なんでも道しるべ

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【買いたい人ほど買えない説】押し目買いを狙っても、4月相場では買えていない人が多い

最近、株式投資のYouTubeのコメントや、SNSのコメントなどを見ていると、「下がったら、買っていくだけだから!下がって欲しい!」等というものを良く見るようになりました。

これってなぜ増えてきていると思います?

答えは簡単で、これらの発信をしている人は『買えていない』からです。

流れとしてはこんな感じです。

  1. 買いたい気持ちはあるけれど、買えていない。
  2. そして、すでに買って爆益を上げている人を羨ましく思う。
  3. 自分もその爆益が欲しいけれど、今買うと高値掴みしそうで怖いから、下がったらタイミングよく買おう。
  4. そして自分も爆益だ!(妄想)

という感じでしょうね。

このような人は買いたい、買いたい病でして、なかなか買うことはできません。

おそらく、一生タイミングを待って買えないか、もしくは、もう我慢できなくなって買ってしまって、ちょっと下がったら怖くなって売ってしまう、このようなことになるのがオチです。

買うことなんて、SNSで発信している時点で遅いんですよ。

本当に買っている人は、SNSで買い場を探る前に、すでに直感で買っています。

なぜなら、買うタイミングを常に探しており、また自分自身で買うポイントのルールを定めているから。

誰かの情報でしか買えないような弱者は、結局、SNSで情報を集めている途中で買い場を逃してしまい、結局は買えずに終わってしまったという人がほとんどだと思います。

押し目が来たら買うよ!って言っている人に聞きたいのが、4月の利下げ期待が遠のいた時、そして、その数日間の下落中にさらに有事のニュースが飛び込んできて急落した日、ちゃんと買えましたか?

■4月の相場で買えましたか?

誰もが4月は押し目であったということには異論はないはずです。

今年の2024年は1月~3月までは右肩上がりの相場で、昨年10月のトレンド変換から、ずっと上がり調子で来ていました。

それが4月の半ばになって急に様相が変わったのです。

これまでの上昇相場は、今年に数回(最初は7回と言っていた)来ると言われていた利下げ期待で上昇していました。

けれども、インフレ指数の粘着性があまりにも高く、なかなか目標の2%に近づいてこない状況になったのです。

指標が出る度に、利下げ回数が減ってきて、遂に4月には1回もしくは2回という予想まで減っていました。

こうなると、上昇相場だった株価が下落するのは当たり前ですから、4月の中旬には一気に下落していったのです。

下がり始めると、毎日、毎日、下がっていました。

これまでの押し目は1日や2日で元に戻っていましたが、今回は数日下落が続き、今回は違うなという空気が流れたとたん、追い打ちをかけるように、有事のニュースが飛び込んできたのです。

この状況下、下がったら買いたい!と言っている人からすると、絶好の買い場なんですが、そのようなことを言っている人は、実は怖くて買えないっていう人が多いんですよね。

理由は、簡単で、『まだ下がるかもしれないから』

こんなことを言っていたら、いつまでたっても買えません。

たぶん、一生、怖くて買えないですし、さらに最悪なのが、持たざる恐怖が出てきた場合です。

それが、上昇相場が続いた時に発生やすいのですが、直近でいうと、2月や3月はそのタイミングだと思います。

周りが儲かっているから、自分も乗り遅れたくないという気持ちが出てきます。

そうなると、これまでは押し目を待っていたのに、急に、順張り路線に変更するんですよね。

■ポートフォリオに買いたい商品を少しだけ入れておく

買いたい人は、今から少しずつでも買っていた方が良い。

これが私のアドバイスです。

そもそも、買うという行為は、慣れていないとできません。

そのためには、下がった時に買い増すという手法は何でやるのか?を決めておかなければならないんです。

例えば、毎日や毎月買っている投資信託の購入金額を上げるのか、それとも、ETFを買うのか、もしくは、自分が信じている個別株を買うのか、それは人それぞれです。

けれども、買っていない商品にゼロから買うことなんて難しいです。

まずは1回でも2回でも買っておき、自分の資産のポートフォリオに組み込んでおくことです。

そうすることで、買い増すタイミングのハードルは下がります。

そして、買うタイミングは、SNSや動画で発信される前に、自分のタイミングで買うことです。

それで、買ったタイミングが周りに比べて早かったのか、遅かったのか、それを後から答え合わせするのです。

そもそも、シミュレーション結果では、毎日コツコツ買おうが、タイミングを計って買おうが、それほどリターンは変わらないってことが証明されています。

レバレッジ商品はタイミングが効くみたいですが、ノーマル型はそれほどリターンに差はありません。

だからこそ、タイミング投資って、ある意味、株投資を楽しんでいる趣味みたいなものです。

楽しむのであれば、自分のタイミングで買ってみて、それで利益が乗るか、マイナスになるか、それを検証したほうが、将来のためになるってものです。

私は、今回の4月の押し目と、有事ニュースのタイミングで、レバナスETFを一気に買っていきました。

ずっと買いたかったので、下がり始めた時点でどんどん買っていき、毎日、マイナスになっていっても、躊躇なく買っていきました。

下落がどこまで続くかなんて分からないので、自分の資金が枯渇するか、相場の転換点が来るか、ある意味勝負でしたね。

それをやったからこそ、タイミング投資の難しさが自分で分かりますし、逆に、今の新高値の状況はまったく買うタイミングではないかなってことも分かってきます。

自分でやって、自分で感じるからこそ、会得できるものもあると思われます。