結果と過程、どちらが大切でしょうか。
教育論からいうと、結果よりも過程、いわゆるプロセスが大事だという人がいます。
確かにそれも一つの考え方だとは思いますが、結局は結果さえ良ければ、その過程も良かったという評価になります。
過程やプロセスを重視したいという考えを主張するのは、結果が出ていない時に慰めとして言うケースが多いと思います。
良い経験ができたとか、過程が大事だから結果を気にするなとか、そのような言い方です。
結果よりも過程を重視するのを否定はしませんが、結果を出せなかったことの原因をしっかりと追究しないで、過程でいいわけするようなことはしない方が良いと考えています。
現代は競争をしない方針を取るケースが多いので、結果を重視しない教育が多くなっていますが、社会に出ると競争がメインになります。
競争をしてこなかった人が、競争させられる環境下では生きにくいです。
学生の時からしっかりと結果を見据えた準備をすることは、将来において良い経験ができています。
受験そのものは、かなり厳しい競争です。
偏差値の低い高校や大学は、競争性も低いことが多いですが、偏差値の高い学校は必ず辛い競争性が課せられます。
それを乗り越えることが人生において重要だと思えるのです。
■結果を残せ!
結果至上主義という言葉や考え方があります。
良い意味で使われるというよりは、悪い意味で捉える人が多いかと思います。
良くない結果が出た時に、結果至上主義で取り組む人は良くないという主張として使われるフレーズではないでしょうか。
それでも私は結果至上主義でありたいと思っています。
極端な話、プロセスや頑張りなんてどうでもよく、結果が出れば良いと思っています。
逆にいうと、結果を残せ!と強く言いたいです。
学習面においても、結果が良ければプロセスを褒めますし、結果が悪ければプロセスに問題があるのではないかと提起します。
子どもへの教育でも、その辺りの考え方を強く伝えています。
したがって、結果が伴っていない場合はしっかりと原因追及しますし、結果が出ていればプロセスは何も言わないので自分で自由に考えさせます。
それでよいと思っています。
結局、プロセスを重視すると、いいわけをする人間に育ってしまいます。
結果を追求して、結果を出すことに一生懸命になることが、人間の成長にはとても大切だと思うのです。
■結果が良ければ過程は見ない
学校の定期テストでは、90点以上を取ってくるように伝えています。
90点以上であれば何も言いませんし、例え、自由にスケジュールを組んでいても何も言いません。
極端な話、勉強量が少なくても、しっかりと90点以上を取ってくれば過程は何も言わないです。
けれども、逆に、いくら勉強している姿を出していても、90点未満であれば、その原因を追究しますし、怒ります。
何がダメだったのか、自分に何が足りなかったのかを考えるように促します。
勉強量が少なかったのか、勉強の質が悪かったのか、勉強の順番や効率が悪かったのか、そのような感じです。
テストの点が90点以上であれば、間違っていた問題を追及しません。
逆に90点未満であれば、どの問題を間違えたのか、なぜ間違えたのか、勉強の何が足りなかったのかと問いますし、考えさせます。
はっきりいって、あえて、かなり極端な態度をしています。
90点以上でも、もしかしたらあり得ないケアレスミスをしているかもしれません。
90点未満でも、もしかしたら超難問が何問もあって、90点は誰も取れない問題かもしれません。
過程を重視したら、結果と逆であると、それがいいわけや慰めに変わってしまいます。
それを良しとしない態度をあえて出しています。
90点以上であればどんな状況でも何も言わない、90点未満であればどんな状況でも追及する。
これが結果至上主義であり、これによって競争に勝てると思っています。
現実、90点以上の答案はほとんど内容を確認していないです。
点数だけ聞いて、ふーんと言っています。
逆に、90点未満だと、何の問題をどのように間違っているのかを私目線でも確認しています。
■親が一番の結果至上主義者
実は誰よりも結果至上主義なのは親だと言われています。
勉強においては先生、スポーツにおいてはコーチや監督がいると思いますが、これらの人は結果を求められながらも実は過程も重視した指導をしています。
内容を問わないで結果を求めるのは意外と親だったりするのです。
それでも、私は結果至上主義でありたいと思います。
過程を重視するのは後からいくらでもできます。
結果を求めるのは、本人が届くかもしれない目標に手がかかっているから期待できるのです。
期待ができなくなった途端に結果から過程に意識が変わるものですからね。
今の社会は競争を善としない風潮にあります。
けれども、どのような世界でも競争されられています。
それから目をそらしているだけです。
社会がそのような雰囲気である限り、親で逆に結果を追い求めるべきだと思います。