エヌビディア決算が不調に終わり、ハイテク銘柄の暴落、暴落、大暴落の始まりになるかもしれません。
水曜日の米国市場は、エヌビディアの決算待ちということで、NASDAQ100中心に下がっていました。
これは、今週から見られた光景なので、エヌビディアの決算が通過するまでは機関投資家の動きはなさそうでした。
この点は予測どおりであり、結果として、エヌビディアの決算がどのように通過するかということで市場参加者の関心事でした。
アナリスト予想って全体的に抑え気味に設定されることも知られており、予想を上回ることは確実視されていたので、あとはその予想をどのように上回るかが焦点となっていました。
エヌビディアの決算が市場を左右するので、これを見極めないと、どのような投資戦略にしていくのかが明確ではなかったのです。
結果として、売上、利益の結果は予想以上でしたが、ガイダンスが微妙な感じでした。
市場予想の平均は上回っていましたが、そこまで強気の見通しではなかったという反応です。
まあこれは、結局、アナリスト予想が抑え気味なので、本当の予想はもう少し高かったのでしょうね。
それに届かなかったということで、エヌビディアのアフターはマイナスになりました。
これは大きな転換点になるかもしれません。
ちょっと嫌な予感しかしないです。
■最近は全くワクワクしない
投資信託の収益は、最近あまりワクワクもしない状況になっています。
毎日、毎日、確認する度に少しずつ下がっている状況です。
今の状況は、確認してもあまり楽しい状況ではないですね。
投資って、このような時期があると思っています。
もちろん、8月上旬に起きたような大暴落で慌てることもありますし、パニックみたいになる相場だってあります。
それはそれで、焦らず行こうという気になるのですが、このように徐々に下がっていく状況は暴落日よりもなんか疲れます。
気持ちが切り替えにくいと言いますか、ボディブローのように来るからいけないのか、日々の投資行動があまり楽しくなくなってきます。
でもまあ、このような時期は必ずあります。
それに、リーマンショックのような数年に渡ってマイナス継続って時期もありますから、数ヵ月がマイナスだったからといって、ショックを受けていては相場に向き合えません。
このような時はどうするか、過度にリスクを取らずに、淡々と積み立て投資するしかないですよね。
■セクターローテーションが本格化するか?
このエヌビディアショックはちょっとキツイかもしれません。
というのは、世界中がエヌビディアの決算に注目していたわけです。
米国の利下げが確実視されている状況で、資金をどこに持って行くか、それを考える材料にしていたので、エヌビディアの決算ショックはおそらく投資先の選定には大きな影響を与えるでしょう。
これまではハイテク銘柄に大きな資金が流入してきていましたが、これからはビックテックから中小型株への資金シフトが本格化するかもしれません。
これは米国利下げを織り込んでいくという行動です。
とはいえ、これが未来永劫続くとは限らないと思っています。
セクターローテーションはあくまでローテーションなので、たとえビックテックから資金流出が起きても、それがまたローテーションされることがあるはずです。
それが1ヵ月後なのか、半年後なのか、1年後なのか、それ以降なのか、それは分からないです。
さらに、リセッションの可能性も完全に消えたわけではないことも忘れてはいけないわけです。
リセッションになると、金利は緊急利下げを伴います。
それによってまた、景気後退による業績懸念、それを通過すると、利下げによる恩恵の見通しが出てくるのと同時に、収益の良い企業が厳選されていくことになります。
結局は思惑と結果の出し入れが起きているだけなので、今のタイミングで出来ることをやっていくしかありません。