テスト勉強で過去問を解いておく意味は、実は結構あります。
過去問って、受験業界では王道の勉強方法で、塾の先生などは過去問、過去問と言いますが、一般的な家庭ではあまり過去問を重要視されないです。
その理由は、過去問は出題された問題なので、同じ問題は出てこないということからです。
その主張をする人は、過去問を解く意味を全く分かっていません。
同じ問題が出るか、出ないか、なんてどうでもいいんですよ。
実は過去問を解くことはとても大切な勉強が含まれています。
■大学受験では過去問が王道
大学受験業界においては過去問を解く意味をかなり重要視されます。
その理由は、過去問でその大学が希望する学生像が分かるからです。
過去問と同じ問題が出ないことは分かっていますが、大学の入試問題には大学が望む学力が反映されています。
そして、大学に来て欲しい学生像がその問題に表れているのです。
言い換えると、出題傾向になると思います。
問題の傾向を掴むことで、その大学が求める学力や学生像を作り上げることで、その大学への合格率を上げるということです。
これが過去問を解くべき大きな理由の一つです。
したがって、大学入試では、過去問を解くタイミングというのをかなり重要視されます。
基礎基本ができていない段階では、過去問は全く歯が立たないですし、かといって、終盤に置いてしまうと、傾向を掴めないまま受験勉強をすることになります。
したがって、過去問をやるタイミングというのがかなり重要なのです。
これは、受験業界で長く働いている人であれば、タイミングを計ってくれると思います。
なので、大学受験で勉強管理塾が流行ってくるのですね。
では、学校の定期テストで過去問をやる意味はないのか?という話になります。
■ワーク類を解いているだけでは足元をすくわれる
学校の定期テストを考えると、そもそも担当の先生が違うので、出題傾向や求める学生像なんて関係ないですから、過去問をやる意味が無さそうに思えます。
中2の娘が通っている塾では、過去問が配布されますが、定期テストまで一問も解かない人もいるかもしれません。
これは非常に勿体ないことです。
なせ、定期テストの勉強で、一見意味の無いような過去問を解く必要があるのか。
それは、問題集やワークだけではデメリットがあるからです。
定期テストの勉強法は問題集やワークをひたすら解くことで点数を上げることが可能です。
これが定期テストの勉強法の王道であり、何冊ものワーク類を何周も回すことで実力をつけます。
けれども、ワーク類には一つ大きな弱点があります。
それは、単元別に問題が固まっているからです。
例えば、英語で考えると分かりやすいのかもしれませんが、「不定詞」を勉強していると、その問題ページは不定詞の解答になります。
問題が微妙に分からなくても、単元が不定詞なので、答えの想像が付くということです。
これがワーク類の一番の弱点であり、ワークだけをやっている限り、様々な問題が入り乱れているものをやることがどうしても難しくなります。
問題集によっては、巻末問題のように総合問題がありますが、それでも、学年総まとめみたいな感じになっているケースが多いので、まだ学習していない単元も含まれている可能性もあります。
なので、単元がきちんと絞られていて、解答の予測が立てにくい過去問というのはかなり重要なのです。
■過去問は適度なタイミングで使う
過去問の本当の使い方を知らない人が多く、配られても、放置している人が多いようです。
まあ、過去問は最初にやっても全く歯が立たないですから、ある程度学習が進んでからやるべき問題集であることは間違いないです。
なので、テスト勉強の時間が足りなかったという理由で過去問までたどり着けない人も多くいるかもしれません。
実は過去問ってやる意味がかなり高いというのは分かってもらえたでしょうか。
大学に通っていると、単位が欲しいので過去問を探す旅に出ますけど、中高生は定期テストの過去問の取扱いが分からない人が多いかもしれませんね。
親としても、大学の時は過去問で勉強している人が多かったかもしれませんが、中学、高校の定期テストで過去問を使用したのはあまり記憶にない人が多いかもしれません。
実際、私も中学の時に過去問なんて手にしたことも無かったです。
けれども、過去問を解く意味を考えた時、非常に良い使い方だと思いますし、自分の実力を試すには、適度なタイミングで過去問を解くというのは必要なことだと思います。
今の塾は過去問を配布するところが多いようです。
けれども、過去問を使い方、過去問の意味をきちんと教えてくれている教室は少ないと思います。
過去問を正しく使って、定期テストで高得点を狙いましょう!