非常に興味を持っている『楽天・バンガード・ファンド』ですが、4つ目のファンドが追加されるとのニュースです。
2018年1月10日に「米国高配当株式」がラインナップされるということです。
「米国高配当株式」ということは、「VYM」ですね。
私は通常NISAを使って、米国ETF群の中に「VYM」を入れています。
この商品は、分散と複利に有効であり、非常に興味があります。
■これまでのファンド
楽天・バンガード・ファンドは、これまで3つのファンドを立ち上げました。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天・新興国株式インデックス・ファンド
■世界まるごとの「VT」
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は「VT」です。
米国内ではそれほど純資産総額が高いファンドでは無いそうですが、日本人にはとても人気のあるETFです。
『世界まるごと』というのは日本人にはとてもよい響きなのかもしれませんね。
私は、成長が鈍くなった先進国と成長の罠リスクのある新興国を、インデックスで積立するのには少々抵抗があり、VTの積立は見送り予定です。
■米国まるごとの「VTI」
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は「VTI」です。
これで全米の株式を99%網羅できるということです。
VTIとS&P500を比較されることが多いですが、優劣付け難い結果を示している人が多いです。
若干、VTIの方がリターンが良いかな?という印象ですが、バフェット氏がS&P500を推しているので、私の印象では引き分けです。
でも、VTIは非常に積立で保有したかったインデックスファンドです。
スポットで買うと高値掴みのリスクがありますが、VTIをコツコツと積立できるのは最高です。
「つみたてNISA」にはピッタリの商品だと思っています。楽天・バンガード・ファンドには感謝です。
ここまでの2商品が現時点(2017/12/26)で金融庁のつみたてNISA対象商品にラインナップされています。
■新興国特化の「VWO」
楽天・新興国株式インデックス・ファンドは「VWO」です。
VWOは米国市場では非常に出来高の大きいETFです。
VWOが人気なのは「手数料が安い」。これにつきると思います。
新興国株式をバランス型ファンドで組み込む場合、VWOを使っているところが多い印象です。
バンガード社のVWOは様々なところで使われる可能性が高いと思います。
確かに、手数料の高い新興国株式の投資信託を選ぶくらいなら、VWOを買い付けた方が賢い気がします。
■新商品「VYM」!
そして4つ目に送り込んできたのが、「米国高配当株式」で「VYM」ということになります。
以前の記事でも書きましたが、VOO(S&P500)VEA(先進国株式除く米国)が次に商品化されそうと思っていましたが、ここで「VYM」とは思いませんでした。
この4つのファンドを見る限り、楽天・バンガード・ファンドは、『痒いところに手が届く』戦法だと思いました。
日本国内の個人投資家にとって、バンガード社の「VT」・「VTI」・「VWO」・「VYM」は、買付需要が多いETFです。
S&P500は有名ですが、他のファンドでも商品化されています。
VEAも、同じような先進国株式ファンドはたくさんあります。
楽天・バンガード・ファンドのファンドは、バンガード社の手数料+0.12%(税抜)で、手数料に目が行きがちですが、VYMを出してくる時点で戦略が違うと感じました。
他社のインデックス投信では準備できなく、個人投資家のコアなファンから徐々に拡散されている「高配当株式」によって、この需要を一気に取り込むことができます。
■私にとってはサテライトの位置づけ
「VYM」は非常に興味がありますが、まずは「つみたてNISA」に採用されるかどうかが気になります。
インデックス指標が「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」です。
バンガード社にありがちな、ちょっと変わったインデックス指標だと思いますが、インデックス指標で認定される/されないということが無ければ、大丈夫かと思いますが。
「VWO」が、現時点ではまだ認定されていません。
「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」=「VWO」の設定が2017年11月でした。
「VT」と「VTI」の認定が2017年9月で、つみたてNISAに認定済ですので、「VWO」の認定は今年ギリギリに滑り込むか、来年1月に入るかだと思います。
この様子だと、新商品の「VYM」の認定は春ごろになるかもしれませんね。
「VYM」が認定されれば、「つみたてNISA」で買付を毎月少しずつやっていきたいと思います。
私のコア/サテライト分類では、VYMはサテライトですので、どのくらいを積み立てていくかがポイントではあります。
もう一つ、「VYM」に非常に興味があるのは、組み入れ銘柄のセクターに「金融」が多いことです。
同じような商品の「HDV」(ブラックロック社、米国高配当株ETF)に対して、「金融」セクターの比率が多いです。
米国が政策金利を引き上げてきているので、金融セクターの上昇は見込めそうです。
といっても、長期の景気の波の中で、ここ数年だけのことだと思うので、つみたてNISAの20年を考えたら、あまり意味のないことかも知れませんが。
もう少し認定まで時間がかかりそうなので、ゆっくり考えます。
それにしても、楽天・バンガード・ファンドは素晴らしい戦略を示しているなとの印象です。
「VYM」によって、米国ETFを中心に投資している個人投資家からの広がりで、「楽天・バンガード・ファンド」の囲い込みが起きそうな気がします。