なんでも道しるべ

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【学校の先生も辛い?】絶対評価に伴う定期テストの難易度調整が起きている話

学校の定期テストの採点答案が次々と返ってきています。

内申点のベースとなるのが、通知表の評定ですが、一応、表面上は絶対評価となっています。

けれども、よく言われているのが、あくまで絶対評価ではあるが、ある程度の評定の割合は決まっていると言われています。

いくら優秀な生徒が多くても、評定5を乱発できないですし、逆に、評定が3ばかりだと、先生の教え方の質の問題にもなってきます。

特に公立の先生であれば、異動もよく起きますから、必然的に評価の指標も慣らされていき、結局は絶対評価と言いつつも、相対的な評価結果になっていくということです。

とはいえ、先生も難しいのでしょうね。

表面上は絶対評価なので、定期テストの点数が高かったら良い評定をあげざるを得ません。

今回の定期テストで、非常に苦悩されているのが分かりました。

■一昔前の相対評価による評定割合

私の学生の時もそうですし、一昔前までは、学校の評価は相対評価でした。

その割合が下記のようでした。

  • 評定5 7%
  • 評定4 24%
  • 評定3 38%
  • 評定2 24%
  • 評定1 7%

200人の学年であれば、評定5を取る生徒が14人、一番多い評定3の生徒が76人という計算となります。

頭の良い生徒が多い学校では評定5を取るのは大変だったと思いますし、あまり勉強しない地域であれば、ちょっと頑張れば評定が上がったのだと思います。

私自身、優秀な生徒ではなかったので、評定5を取るのはかなり難しかったです。

特に、主要5教科で評定5は取れていなかったような記憶があります。

5教科の場合、ほぼテストの点数で決まりますから、上位7%には入れなかったような気がします。

けれども、今では絶対評価なので、テストの点数が高ければ、各要素の評価項目でAを揃えれば、他人は関係なく5になります。

■現在の絶対評価の評定割合

各評価観点でAをもらうには、80%以上を満足していれば良いです。

2021年度から3つの観点になったので、AAAとなると、4もしくは5となります。

4と5の違いは定義が曖昧な言い方をしていますが、現実的には、総合で90%以上を満足していれば、評価は5になります。

評価は絶対評価と言われていますが、では全員に5を与える先生がいるのかというと、そんなことはないのですが、90%以上という指標があるので、極端なことをいうと、テストの問題を簡単にすれば全員が90%以上を満足するようにはできます。

まあ、そんなことをすると学校差が出るので、そんな極端なことはしません。

結局、おおよそ下記のような割合に落ち着ていると言われています。

  • 評定5 13%
  • 評定4 26%
  • 評定3 47%
  • 評定2 11%
  • 評定1 3%

結局は、評定5が2倍ほどに増えて、評定3が1.2倍強になり、その分、評定2と1が減ったというのが現実でしょう。

絶対評価による結果は、優秀な子には評定5を与えて、並みの子には評定3を与えるようになったということです。

そうなると、もう一つ大きな問題が出てきます。

■絶対評価による問題点は評定5の大量発生

絶対評価により、最も増えた評定は5だということです。

学校のテストで良い成績を取るようになると、先生は評定を上げざるを得ません。

そのため、主要5教科の場合、中間/期末のテストで90点以上を連発すれば、評定5を与えることになります。

そうなると、大きな問題が発生します。

それが評定5の出血大サービスになるということです。

先生も人の子ですし、自分の教え子に良い成績を取ってほしい。

また、自分の教え方が悪いと言われたくないので、それなりに勉強すれば、テストで良い成績が取れるような問題構成を考えるようになります。

そのため、ある程度の学力以上あれば、テストで90点近くを連発できるようになるということです。

ゆえに、評定5の生徒が大量発生するということが起きるのです。

■今回の定期テストで振るいをかけた

今回、2学期の中間テストでしたが、おそらく1学期の評定で5が連発したのだろうなという教科がありました。

その教科に関しては、今回の2学期中間テストで難易度を上げたのです。

勉強が苦手な子には可哀そうなのですが、それにより、1学期に90点前後を取っている人が60点台~90点台に分散しました。

平均点も50点いかない程度まで下がったようですが、これで、90点前後の学生が一気に減ったということです。

先生にとっては、優秀な生徒を選別できることができて、ある程度の比率に則って、評価ができるようになったということです。

まあ、大人の事情ではありますが、子どもとしては、先生がいくら難しい問題を出してきたとしても、常に90点以上を出せるような準備が必要だということです。

今回、60点台~70点台だった人は非常にショックだったと思いますが、これでその教科を勉強しなければならないという意識が働いたのではないかと思います。

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ちなみに、娘はギリギリ90点だったのでホッとしていました。(笑)