか?