セゾン投信より、NEWS LETTERが届きました。
NEWS LETTERの到着が年末年始の影響で少し遅かったのもありますが、私も確認するのが遅くなってしまいました。
すでに1月下旬ではありますが、1月のNEWS LETTERの内容紹介です。
例月にそって、弱小個人投資家の私の見解も少し書き添えたいと思います。
■個人投資家が波にのれてない
中野社長のメッセージは、2018年の年始から絶好調の書きぶりです。
私が個人的に目に留まったフレーズを下記に挙げてみました。
- 個人金融資産のうち現預金比率は相変わらず51%超と偏重している
- 個人持ち株比率は過去最低の17.1%まで低下している
- 2017年の日本株において個人投資家は5兆円超の売り越しで、それを専ら買い手側に回ったのが海外投資家
- この先への期待よりも株価の高値を行き過ぎと捉えた判断が圧倒的に多い
- 多くの個人投資家が株価上昇の局面の果実を獲得できてないことが推測できる
(引用:2018年を長期積立投資元年に!、セゾン投信NEWS LETTER、2018年1月号、vol.130、中野社長メッセージ、より抜粋)
当ブログでも現預金比率のことを度々書いていますが、個人資産の半分以上が現金・預貯金というのはやはり異常なような気がします。
高度成長時代の高金利、長期デフレの時代、大事なお金は預金というマインドの擦り込みが、このような状況を生み出しているのだと思います。
そして、日本人特有の変化を恐れるという感覚。これは短期間では治らないと思っています。
私自身が、投資を実際にやっていて、投資に重きを置いているので、預貯金に対してとても違和感があります。
逆に、預貯金をベースとて資産形成をしている人達には、私の方が違和感の塊なのかもしれません。
私自身、投資をやっていることを、あまり多くの人に言わなくなりました。
自分自身では投資は普通のことだと思っているのですが、周りの人からはリスキーなことをやっている人という印象があるみたいです。
リスクを取るからリターンを得れるのであって、リスクを取らない人にリターンは無いという意識を持たないと、別に投資だけの世界でなく、産業としてもダメになるような気がします。
ところで、2017年の個人投資家は売り越しだったのですね。
秋頃から日本株はこれだけ上昇しているのに、個人投資家が売りのスタンスだったというのは非常に寂しいことですが、株は売る人がいるから買う人がいて売買が成立するものなので。
過去のチャートから、『日本株が高すぎるという判断をしてしまうのは仕方ないけれど…』という話は良く聞きますが、欧米人はドルベースでの日本株チャートを見ていると言われます。
私たち「日本人が見ているトレンドチャート」と「ドルベースのトレンドチャート」は全く違って見えるという認識は、日本人の私も持っておく必要があるのかな?と最近感じてます。
といっても、ドルベースのチャートなんて、あまり見る機会がないですけどね。
私個人的には、投資信託と米国ETFが中心のポートフォリオですので、売りをしたということはありませんが、これだけ高値更新が続くと売りたい気になるのも分からなくもないです。
でも、売ったら税金取られますし(NISAなら非課税ですが、NISA枠が減ってしまう)、複利効果が減るという意識が最近付いてきました。
私としては、売買を積極的にするよりも、いかに「積立継続」と「スポット買いができるような資金調達」の生活スタイル確立の方に、少し意識が向いているのかもしれません。
■過去のバルブ崩壊時の投げ売りが繰り返されるのか?
中野社長のメッセージの続きですが、個人投資家へのゲキとして、下記のような一言が書かれていました。
このまま今年前半も株価上昇のトレンドが続いたとしましょう。
その最終局面で一気に滞留していた国内の個人投資家が買い上げる中、海外投資家が今度は売り手に回り、以後下落局面へと転ずる過程において、損切りで飛び降りる個人投資家が続々と悲鳴をあげる、といった最悪シナリオも容易に想像できてしまう。(引用:2018年を長期積立投資元年に!、セゾン投信NEWS LETTER、2018年1月号、vol.130、中野社長メッセージ、より抜粋)
中野社長ではないですが、過去にもこのような状況の現実をニュース記事で読んだことがあります。
おそらく、アベノミクス初期の株価上昇の時だったと思います。
個人投資家は逆張りをメインとしている人が多いので、最初は逆張りで行くけれども、上昇や下降という緩やかなトレンドが続くと、急に順張りに回る人が増えるようです。
逆張りでなかなか利益がでず、逆に損が増えてくるので、我慢ができなくなるのでしょうか。
でも、その時にはすでに、海外投資家はホールド、そして、どちらかに過熱気味になったところで、売り浴びせ・爆買いをするということです。
日本の株式市場は、海外投資家で支配されていると言われています。
先ほどのドルベースのチャートではありませんが、国内投資家と海外投資家では見ているものが違うので、海外投資家の逆張りは難しいのだと思います。
積立投資で毎月定額を決めていたら、買い上げや飛び降りなんて気にしなくてもいいですが、私も一つ気になるといったら、スポット買いです。
特に、従来NISAを利用した米国ETFの購入はスポット買いになってきます。
「機会損失」というのが私の意識にあり、円で保有しているのが無駄に思えることがあることが要注意です。
資金はドルベースで持っておくことが多いのですが、最近は、ドルを保有して、ETFを買わないでいる場合、為替で損をしているのが多いような気がします。
円高・ドル安になったとしても、米国株を保有しておいた方が、ドル安要因の株価上昇で相殺されているケースが多いです。
これらのスポット買いが、毎月の積立金額よりも多額になってしまうので、少しコントロールをしようと考えています。
円高に備えて、円で持つことも考えた方が良いかもしれないと思っています。これも一種のリスクヘッジかと。
中野社長が書かれているような、買い上げ・飛び降りにならないように、うまく買い付けていくことが重要なのだと思います。
■ファンドマネージャーも英語で苦労する
今年最初のNEWS LETTERなので、社員の方々のメッセージが掲載されていました。
印象的だったのは、やはり私の子育てにも関係している運用部長の瀬下氏のメッセージでした。
ファンドマネージャーも海外の人とのコミュニケーションで英語で苦労しているみたいですね。
瀬下氏は、英語の発音に苦労しているようで、「通じない」「聞き取れない」という状況でのようです。
私も社会人になってから、英語の必要性・重要性が痛感しました。
学生の間は英語が大嫌いで逃げていたので、英語が必要となる状況下におかれて、初めて英語をもっと勉強しておいたら良かったと思うものです。
英語が得意な人は、『小さい時から英語をさせてもらった親に感謝』という意識の人もいるみたいです。
日本の文科省は語学のことをあまり親身に考えてくれていません。
最近はグローバル化の流れて、日本教育が遅れていることに焦りがでているようですが、逆に小学生以下の子どもに教えれる先生が居ない(準備できない)のです。
セゾン投信から英語のことが出てくると予想もしていなかったので、少し驚きましたので、取り上げてみました。
■2ファンドの騰落率
最後に、セゾン投信の2ファンドの12月騰落率です。
・12月騰落率
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド +1.73%
- セゾン資産形成の達人ファンド +2.27%
グローバルとしては、両ファンドとも非常によい結果だったと思います。
日本株への投資は、12月は好調だったようですが、グローバル投資は為替の影響で難しかったと思います。
詳細をみてみると、やはり日本株が好調だったのと、新興国が好調だったみたいです。
為替、ドル円よりもユーロ円が円安傾向だったので、欧州への投資が為替で利益サイドにいったのだと思います。
引き続き、グローバルのアクティブ投資としてお任せしている1つなので、頑張っていただきたいです。