なんでも道しるべ

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【合否は1つのミスの有無で決まる!?】志望校合否判定の結果から入試の残酷さについて考える

昔、私自身が、難関資格の受験をしたことがあります。

その資格試験は一次、二次、三次とあるのですが、一次試験で1万人以上の人が受験し、二次試験には3千人程度の人が進みます。

二次試験は記述試験なので、採点する人の問題もあり、二次に進める人数で一次試験の点数が決まるという仕組みです。

なので、一次試験で何点取れば二次に進めるという基準ではなく、あくまで人数の問題なのです。

そういう意味では、入試や偏差値と同じであり、自分基準ではなく、他人との兼ね合いもあるということです。

また、1点の重みも知ることになります。

実はこのような試験は、一次突破周辺の1点ごとに何百人もの人が集まっていると言われています。

1万人の受験者がいるのですが、同得点に何百人、もしかしたら千人に近いほどの人数が集まっているかもしれないのです。

大学受験、高校受験でも同じです。

ボーダーラインの1点差には多くの人は集まっています。

娘が通っている塾では、模試テスト毎に志望校合否判定をしてくれます。

A~E判定を出してくれて、予想順位や、上の判定に行くにはあと何点必要かまで書いてくれています。

これをサラッと見て終わりだと非常にもったいない。

いろいろ分析してみると、入試の残酷さが分かるというものです。

■志望校合否判定の結果まとめ

娘の場合、公立の上位3校の合否判定をしてもらっています。

2番手、3番手校はあまり参考にならないのですが、トップ校の結果は非常に参考になります。

中2になり、5科偏差値から4回の合否判定をしてもらいました。

偏差値順に並べて、結果をまとめると下記になります。

偏差値・判定・順位・判定アップまであと何点
70.2・A・32位
64.7・B・114位・Aまで6.6点
64.4・B・134位・Aまで11.6点
61.7・C・171位・Bまで5.4点、Aまで17.6点

このような結果です。

偏差値70超でもまだ上に30人以上いるのですから、それはそれで驚きなのですが、判定アップまでの点数を見ると、どう感じますか?

Aまで6.6点とか、Bまで5.4点とか、これらは5科の総合得点です。

したがって、1教科1点ないし2点ずつ上げることができれば、判定がアップするということなのです。

例えば、数学は1問5点の問題が多いです。

この問題を1つ計算ミスで落としたとした場合、それだけで判定が1つ下がる可能性があるということなのです。

■偏差値1上げるには何点必要?

偏差値で考えても同じことです。

偏差値と判定の相関は分かりにくいですが、偏差値61あればC判定、偏差値63あればB判定、偏差値66あればA判定だと見ています。

そして、それぞれの判定アップから読み解くと、偏差値61.7から5.4点上げればB判定なのですから、5.4点で偏差値63に上がるということです。

同じように、17.6点上げればA判定なのですから、17.6点で偏差値が66まで上がるということです。

簡単に考えると5~7点で偏差値1上がりますし、20点で偏差値4くらい上がるということです。

そこまで単純ではないかもしれませんが、その点数で上がってきます。

もちろん、すでに90点以上取っている教科で、1点や4点をあげるというのは難しい。

けれども、80点以下の教科であれば、5点以上上げることは可能だとも言えます。

その辺りの分析をして、自分は何を勉強して点数を上げなければならないかを客観的に考える必要があるということです。

■入試は1つのケアレスミスで合否が決まる

志望校合否判定の結果って、子どもよりも親の方が見ていると思います。

子どもは見方が分からないというか、あまり興味がないと思います。

それは自分の目の前の勉強にしか興味がないですし、勉強することしか考えていないからだと思うのです。

親は、子どもの学習成果を客観的に分析することができます。

それは自分が勉強していないので、成績をじっくりと見ることができるからです。

その中で、子どもにどのように勉強すればよいかをアドバイスできると良いのかなと思っています。

中学生になると思春期で反抗期になりますから、親の意見は聞かないかもしれませんが、それは信頼関係の構築が重要かなと感じます。

そのためには、子どもがどの教科で躓いて、どの教科を苦手にして、どの分野を克服すると良いかまでを親が把握しておく必要があると思います。

的確なアドバイスをして、それが結果に結びつけば、子どもは親の言葉を徐々に信用すると思いますから。

改めて、入試の残酷さを知りました。

順位については触れませんでしたが、簡単にいうと、5点少なかっただけで、合格から不合格に順位が落ちるというのが明示されているということです。

ケアレスミスを一つするだけで、合否が分かれてしまうというのは残酷ですが、それが事実です。

なので、先生たちはケアレスミス撲滅のアドバイスをたくさんするのだと思います。

まあ、誰しもミスはすると思いますから、入試では同じ学力レベルの人が集まりますから、結局、合否はミスしなかったもの勝ちになるということです。

逆にいうと、ミスするかもしれないから、合否ボーダーよりも、5点、10点上の学力をつけておくという戦略も必要だということですね。