月初の雇用統計も順調に通過しました。
失業率が4.1%ということで、予想の4.0%よりも高くなったこと、新規雇用者数が減ったこと、平均時給も落ち着き始めているということから、雇用に関しては少し陰りが出てきています。
インフレ指標は最近の発表分は徐々に低下してきていることから、利下げ期待が高まってきました。
今年の利下げ確率はもう70%を超え始めているということから、株価に対してはポジティブな話なので、株価が上がって当然なのですが、少し変な感じもします。
私が変だと思っているのが、利下げ確率が上がると、金利によって影響を受けている企業から上がると思っており、特に、小さい企業の株価が上がると予想していました。
指数でいうと、ラッセル2000です。
昨日の米国市場を見ていると、株価が上がったのですが、上昇した株価はこれまでと変わらず、ビックテックを中心としたハイテク銘柄であり、小型株のラッセル2000は下落しました。
これはどのように捉えれば良いのか?
ちょっと悩みますね。
私はビックテック銘柄で構成しているFANG+インデックスに多く投資していますし、NASDAQ100やS&P500トップ10などにも投資していますから、別にビックテック銘柄だけが上昇しても構わないのですが、よっと予想と違う値動きが起きているので、そこが気になりますね。
こうなると、利下げが起きても結局はビックテック銘柄だけが上がって。これらが主要指数を牽引し、それがお金を読んで、結局は主要指数とビックテック銘柄だけが上がるってことになりかねませんね。
相場では、上昇しているもの、勢いのあるもの、これらに付いていけというのが格言のように言われます。
限られた資金ですから、弱い企業に投資して上がるのを待っていても仕方ないです。
特に最近は、銘柄選定もいろんなツールでできるようになっていますから、より強弱が明確になっている感じもしますしね。
FANG+インデックスに全ての資金を回した方が良いとは言いません。
もちろん、コアはS&P500中心で構わないと思いますし、サテライト投資もNASDAQ100のような指数で分散投資するというのも王道で良いと思っています。
けれども、今の勢いをきちんと享受するには、これらの限られた銘柄で構成される指数に投資すべきだと思うのです。
投資額の5%でも10%でも良いので、サテライト的に投資すれば、自分の資産形成のスピードが変わってくるかもしれません。
■為替だけでも基準価額は動きます
一昨日は米国市場が祝日で休場でしたが、日本をはじめ世界の市場は動いていました。
投資信託としては為替分が動いた形になります。
木曜日から金曜日にかけて少し円高になったことで、投資信託の収益は若干下がりました。
円高になったといっても本当に少しなので、0.2%以下のマイナスで収まっています。
為替分だけがマイナスになった形になりましたね。
それでもこれだけの収益率と収益額を維持しています。
ここから先、夏枯れ相場とか、例年の9月軟調相場などもありますが、ここからが本当の握力勝負になりつつあります。
ここまで急激に上がると、上がっていることに怖さが出てきます。
それでもホールドする強い力が必要なんだと思います。
入金力も大切ですが、上昇し続けても利確しないで持ち続ける、少し下落しても狼狽せずに持ち続ける、この姿勢が必須なのでしょうね。
■利下げは2回?それとも1回?
金曜日の相場は雇用統計の結果を受けて、利下げ思惑で、株価が上昇、債券利回りは下落という感じになりました。
利下げが年内に行われる、加えて何回利下げするのか、そこが決まってくると、さらに株価は上昇しそうです。
今は年2回の利下げを織り込んでいますが、これが1回になる様相に変更となると、少し押し目が出てくるかもしれませんね。
私個人としては、再び利上げをしなくても良いように、慎重に利下げを決めてほしいと思っています
労働市場が少し冷え込んだとはいえ、インフレはようやく収まってきた感じなので、ここで時期尚早に利下げをすると、再び利上げになるかもしれません。
そこだけは避けて金利を決めてほしいと思います。