ワンタップバイに米国ETFが入るというニュースがメールで届き、先日からスマホ内で操作できるようになりました。
ワンタップバイの最初は、「米国有名企業30社」を少額投資かつ簡単なスマホ操作で買付ができるということで衝撃的でした。
そこから、「日本株ETF」「日本個別株」が買付できるようになりました。
遂に、米国ETFが解禁となりました。
ある意味、別の意味で興味があるETFが組み込まれたので紹介します。
■米国ETFの3銘柄
今回登場したのは、下記の3つです。
- SPDR S&P 500 ETF(SPY)
- DIREXION S&P500 3X(SPXL)
- DIREXION S&P500 -3X(SPXS)
簡単に説明すると下記のとおりです。あまりにも簡単すぎで申し訳ないですが、でもだいたい分かると思います。
- 「SPDR S&P 500 ETF(SPY)」は、S&P500指数連動ETFを買い付けます。(信託報酬0.0945%)
- 「DIREXION S&P500 3X(SPXL)」は、S&P500指数の値動きのプラス300%を目指す。(3倍レバレッジ)(信託報酬0.95%)
- 「DIREXION S&P500 -3X(SPXS)」は、S&P500指数の値動きのマイナス300%を目指す。(トリプルインバース)(信託報酬0.95%)
■S&P500をワンタップバイで?カブドットコム証券で?
「SPDR S&P 500 ETF(SPY)」は、当ブログで私が趣味で売買しているSPDR500の米国市場版です。
ある意味では、「SPDR S&P 500 ETF(SPY)」は米国市場の本家で、SPDR500は東証なのでミラー銘柄みたいなものです。
1日の売買数量が全く違うので、「SPDR S&P 500 ETF(SPY)」を買い付ける方が、無駄なかい離プレミアムを気にしないですみます。
ワンタップバイは口数を、ミニ株方式で分けて買い付けることができるので、少額から取引ができるのがメリットです。
さらに、金額買付ができるので、個別でETFを買付するよりも、無駄なく買付できるので便利です。
でも、私の感覚では一つ引っかかること。
それは、SPDR500は、カブドットコム証券経由ではフリーETFで買付が可能であることです。
逆に、ワンタップバイで「SPDR S&P 500 ETF(SPY)」を買付した場合は、買付手数料が米国市場取引時は0.5%、それ以外の時間帯は0.7%かかります。
さらに、為替の交換レートは、1ドルあたり0.35円です。
この手数料を支払ってまで、ワンタップバイで買い付ける必要があるかどうかは、個人の考えによります。私はあまりお勧めしないですが。
SPDR500は、現在30,000円/口していますので、少額で金額買付がしたい人はワンタップバイが良いかもしれませんね。
■レバレッジ商品は短期売買が基本
私はこの商品群の中で、ある意味、興味があるのが、「DIREXION S&P500 3X(SPXL)」です。
レバレッジは短期売買を基本にしなければならないと言われています。
その理由は、レバレッジの仕組みにあるのですが、「DIREXION S&P500 3X(SPXL)」は前日対比の変化率に対して300%となります。
したがって、急激に上げているときの増加と、急激に下げているときの減少は測りかねます。
また、ジグザグのこう着状態のときには、ある範囲の最初と最後で上昇していても、その上昇率の300%とならない可能性もあります。
したがって、絶対に300%になると思わないで、短期売買に徹する必要があるということです。
売買手数料の0.5%と為交換レートの1ドルあたり0.35円を払ってまで、この短期売買専用の300%のレバレッジ商品をやるかどうかですね。
もう一つの「DIREXION S&P500 -3X(SPXS)」はマイナス300%です。
インバースの場合は、こう着状態のときは、基準価額がドンドン下がっていく商品で有名です。(計算上もそうなります)
S&P500は右肩上がりの指標であり、トリプルインバースはもっと不利な商品であると思います。
さらに、両商品ともに信託報酬が0.95%と非常に高いです。
長期に持っておくと不利な商品であることは間違いなさそうです。
■ワンタップバイが儲かる賢い仕組み
ワンタップバイの経営者が賢いと思えることがあります。
それは、短期売買が基本といわれている、レバレッジやインバース商品を販売することにしたことです。
どこが賢いかというと、ワンタップバイの仕組み上、日本円で買付し、売却後も日本円になります。
米国の銘柄やETFを他のネット証券で購入した場合(例えばSBI証券)、売買手数料と為替手数料は別々になっています。
具体的にいうと、日本円から買い付けることもできれば、ドルで買い付けることもできます。
さらに、売却後も日本円にするのか、ドルにするのかを選択できるのです。
為替が円高に振れているときに、あらかじめドルに変換しておいて準備しておくのができます。
また、銘柄変更でもドルで決済すれば、為替手数料がかかりません。
ワンタップバイは毎回の決済で為替手数料の1ドル0.35円がかかってきますので、往復で0.7円のコストがかかります。
レバレッジ商品は短期売買が基本なので、この為替手数料のコストがボディーブローのように効いてくると思うのです。
したがって、ワンタップバイは、その為替手数料だけでも、賢く儲けることができるわけです。
といっても、売買手数料は0.5%で固定されています。この点はワンタップバイの最高メリットです。
そのあたりを理解して売買する必要があると思います。
■他の米国ETFを商品化してほしい
ここまで書いてきましたが、結論としては今回のS&P500指標の米国ETF(100%、+300%、-300%)は私は購入しないと思います。
ワンタップバイのデメリットが大きく影響がでる売買になるからです。
個別銘柄は長期に保有することを考えれば、少額で購入できるのでワンタップバイのメリットを享受できると考えます。
私の個人的希望は、米国ETFでも高配当株式ETF(HDVやVYMなど)が商品化してもらえないでしょうかね。
これらが商品群に入ってくると、少額投資の積立にワンタップバイの仕組みを有効に活用できると思います。