なんでも道しるべ

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市場に与えるリスクとは?大幅下落時に拾えるためにはリスクを知ることから

f:id:anyguidepost:20180219073938j:plain昨日は、2018年に突入してから、円高・ドル安に一方的に進んでいることから、米国市場への投資には『ドルコスト平均法』が本来の意味で有効であるということと、トランプ政権の減税策によるドル安なのか?という点について書きました。

2018年は円高進行中!米国投資は為替を気にしつつも、ドルコスト平均法で対応するしかない? - なんでも道しるべ

為替の影響は株式市場に影響は大きいですし、私のように米国ETFを買付している人は評価額に直接影響してきます。

株式市場には様々なリスクがあります。

そのリスクをある程度、頭に入れておくと、急に市場環境の変化が起きても、驚いて狼狽売りをしなくなることでしょう。

投資の基本は長期運用ですから、素人が売り買いを頻繁に行うとリスクとコストが高くついてしまいます。

そんな無駄な売買をしないためにも、市場のリスクを知っておいた方が身のためです。

今日は、株式市場に影響するリスクについて書きたいと思います。

■市場に与えるリスクとは

株式市場の全体に影響するリスクとしては、以下が主に考えられます。

  • 為替リスク
  • 金利リスク
  • 景気リスク
  • カントリーリスク
  • 地政学リスク
  • テールリスク

他にもあるかもしれませんが、私が知っている市場のリスクを挙げてみました。

個別銘柄には、また別のリスクが存在しますが、今回はそれは無視しています。

昨日の記事で書いた円高・円安の為替による評価額の直接的な影響は、私個人的にはあります。

ただ、日本市場を考えた場合には、為替の影響は大きいです。

日本は外需企業が多く、また日経平均株価の寄与度が大きい企業に外需企業が多い傾向があります。

したがって、円安になると株価が上がりやすく、円高になると株価は下がりやすくなります。

でも、為替だけで株価の上下を説明できないケースもあるので、あくまで後付の理由という印象が私の中ではありますね。

為替で株価が変化すると解釈されるほど、日本全体が外国、特に米国依存が強いということでしょうか。

本当なら国内の景気が良くなって、国内消費が増えて、株価が上がるというのが理想的なのだと思いますが、人口が減っている現実からは難しいのかもしれません。

政治家が頭を悩ましていることだと思いますが、少子化対策と景気刺激対策の両方を同時にやらないと、片輪だけでは日本の成長は止まってしまうのだと感じます。

■金利リスクは会社の業績に直結する

金利リスクですが、日本の政策金利は長期に渡っての低金利で、さらに、日銀政策で銀行に対してはマイナス金利にまで突入してしまいました。

銀行経営が大打撃を受けていることが最近のニュース話題になっています。

私には分からない世界なので、難しいことが書いてあるなと思いながら読んでいますが、銀行がこれ以上ダメージを受け続けても良いのかな?と心配になります。

金利リスクに関してですが、低金利の時には株価にとっては有利です。

企業の資金調達やインフラ整備に金利が安く済むというのは、企業経営的には大変嬉しいことだからです。

逆に、米国が徐々に政策金利を上げつつあります。

金融緩和による急激なインフレを防止するためには必要なことなのだと思いますが、金利が上がると企業経営を圧迫することになります。

この影響をリスクとして考えておかないと、株式市場の調整に入った時に、狼狽売りをしてしまいます。

米国はこのコントロールが上手いので(というか、常に他の国より先行してやっているから)、株価の影響を最小限にしているような印象があります。

■景気リスクは経済指標で見れるが、ボラティリティーが大きい

景気リスクは、経済指標が常に発表されているので、ある程度は景気の状態は分かりやすいのですが、発表と同時に急速な織り込みが頻発している気がします。

情報化社会なので、何らかの発表があったら、瞬く間に世界中に広まります。

良い意味で反映しやすいので都合がいいのですが、悪い意味で短時間のボラティリティーが大きくなるので、気を付けないと狼狽売りや狼狽買いが起きているケースがあります。

私も第一金曜日の米国雇用統計などは気にして確認するようにはしていますが、知ったからといって何になるのか?と言われたら、答えられません。

ただ知りたいだけの経済指標ですね。

でも、マネー投資だけでなく、生きていくなかで、経済指標を知っておくというのは、重要なことだと感じています。

■カントリーリスクと地政学リスクの違い

カントリーリスクと地政学リスクは私の感覚では似ているのですが、教科書てきには少し違うようです。

カントリーリスクは、国の中での内紛、財政破綻などが懸念される場合のリスクです。債券の場合は、債務不履行などもこれに当たるようです。

地政学リスクは、国家間のトラブルを指して、紛争や戦争などです。軍事的な懸念が高まると地政学リスクにより為替が一気に円高に推移するイメージがあります。

景気の経済指標に比べて、このような緊張高まりは、あまり知らずに進行していることが多いです。

発表が無いというのが、私のような素人の個人投資家には分からないという感じです。

これまでも、「なんか円高に動くな…」と思っていたら、後からニュースで地政学リスクで緊張中なんてことを知ることがあります。

このような情報をいち早く取得するのは困難なので、やはりプロに任せておいた方が良いと私は思っています。

プロでも予測は不可能ではありますが、変化を知るのはやはり早いです。

■テールリスクは大きなリスク

最後に、テールリスクというのが、震災や災害などのリスクです。

めったに起きないことですが、このリスクは急にやってきて、大きなダメージを受けるので、市場も大調整を行います。

このようなリスクがあるので、投資が怖いという人が多いのは確かです。

投資をやらない人が良く言葉にするリスクだと思います。

日本は地震が多い国なので、このリスクは常にあります。

特に、長期にわたる投資では、一生に1度以上はこのリスクは受けると思います。

私が生きている限りでも、阪神淡路大震災・新潟中越地震・東日本大震災・熊本地震が大きな地震として記憶に残っています。

■リスクとどう向き合うか

これらのリスクに対応するために、フルインベストメントにしないという考えがあります。

何かが起きた時、暴落・狼狽売り・売りが売りを呼ぶ状態になりますので、この時に、現金を一気に投資に回すという方法です。

実際に、あのリーマンショックの時期で世界中が悲壮な状況下でも、買いの投資をする人が居るくらいです。

そのようなときにスポット買いが出来る人の投資への心意気は非常に尊敬できますが、おそらく、そこで買える人は常日頃でも投資を継続的にやっている人だろうなと思います。

大きな下落の時は、「もっと下がるかもしれない」という気持ちになって、買いを入れるのに躊躇していまします。

ただ、積立投資をしている場合には、それを中止しなければ、それはそれで市場の成長性を信じた強い心なんだと思います。

投資は日々の努力が必要だと思いますが、リスクを頭に入れて、もし起きた時にどのような行動をするかが本当の投資家ではないでしょうか。