ひふみアカデミーの動画が配信されていました。
運用報告に関係ないことですが、一度は「ひふみアカデミー」に出席してみたいなと思います。
ホームページを確認してみると、ひふみアカデミーに『初めて参加枠』があるようですね。(どうせ行けないけど…)
おそらく、ひふみアカデミーへの出席に人気があって、競争率が高いのだと想像します。
ユーチューブにアップされているのは、冒頭の30分間だけのようです。
全体は1時間30分らしいのですが、残りの1時間はシニア・アナリストが全員出てきて、質疑応答ができるとのことです。
是非とも参加してみたいです。できれば、地方でもやってくれないかな?なんて思いますが。
■2017年11月の騰落率は「ひふみ」の圧勝
2017年11月の振り返りですが、「ひふみ」らしさが出てきました。
11月の騰落率
- ひふみ投信 +3.94%
- TOPIX +1.48%
10月は衆議院選挙の影響から大型株が上昇して、ひふみがTOPIXに負けていましたが、今月は大幅に勝っているようです。
特に、11月半ば~下旬のTOPIXが軟調なときに、ひふみ投信が急激に上げてきています。
需要の循環なのか、中小型株に資金が向くと、ひふみ投信には良好な市場のようです。
私が見る限り、TOPIXは、ラストの2日間で盛り返したことでプラス引けだったようですね。
おそらく、最終が盛り返してなければ、マイナスだったでしょう。そんなトレンドをしています。
12月になってからも乱高下が続いてますが、結局はNYダウや為替や地政学情勢に左右されています。
そういう時期は、ひふみ投信にとっては良い環境なのでしょうね。
■上位10銘柄の入替えに戦略が見える
業種別推移では、石油・石炭製品の伸びが10%を超えて、凄かったようです。
ひふみ投信としては、投資比率が多い「小売業」「化学」「情報通信」がパフォーマンスを上げているようです。
ちょうど、これらの騰落率の平均程度に入ってきていることが分かります。
上位10銘柄の雰囲気が変わりました。特徴的なのは下記です。
「マイクロソフト」と「アマゾン」の比率が下がってきた。
他の銘柄が上昇したことにより、これら米国銘柄の比率が相対的に下がった。
「クレハ」や「ネットワンシステムズ」が上位10銘柄に入ってきた。
藤野氏が説明するには、半導体業種の2018年見通しに意見が分かれているとのこと。
半導体業種が調整に入ったときに、これらの業種の銘柄で対応していきたいとの方針を示した。
「コスモス薬品」が登場。
この会社は九州を中心としたディスカウントストアだそう。
パフォーマンスが悪く放置されていたようで、買い増しで積み上げたとのこと。
銘柄数が190から201に増えた。。
アナリストからの買付提案による銘柄数が増えているとのこと。
私が感じたのは、上位10銘柄の構成比率がそんなに伸びてないことです。
ひふみ投信の純資産総額が加速度的に上昇していますので、銘柄数を増やさないと、全体的に銘柄への買付金額が増えるか、限られた銘柄ですと構成比率が大きく上昇してしまいます。
それを補うために、銘柄数を増やしているのだと思いますが、国内株式でもまだまた有望企業があるのか、それとも限られてきているのか、という点が気になります。
ここは、ひふみ投信のアナリストであるプロにお任せになるのですが、世界中の銘柄を調査しているようなので、そろそろ、マイクロソフトとアマゾンのような銘柄が出てきそうですね。
■銘柄数を増やし、外需グロースへ移行
グロースvsバリューと外需vs内需の4マス分布の見方について、今回は説明をしっかりされていました。
他のアクティブファンドでは、このような分布で説明しているファンドは無いとのことです。
1年前の2016年11月末と比較して、内需グロースの比率が下がって、その他の領域の比率が上がっています。
ただ、内需グロースは比率は減っているけれど、銘柄数は77→99に増えているとのことです。
見てみると、全体的に銘柄数が増えているので、やはり、昨年から今年にかけての純資産総額の上昇が効いているのだと思います。
ひふみは、以前から、グロース株に力を入れているようで、グロース株の上昇によって、高パフォーマンスであったことは間違いないと思います。
今後もグロース株の選定に力を入れるようですが、特に、内需グロースから外需グロースに舵を切っているようです。
バリュー株も、銘柄数・比率ともに増えていますが、調整時期が来た時に、守りを固めるという意志がみられます。
組み入れ業種の推移ですが、上位の業種は変化が見られませんが、1年前に多かった「銀行」「輸送用機器」の比率を下げたとのことです。
逆に、1年前や半年前には無かった「海外株」が上位に挙がってきました。
海外株は現時点では、「アマゾン」「マイクロソフト」ですが、2017年11月末時点で2.89%です。
先日発行された運用報告書の10月2日時点では、3.0%でしたので、ここ2ヶ月は買い増しは無さそうです。
米国株が過熱気味と判断しているのでしょうか? 私のような素人でも過熱気味だと思いますし。
■年末、TOPIX対比20ポイント差でゴールできるか?
2017年の「ひふみ投信」と「主要指数(TOPIX、東証2部、マザーズ、ジャスダック)」の推移が出ていました。
ひふみ投信にベンチマークは無いのですが、比較対象としているのが「TOPIX」です。
あと1カ月残していますが、TOPIXに対して、20ポイント近く勝ってますので、このままゴールとなるでしょうか?
推移をみると非常に分かりやすいですが、TOPIXの調整時は、ひふみは離して上昇します。
逆に、TOPIXが上昇しているときは、大きく勝てないようで、何とか付いていくことになります。
ひふみアカデミー内では触れませんでしたが、「ひふみ投信」と「ジャスダック」は、不思議ですがシンクロしていますね。
現時点では4ポイント強負けています。あと1ヶ月で追いつけるか?という雰囲気です。
信託報酬分を差し引いても、ちょっと負けが大きいかな?と思います。期待しすぎなのかも知れませんが。
年末が近づいてきました。
レオス内では来年の戦略を話し合っているようです。
今年は9~11月の上昇が強烈すぎたのか、年間を通すと、意外にTOPIXは上がっていないなという印象です。
この20ポイント差が来年に追いつかれないように、頑張ってほしいです。期待しています。