米国株が主要指数で過去最高値更新というニュースが出てきており、さらにNYダウが終値で4万ドルを突破という節目到達のニュースもあり、さらに、ドル円も高値圏にいますから、米国株投資をしている人は、よほど運が悪くない限り、ほとんどの人が収益最高値を更新していると思います。
こうなると、3月下旬~4月初旬頃もあったのですが、投資している人は高揚感に包まれて、もっと投資した方が良いのでは?って考えるようになるんです。
今年の1~3月まではまさにそのような雰囲気で、今は下がる材料がない、今年はどこまで上がるのか、そのような話ばかりだったことを思い出されます。
しかしながら、4月中旬の調整局面に入ると、今までの高揚感が嘘のような悲壮感が出てきて、特に、新NISAから始めた人は、利確や損切りをやった人も少なくないという話です。
5月に入り、また4月の調整が嘘のような上昇ぶりですから、株って本当に分からないって思っている人は多いのではないでしょうか。
対して、〇〇ショックをこれまでも何度も経験しているような人は、このような4月の調整は何とも思らない調整ですし、逆にちょっと買い増しするくらいの気分の人もいたと思います。
ここから先、どうすれば良いか、これは投資初心者に対して言えることですが、この高揚感に惑わされないようにするべきなんです。
冷静に、数値を見て、自分の資産残高を見て、そして判断していくべきだと思います。
■これまでポジションを持たなかったのは何故?
まず、現状、全く投資ポジションを持っていなく、今から買いたいと思っている人は、まず買わない方が良いでしょうね。
それはなぜか、理由は簡単で、なぜ投資ポジションを持っていないのか?という原因分析が先だからです。
なぜ投資ポジションが無いのか、それは買いたくても昨年10月からのブル相場で買うタイミングを逃したのか、それとも、4月の下落相場で一旦売ってしまったのか、はたまた、投資資金がようやくまとまってきたのか、何でしょうか?
たとえ何であったとしても、いま、投資ポジションがゼロで、持っていない人は、買わない方が良いです。
何かしら買わなかった理由があるのでしょうし、売ってしまった理由があるのだと思います。
その何かしらの部分を克服しないと、結局、買ったところで同じことの繰り返しです。
ようやくまとまった投資資金が出来た人であったとしても、なぜまとまった資金ができるまで、一回も投資をしてこなかったのか、ってことにも自分の考えを整理する必要があります。
投資なんて、まとまった資金は必要ないんですよ。
今は100円から投資できる時代ですから、少しでも投資に興味があり、投資をやる必要があると思うのなら、さっさと始めておけば良かったということです。
それを今まで放置していたのが問題ということです。
■年末まで上昇しても指数上昇は10%程度かもしれません
今の米国相場は、高値圏に位置しています。
あくまで過去トレンドの中での高値圏なので、さらに上がる可能性もありますが、ここから資産が2倍になるまで一気に駆け上がると思いますか?
長期投資を想定している場合、数十%の増加ではなく、数倍の増加を目指しているはずです。
なので、ここからブル相場が何倍になるまでも行くと考えるのなら、今から投資をしても問題ないですが、ここからブル相場がいつまで続くか分からないと考えるのなら、今から投入するのは結構危険だと思っています。
というのも、そもそも、今の時点でポジションを持っていないのであれば、リスク許容度が低い可能性があるのです。
新NISAから始めた人って、結構勘違いしている人が多いのですが、投資ってリスクがあるのは分かっているけれど、儲かるんでしょ?、損しないんでしょ?、って思っている人が多いようです。
確かに、今はブル相場ですが、ここから年末まで上がったとしても、10%程度しか上がらないでしょう。
為替を加味したら、数十%くらい上がるかもしれませんが、そんなことを期待していたら投機になります。
株価指数で上がっていたとしても、為替で損をする可能性もあるかもしれませんから、上がる余地が小さい今のタイミングで入っていくのは、かなりリスクが高いと考えた方が良いということです。
やはりあくまでも、投資は安く買って高く売るってことが前提となります。
ジャストキープバイイングであれば、売却は想定しなくても良いかもしれませんが、あくまで投資をしている以上は、利益率、利益額というのは頭に入れながら投資を進めることになるのは当然のことです。
この相場状況下って、結構、高揚感に包まれている人が多そうな雰囲気があります。
特に、一度大きな押し目があって、さらに上がっていますから、やっぱり下げても上がるんだという前例が強くなりましたからね。
あくまで自分の大切な資産を投資しているわけですから、ここで一気に稼ぐのではなく、長期に渡った投資ができるかどうかの視点で、投資タイミングを図ってほしいなと思います。