共通テストを受験された方は、この2日間とても緊張されたと思います。
特に、共テ利用で出願しようとしている人や、国公立大学でも共テ比率が高い大学は、この共通テストでほぼ合否が決まる可能性もありますから、かなり大変だったでしょうね。
対して、共通テストも全く違う目的で受験している人も大勢いるのが確かです。
それは、趣味で受験している人を言いたいのではなく、共通テストの得点が合否にそれほど影響を受けない層のことです。
それはどのような層なのか、答えは、国公立大でも難関だと言われている上位校です。
国立の難関校は、共通テストの点数が足切りに利用されることはありますが、最終合否にはほとんど影響を与えないところが多いです。
理系の場合は、文系科目などは共テの点数を加味していき、二次試験などは実施しない学部などはありますから、全く影響を受けないわけではないですが、それでも、合計点数からいうと比率が低いです。
なので、共通テストはプレテストみたいなイメージで受けている学生も一部います。
そのような人達は、先ほどのような共通テストでほぼ合否が決まるような層ではないので、共通テストではそれほど緊張されていないケースも見られます。
あくまで、二次試験の1ヵ月後が勝負だという認識です。
今日の記事で何が言いたいかというと、最近では様々なものが二極化していると感じます。
共通テスト一つ取ってみてもそうです。
そもそも共通テストを受けなくても良い層、共通テストをプレテストの位置づけにしている層、この2つの層はとても対称的です。
このような二極化が今後もどんどん広がっていくと予想できます。
■共通テストをプレテストと位置付ける層
冒頭で言いました、共通テストの受験有無の二極化。
これは非常に大きな課題と言いますか、話題になっていることで、結局、大学や高校の都合で、私立で年内に合格者を決めている割合がどんどん増えているわけですから、そもそも共通テストを受験しなくても良い訳です。
最近では、学力低下が言われていますから、大学側から共通テストの受験を促されるらしいのですが、合否に関係しないテストなんて、そんなに真剣に準備しているとは思えません。
学校の定期テストに毛が生えたレベルでしょう。
範囲が広いし、時間も足りないから、ちょっと面倒だなと思っている程度だと思います。
そのような受験生と、合否が決まるから必死の受験生、そして、難関大受験者はプレテストの感覚ですから、このモチベーションの差は非常に大きいです。
これは少子化により社会が生み出した二極化です。
この状態をそのまま放置しても、私は全然かまわないですが、実際にその学年である子どもは本当に可哀そうだと思います。
共通テストを受験することが可哀そうではなく、このようなテストで真剣勝負ができないことです。
簡単にいうと学力の二極化です。
そして、そのまま大学生になり、社会人になるのですから、ちょっと負荷をかけられるとすぐに仕事を辞めたくなるのは仕方ないですね。
■学力低下層を放置して本当に良いと思うのか
そして、受験方式の二極化です。
先日の記事でも少し触れましたが、共通テストも不要、一般試験も不要、そんな総合型選抜や学校推薦型の受験がそんなに楽でうらやましいものでしょうか。
また、それらをドンドン推して、多様性という言葉を盾に、学力検査を受けない受験を促していく大人やそれを仕事としている関係者の感覚が私には分かりません。
これからの時代、少子化で、就労者がどんどん減っていき、外国人労働者を確保しないと社会が成り立たなくなっているんですよ。
雇う側の日本人が勉強もしないで、英語も話せないで、国語力も無く、最低限の理社の専門知識も乏しい状態でどうするのか、という話です。
優秀な外国人に企業や日本社会を乗っ取ってもらおうとでも考えているのでしょうか。
当たり前ですが、合否があるから勉強するのです。
不合格になりたくないから必死で勉強するのです。
そのような機会を大人が奪ってどうするのか、って思いますけどね。
■与えられるのを待っている層には何も来ない
最後に、情報の二極化です。
ハッキリいって、何も情報を得ようとしない、受験生や受験生の親が多すぎます。
今の時代は、少しスマホで調べれば、情報は滝のように溢れてきます。
そして、そこから自分に必要なものを取捨選択するものです。
それをしないで、与えられるものを待っているという受験生家庭が多すぎる事実です。
これでは、情報を持っている家庭と持っていない家庭で、差が生まれても文句は言えません。
情報が多いゆえに、テストの難易度は上がっているのです。
それは、常に最新の情報を得ようとする上位層は、しっかりと対策をしてくるので、テストの難易度を上げないと合否が出せないからです。
結局、何もしない層は、受験に置いて行かれ、テスト内容にも置いて行かれるという状態になってしまうのです。
そうならないためにも情報はしっかりと取りたいものです。
このブログを見に来てくれる方々は情報強者だと思います。
もちろんこの記事以外にも、他のネット記事やYouTubeなどで情報を取っていると思います。
結局、時代の流れについていけるかどうかで受験の勝負が決まっているような気がします。
本人の学力や地頭や頭脳だけでなく、その周りの人たちのサポートが必要な時代になりましたね。