なんでも道しるべ

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小・中学校のオール私立とオール公立の学校費用の差は1,100万円で4倍!

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小学校から高校まで、オール私立とオール公立では3.5倍もの差があります。

「学費に3.5倍かけて私立に行かせる必要あるのか?」

「3.5倍かけるだけでオール私立の教育ができるのか?」

皆さんは、どちらの意見でしょうけ

まあ、ほとんどの人が前者で、3.5倍もかかるのであれば、私立なんかに行かせる必要性があるのかな?と思う人が多いでしょうね。

FP(ファイナンシャルプランナー)の家計相談などを見ても、教育費は青天井で、かけるだけかけられる。

3.5倍もかかり、家計を圧迫するのであれば、そんな教育は過剰だという意見が多いです。

私は世間の家計相談などの収入・支出を見ているとそうは思いませんけどね。

教育費用について本日は少し書きたいと思います。

■オール私立とオール公立の3.5倍差の内訳

国公立大学へは地域の問題もありますので、置いておいて、小学校から高校までオール私立で通わせると、いくらかかるでしょう?

以前の記事でも少し書きましたが、およそ1,630万円(小920万円、中400万円、高310万円)です。

『高いな~!!』と思われた方が多いのではないでしょうか。

授業料だけでなく、学校教育費や給食費、学校外活動費などを全て含めています。

それを、オール公立とした場合はどうなるでしょうか?

およそ470万円(小190万円、中140万円、高140万円)です。

これが3.5倍の差の現実ですが、本当にこの差で正しいのでしょうか?

■高校は受験にかかる費用があるので、私立・公立に差はない

受験で、公立高校に行くために、塾には一切行かないで、独学だけで勉強していく人はどのくらいいるでしょうか?

私が子どもの頃は塾に行っていない人はいました。当然、行っている人もいましたけど。

けれど、塾に行っていない人が受験で公立高校に進学できる人は少なかったという記憶です。

結局は、公立高校に行くために、中学もしくは小学校高学年の時から塾に通っている人が多かったように思えます。

さて、学校費用の差は、公立高校で140万円、私立高校で310万円ですから、その差が170万円です。

塾代でその差の170万円くらいは使うでしょう。

例えば月に2万円くらいの塾代と、夏期講習や冬期講習の費用、各種テスト費用などを含めると、年間30~40万円くらいは使っていると思います。

中学3年間で約120万円、小学校から塾に通うとなると、170万円の差は十分に埋まります。

したがって、公立高校に行こうが、私立高校に行こうが、結局、高校に関する費用面ではたいして変わりません。

■小中の私立と公立の差は1,100万円で4倍

大きな差が出てくるとしたら、小学校と中学校を公立で行くのか、私立に行くのかで変わってきます。

学校費用の差が、両方公立で330万円両方私立で1,320万円ですから、この差約1,000万円ということになります。

最近は中学から私立に行く子が増えてきましたので、小学校公立で中学校私立の場合は590万円となります。

中学だけ私立であれば、両方公立に比べて、その差が260万円ですからそれほど大きな差とは見られないかもしれません。

加えて、小学校受験するにしても、中学受験するにしても、塾代などの費用がかかるので、特に小学校受験をする場合には差額1,000万円に、幼児教室費用が100万円程度は乗ってくるかなと思います。

したがって、小学校受験をして義務教育の9年間を私立にした場合は、義務教育を公立にする場合と比べて、ざっと1,100万円は余計にかかる計算になります。

先ほどの学校費用でも、両方私立の1,320万円と、両方公立の330万円からすると、4倍になるということです。

この記事の冒頭では3.5倍と書きましたが、それは高校が含まれている場合であり、義務教育の小学校・中学校の場合は4倍かかる計算になりますね。

■1,100万円あれば何に使いますか?

これまで、公立と私立の差額を計算したことは無かったのですが、1,100万円の差があったのですね。

私としては、金額で見るとその差は大きいと思いますが、実生活ではそのような差があるとは思えないのです。

なぜそのように思うのかというと、FPの家計診断を拝見させてもらうことや、私の周りの同じ年代で同年齢の子供がいる家庭を見たりしていると、趣味や車などにお金をかけ過ぎだと思うのです。

お金が無いと言いつつも、自分が働いている褒美としての趣味にかけるお金や、車に対するお金のかけ方を見ると、私からすると、青天井だと言われている教育費用と同じように感じます。

趣味にも青天井にお金をかけている人が多くいるように感じるのです。

1,100万円の差のマネーをきちんと貯蓄・運用しているのであれば、それは大きな差だなと思うのですが、結局はその差額を自分のために使っている人が多くいます。

私の場合、大きなお金をかける趣味はないですし、人や荷物を運ぶためだけの車にお金をかける意味も感じません。

逆に、将来がある子どもにお金をかける方が、よっぽど価値があると思っているくらいです。

なので、差額1,100万円もあると、それを充てる別の支出先を思い浮かぶ人もいるかもしれませんが、私は子どもへの教育費用に充てる方を想像してしまいます。

したがって、教育費用は青天井や聖域だと言われるのと、趣味に対するお金のかけ方に、大きな差が感じないわけです。

人それぞれお金のかけ方は違うと思いますが、費用の計算をする前に、一度、『教育とは何なのか?』を考えてみると良いかもしれませんね。