エヌビディアの決算待ちとしたらちょっと早い気もしますが、ニュース的にはそういうことなのでしょうね。
完全なバリュー高のグロース安という1日でした。
NYダウが最高値更新ということで、米国指数としては良い傾向だと思いますが、NASDAQ100はまだまだ5%以上最高値から離れています。
7月上旬の高値を考えてしまうので、なかなか資産が戻らないなぁって思ってしまうのですが、あの時はやはり異常な上昇だったのでしょうね。
その時の相場状況からするとセクターローテーションと言えるのかもしれませんが、異常なハイテク上昇だとすると、平常に戻っただけとも言えます。
これもそれも、全てはエヌビディア次第です。
エヌビディアが神決算であれば、もう一度、AIに脚光を浴びて、さらにハイテク銘柄の上昇があると思いますが、予想からさらに期待が乗っかっている部分から少しでも陰りが見えたら下落するでしょう。
それだけ期待値が高いってことになります。
そんなことを考えると、月曜日の段階から水曜日の引けに向けて、グロースの持ち高調整をしてもおかしくないかな?とも思いますが、何とも言えません。
■株離れ再発の日本人
投資信託の収益は先週金曜日を反映しました。
金曜日はパウエル議長の利下げ宣言で上昇していたのですが、為替で円高になって、全て相殺されてしまいました。
為替ヘッジ有りのレバ系の商品を持っていたので、その辺りでカバーは出来ていましたが、それでも、比率的には圧倒的にノーマル型が多いですから、為替でやられまくっています。
新NISA陰謀論が横行し、投資を止める人が続出している状況なのは確かなようです。
あの令和のブラックマンデーではかなりの人が売却をしたそうで、それは出来高でも現れています。
日本株で持っている人は、為替は関係ありませんが、それでも円安では輸出株中心に上がりますし、円高だと株価は下がってきます。
日本は円安で企業利益が増える大企業が多いので、円高になると株価が大きく下がります。
結局、米国株を持っていようが、日本株を持っていようが、円高で下がるのは仕方ないってことですね。
だからこそ、資産形成で投資を推進するのなら、円高に持って行く為替介入なんて意味無いんですよ。
国民の生活がなんてもっともらしい理由を付けていますが、日々の生活費も投資も、個人の生活からすると一緒です。
日本人は投資をやっていない人の割合の方が多いので、円高に持って行った方が納得される人が多いのですが、これが逆転すると、話は変わってきます。
けれども、令和のブラックマンデーで、また日本人から投資離れが起きてしまいました。
■失われた30年かハイテクブームの30年か
エヌビディア決算待ちってことは、待つしかないですね。
円高で円建て資産が減っている日本人が多いですが、こればかりは嘆いても仕方なく、これまでが異常な円安だったと思うか、いまは円高の押し目になっていると思うか、そのように考えるしかありません。
新NISAで投資を継続している人は、最短でも5年間は入金期間になるわけで、入金中は円高の方がたくさん買えてお得なわけですから、そのように考え方を変える方が良いと思います。
仮に最短の5年で入金完了することを想定すると、6年目から円安になれば、それはハッピーですけど、結局、輸入金額が上がるとか、生活必需品の値段が上がるとか、そんな文句が出てきて、日本は円安対策を余儀なくされるのでしょうね。
文句言う前に、海外投資をやって、円安で恩恵を受ければ良いのに、って思うのは私だけでしょうか。
そもそも日本の失われた30年株価チャートよりも、ハイテクブームの米国の30年チャートを見た方が、どちらに投資をした方が良いのかが明確です。
ハイテクだけでなく、高配当銘柄や生活必需品銘柄であっても、日本よりも米国企業の方が上がっています。
株投資はインフレ対策を言われるように、インフレが起きている国に投資をしないと、株価が上がらないことがこれらのチャート比較からも分かるわけです。
デフレマインドまっしぐらの国に投資しても、あまり良い果実は得られないと思いますけどね。