ついに学校活動においても、形だけの平等性や公平性がなくなり、様々な面において、自由選択が許されるようなってきた印象です。
先日、中学校からPTAの入会案内が来ました。
入会されるか、入会されないかと選べるといった内容です。
PTAは強制加入では無いのか?と疑問に思っていたのですが、子どもが言うには、今年から選択制になったといいます。
注意書きには、「卒業時の記念品等の費用は、入会されない場合は別途徴収します」という内容でした。
PTAに加入していないと、卒業証書入れなどで子どもに不利益が生まれるという話を聞きます。
けれども、そのケアもされているということで、これは大革命だと思いました。
これで役員選抜などの時に、無駄に神経をすり減らさなくて済みます。
世の中忙しい人も多いのですから、できる人がやって、できない人は入らなければ良いのだと思います。
それでPTAが運営できなければ、それもその時代です。
解散して、別の方法を考えれば良いわけですから。
本日の主題ですが、私は当ブログの過去記事でも書いていますが、中学生になって部活動に入ることには反対の立場です。
こちらもついに、話の分かる先生が出てきたなという印象があります。
■中学生は忙しいのに
中学生になると部活動に入らなければならないという感覚が私には理解ができません。
元々、小学校では部活動なんてやっていな子が大半なのに、なぜ勉強が忙しくなる中学生になって部活動を始めるのでしょうか。
先輩後輩などの人間関係を養う的なもっともな意見を言う人もいますが、そんなものは、後からでもいくらでも勉強する機会がありますし、部活動でなくても養うことができます。
中学生は忙しいのです。
急に勉強は忙しくなるし、中高一貫校に通っていない限り、高校受験もあります。
内申点も気にする必要が出てきますし、塾に通うようになる人だって増えます。
そんな忙しい中学生に、さらに部活動というストレスの場を与えることは無謀と思えて仕方ありません。
だから私は反対なのです。
■担任の先生からも強要されず
4月末頃に部活動入部届というものが提出期限を迎えたそうです。
そもそも入部する気がなかったので、そんな届け書類は無視していたのですが、いつの間にか提出期限になっていたそうです。
提出しなかったのを担任が不思議に思ったのか、娘に、「部活動は入部しないってことで良かったよね?」と聞いてきたそうです。
その理由というのが、昨年は新1年生が全員入部したらしく、娘が入部届を出し忘れているのではないかと思ったからだそうです。
娘は、部活動には入部しないと先生に言ったそうですが、その後の先生との会話で、先生も部活動に絶対入らなければならない感覚がないということだったらしいです。
娘が入部しない理由としては、「放課後の時間を有効に使いたいから」ということです。
担任も、「放課後くらいは自由に過ごしたいよな」という話をされたそうです。
やはり、塾はありますし、YouTubeを見たい時もあると思いますし、宿題やテスト勉強をしたいときもあります。
そんな時に、部活動の時間があると、それは邪魔な時間でしかありません。
部活動に熱心に取り組む人であれば、それそれで青春なので良いと思いますが、部活よりも勉強時間と思っている人にとっては、部活の強制入部はストレスそのものだと思います。
■自分のやりたいことができるように
高校になると、進学校の生徒だと、いつ部活を卒業するかという話題が挙がると言います。
大学受験は、やはり勉強時間と勉強の質がものをいいます。
なので、勉強の時間が減り、質も低下する部活動は邪魔でしかないのです。
受験勉強500時間程度で合格するような大学であれば、部活と勉強を両立しても、十分に合格できると思いますが、3000時間やそれ以上の勉強時間が必要と言われているような難関大学であれば、勉強時間をしっかり確保することは重要です。
高校で早く退部をしようと思っているのだから、中学から部活に入らないという選択もアリだと思います。
私からすると、逆に、昨年まで全員入部だったという現実が不思議で仕方ありません。
周りの人が入部するから、私も入部しようという受け身的な発想をする中学生が多いのかまでは分かりませんが、そうであるのなら、中学生という年齢なのに何に忖度しているのでしょうか。
自分のやりたいことを見失わないように教育するのも、学校や家庭の大人の役割です。
PTAへの入会が選択制になったのと同じように、部活動もきちんと選択制にしてあげるべきです。
本人がやりたくもない活動を、親などが中学になったら部活に入るものだという先入観を与えることは、あとから両者で苦悩を生むだけです。
どうせ、定期テストが始まったら、成績な伸び悩み、三者面談などで本人を攻めたてないといけないのですから。
そうなってから、部活動を辞めることを選択肢に挙げるのなら、いっそのこと、今の段階から入らない方が本人の負担は少ないです。
入るのも人生、入らないのも人生、何が正しいのかは分かりませんが、大学受験をする人が増えた時代ですから、勉強をする方向に話を持っていった方が身のためだと思いますがね。