なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【推薦の多様化に物申す!】学力を伴わない進学は就職活動の時に痛い目にあうのを分かっていない

最近、大学入試で推薦入試や指定校推薦というのは流行っていますね。

なんか当たり前のように利用するようになっていますが、非常に気になる点が抜けていると思います。

日本の大学って入学が一番大変で、卒業は大したことないという意見が多いですが、そんな話ではありません。

そんなことは分かりきったうえでの話です。

各種の推薦入試が増えているのは、大学の都合であったり、高校の都合であったり、結局は少子化のあおりを受けているだけで、子どもの成績のことなんて誰も考えていないです。

この影響を一番受けるのは本当のところは子ども自身。

少子化なんて分かっていたことですし、大学や高校がだんだんと余ってくるというのも変わっていたことです。

その対策をしないで、結局、入学をしやすくして、学生を集めるという対策を取ったところで、学校にとっては良いのかもしれませんが、子どもにとっては最悪です。

この制度に惑わされずに、自分自身が必要なことをしっかりと取り組まないと後から大変なことになります。

学校の先生や塾の先生なんて、合格実績や学生の確保さえできれば、後は無視です。

自分自身を守るためにはしっかりと学力を備えなければなりません。

■推薦制度なんて何十年も前からある

推薦制度なんて、今に始まったものではないです。

私が学生の時の何十年も前から、枠は小さいながらも、たくさんの種類の推薦がありました。

今でこそ、私立の大学は半分が何らかの推薦制度で入学した学生でありますが、何十年も前から国公立大学でも推薦で入学した学生が数多くいました。

別に楽に入学しようと思ったわけではなく、様々な理由により推薦でしか入学できないという事情もあったものです。

けれども、そのような学生が最も困ったことは何だと思いますか?

授業に付いていけない、単位が取れないなどの、そんな学生生活の問題ではありません。

最も大変なのは、就職活動において、自分の大学の学生レベルの質に合っていないという事実です。

今は推薦の学生が増えているので、無雁よりもマシになっているかもしれませんが、結局、偏差値などで大学の評価が決まるので、そこに所属している学生は同じ頭脳を持っていないと、恥ずかしくて、就活なんてまともにできないです。

就活では普通に学力のチェックがあります。

そこの大学に入学した学生であれば、このくらいの学力があるものだと判断されます。

これが一番の問題です。

やはり大学入学前の学力というのは、きちんとその大学にあった能力を備えておかないと、結局は学生自身が恥ずかしい思いをするのです。

その議論がなされていないことと、一定以下の大学だとそんな次元の話ではないので、無視されてしまっています。

これをきちんと理解したうえで、推薦制度を使って進学しないと、あとから辛い思いをするのは本人だということが分かっていません。

■推薦制度は利用すべきだが学力も備えるべき

親は我が子が楽に大学に進学できれば、推薦制度を大いに利用すべきだと考える人が多いでしょう。

私も制度がある限り、それを否定するつもりはありませんし、どちらかというと利用すべきだという方です。

けれども、子どもが大学生生活を送って、いざ就職活動をするときに、自分の能力の無さに気づいてしまって、積極的に就職活動ができなくなるという問題までは考えていないでしょう。

これは事実に起きていることで、就職活動で自分の学力がバレるタイミングはたくさんあるので、いくら有名な大学に進学できていたとしても、そのまま有名な企業に就職できるとは考えない方が良いです。

やはり大学の名前に恥じない程度の学力は身に着けておくべきで、自分の学校のブランドと自分の学力が相まってこそ就職活動が成功するってものです。

それが分かっていない子どもとその親が多すぎます。

そして、それをきちんと説明してあげない先生も同罪です。

なかなか難しい問題ではあるのですが、基礎学力のことはきちんと説明してあげるべきでしょうね。

■大学入学がゴールではない

私はどちらかというと推薦制度には賛成派です。

なせなら、一般入試は一回きりの挑戦ですし、推薦制度で学力以外の部分も評価してもらえるのなら、それは積極的に利用すべきです。

勉強だけが全てではないので、課外活動や探究的な課題で大学入試ができるのであれば、それは非常に良いことですし、将来の社会人でも必要な能力なので、その能力は魅力的です。

しかしながら、学力を落としてまで取り組むべきかというと、それは否定的な立場です。

学力を備えない進学は、結局は本人のためにはなりません。

入学までは良かったとしても出口が狭くなるのです。

将来が狭くなる入試であるなら、それは別の使い方を考えた方が自分のためになります。

近年の多様化に伴う推薦制度について、ちょっと気になることがあるので、記事で書いてみました。

本当ならもっと具体的な理由を書いてあげたいものですが、なかなか難しいですね。

でも、簡単な話としては、自分自身でしっかりと勉強することだけです。

勉強ができるに越したことはない、ただそれだけです。