投資の概念と仕事の本質は同じである。
そのように私は考えています。
何の話だ?と思う人は、今日のこの記事を読んで下さい。
■投資の真髄は、お金に働いてもらう
投資の概念に、「お金に働いてもらう」という考え方があります。
現在の銀行金利はほとんどカスみたいな金利なので、1年預けても大した利子をもらえません。
下手をすると、時間外手数料で赤字になったり、銀行までの移動のお金の方が高くなったりする可能性もあります。
それでも、期間限定の高金利キャンペーンでは、横から横に現金を移動させる人が絶えないです。
ハッキリいって、何やっているのでしょう?と思ってしまいますが、その人の感覚なので、それが楽しい人はそれでも良いのではと解釈しています。
■元金保証の預金信者の腹の内
しかしながら、本来のお金使い方は、何らかに利用されていることが必要です。
生活用品を買うことも必要ですし、趣味に使う事でも良い、娯楽を満喫してストレス発散でも良いし、後世のために教育にかけても良いです。
貯金も悪いことではなく、預け先がそれを運用しているから、預金金利が発生するわけです。
何もしないのに、お金がお金を生み出すわけがないですから。
そのお金の利用と同時に、個人資産であれば気になることは減るリスクです。
物をかったり、サービスを受けたり、何かを得る対価としてお金を支払って減るのは、誰も文句を言いません。
けれども、使わないのにお金が減るというのが、我々人間が嫌がっていることです。
だから、元金保証の預金信者になってしまうわけですね。
今日の記事は、そのような投資の話をしたいわけではないので、お金に働いてもらうという話はこれ以上書きませんが、お金を増やそうと思うなら、お金を守るのではなく、何かしらリスクをとった行動に出る必要があります。
ただ、それは必ずしも投資や運用をするべきとは言いません。
自己投資や趣味、特技、娯楽、教育へお金を使うのも、回りまわって、自分のためになっているのならお金に働いてもらっていることになりますから。
■仕事でパフォーマンスを上げるには
それと同義に、仕事においても、同じような概念が成り立ちます。
1日8時間、週5日の標準勤務の場合、週に40時間の仕事時間しかなく、時間は無制限ではありません。
その限られた時間内で最高のパフォーマンスを出すのが社会人ってものです。
では、時間が限られている場合、パフォーマンスを上げるにはどうすればよいか、それは工数を増やすほかありません。
「時間×工数=パフォーマンス」
この単純な公式が仕事には当てはまります。
このような話をすると、効率化などの別の観点を議論してくる人がいますが、そんなことは二の次です。
当たり前ですが、売上は、販売数×単価で決まるのですから、仕事のパフォーマンスもそれと同義です。
割引による購買意欲の向上なんて、そこでは議論しないでしょう。それと同じです。
■自分でやるのではなく、他人に任せることができているか?
1人で仕事をこなしている場合は、当たり前ですが、パフォーマンスは1倍にしかなりません。
時間は限られていますから、計算しなくても、パフォーマンスは分かります。
では、大半の社会人はどうしているのか?
答えは単純で、時間を延ばしているのです。いわゆる残業です。
それでも、1人で仕事をしているとパフォーマンスは×1倍にしかなりませんから、賢い方策だとは言えません。
では、どうすればよいか。
それは簡単で、仕事を他人に振って、任せれば良いのです。
そうすることで、パフォーマンスは2倍、3倍に簡単にできます。
■仕事を抱え込んで、他人に渡さない人が多いのが現状
世の中の仕事はチームでやっている人が多いと思いますから、この手の反論には、1人で仕事をやっているのではなく、複数人でやっているという主張があります。
本当にそうなのでしょうか?
事実は複数人でやっている仕事かもしれませんが、それは複数人でやらなければならない仕事であって、自分の仕事を他人に振ったりしていないのではないでしょうか?
世の中、自分の仕事を抱え込んで、他人に渡さない人が多いのが現状です。
先ほどのお金を一緒で、無くなるのが怖いからです。
でも、そんなことをやっている限り、仕事は増えないし、効率的なパフォーマンスは発揮されないし、結局は能力も成果も伸びません。
仕事の成果を伸ばしたいと本気で思っているのであれば、仕事を他人に振って、無駄な残業を無くすことが第一です。
自分自身が残業している限り、その人に付いていこうと思う人も限られてきます。
誰だって時間を拘束されるのは嫌なものですから。
そして、チームとしてパフォーマンスが出ない限り、士気も低下し、結局は、自分の身にストレスとして返ってくるだけです。
本当に自分のパフォーマンスを上げたいと思うなら、仕事を他人に振り、自分で抱えている仕事を放出することを真剣に検討しましょう。