前回の記事で、楽天投信のiDeCoに「楽天・バンガード・ファンド」の2ファンドが追加されたことについて書きました。
期待の2ファンドが楽天証券のiDeCoに追加!長期間運用なら全世界株式も候補になる - なんでも道しるべ
その記事で、私が保有している「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の月次レポート(12月末基準)が発行されていました。
少し気になることがあるので、本日は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」について書きたいと思います。
■純資産総額は順調に伸びてる
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は2017年9月29日設定です。
12月末基準で、設定からまだ3ヶ月で新しいファンドです。
前回の記事でも書きましたが、新しいファンドは『純資産総額が右肩上がりされているか』を確認しておく必要があると考えています。
純資産総額 37.71億円
基準とされる100億円には届いていませんが、3カ月で37億ですので、今年の夏前には達成してそうな勢いです。
iDeCoのラインナップに入ったことで、純資産総額の伸び率が上がってきそうな予感があります。
現状では、コンスタントに増加していますので、特に問題は感じられません。
■インデックスのベンチマークとのかい離
続いて、ファンドとベンチマークの騰落率です。
ファンド騰落率
期間 ファンド インデックス
1カ月 +3.1% +3.2%
3カ月 +6.4% +7.1%
(引用:楽天・全米株式インデックス・ファンド、月次レポート12月、楽天投信投資顧問)
インデックスは、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)です。
少し気になるのは、ファンドがインデックスに付いていけてないように見えます。
基準価額が信託報酬を引いた後の値で、分配金が出ていませんので、インデックスよりも若干低くなります。
しかし、このファンドはコストが年0.1696%(税込)ですので、それ以上は大きく下がっているようです。
信託報酬以外のコストがかかってきているのかもしれません。
第1回目の決算日が2018年7月17日とされていますが、その時に出てくる運用コストが意外に高かったということがあったらショックです。
急騰に付いていけなかったというのはよくある話で、それでも問題であることには間違いないですが、コストだと今後が不安です。
新設ファンドは乱高下に付いていけないこともあり、さらに、ファンド・オブ・ETFですので、時間差が出ていることも考えられます。
そのあたりは、投信に詳しい方々が考察してくれると思いますので、私も勉強しながら確認していきたいと思います。
■ETF比率が100%超
投資状況は、下記のとおりでした。
組入資産(比率)
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(100.9%)
短期金融資産等(△0.9%)
(引用:楽天・全米株式インデックス・ファンド、月次レポート12月、楽天投信投資顧問)
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは「VTI」のことです。
ETFの比率が100%を超えていますが、「追加設定の計上タイミングと主要投資対象の購入処理のタイミングのずれ等により100%超になる」と書かれています。
その場合は短期金融資産等がマイナスになるそうです。
このようなことが、インデックスの指標とのズレになっている可能性があると思っています。
やはり、日本円で資金流入して、米国のETFを買い付けて、そのETFのベンチマークに合わせるというのは非常に難しいことなのでしょうか。
投資信託の仕組みに詳しくありませんが、私が買付しているセゾン投信では、翌日に基準価額へ反映されるなど、やはり時差がみられます。
セゾン投信の場合はインデックスファンドでは無く、ベンチマークが無いので、ある意味、比較されるものがないのです。
このファンドのように、ベンチマークがあり、ファンド・オブ・ETFで、さらに米国市場のものということになると、かい離はやむ負えないとなるのでしょうか。
これらの考えは、運用コストがあまり高くなかった場合のことすが、コストが無駄にかかっていたら別問題です。
1年経過後の運用報告書をしっかり見ていく必要があるような気がします。
その他、月次レポートには、投資銘柄数や組入銘柄トップ10なども記載されていますが、昨日の記事の内容と重複しますので、今月は割愛します。
■このファンドを「つみたてNISA」で積立していく
我が家では、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は「つみたてNISA」で積立買付を行う予定です。
準備に手間取って、つい先日、「つみたてNISA」の口座設定が完了したとの連絡が入ってきました。
おそらく、2月引落、3月買付分くらいから、「つみたてNISA」で積立できそうな状況です。
インデックスの騰落率をみると、昨年末3カ月で+7.1%と非常に大きく上昇しています。
2018年になってからも、上昇が続いており、先日もニュースになっていましたが、NYダウが最速の8営業日で25,000ドルから26,000ドルの節目を通過したそうです。
数字としては、節目間の1,000ドルの比率が小さくなってきているわけですから、節目通過の速度が速くなるのは驚きませんが、さすがに8営業日は早いような気がします。
2018年がこのまま行くのか、どこかで大きな調整が入るのかは誰にも予想ができませんが、非常に楽しみな相場であることは間違いないですね。
調整が入っても、継続して積み立てていくことが、つみたてNISAの大きな特徴の一つです。
私は引き続き、この「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を積み立てていきたいと思います。