相場は不透明な状況を嫌うってよく言われますけど、こんなに鮮明な感じになるんですね。
今年は米国大統領選が今の状況からいくと、株式市場ではトランプ大統領の返り咲きを確実視しているような動きをしています。
まあ、これは何かニュースがあれば、一気に崩れるので、これがそのまま11月まで続くかどうか分かりませんが、とりあえずはトランプ大統領で決めておきたいのでしょうね。
そうなった時、政策からどの業界が潤うのか、どのセクターが上がるのか、それが焦点になっているような気がします。
方向性が決まりつつあるのが、利下げ期待の進展だと思っています。
経済指標がインフレ後退にならないと利下げはしないとFRBは釘を刺していますが、もう市場は聞いていないですし、ほとんど信用していない雰囲気です。
もう十分利下げやっても良いと思っているのもあると思いますし、これもトランプ大統領によって利下げが強く求められることも分かっているのでしょう。
そもそも、政策金利をFRBに任せておいても、他の減税処置などで十分に景気刺激も出来ますからね。
ここからが小型株の巻き返しになるかもしれません。
私が、個人的に関心があるのは、小型株が仮に上昇してきたとき、これまで市場を牽引していたビックテックやハイテク銘柄、半導体銘柄、AI関連銘柄がどうなるのか?ってことです。
同じように上昇していくのか、それとも小型株やディフェンシブ銘柄に負けてくるのか、これも全ては決算次第だと思いますね。
次の四半期決算が市場の期待に応えられるかが焦点だと思います。
■負けている人がいない状況?
恒例の投資信託の収益ですが、もう、こんなに短期間で上げても良いのかな?ってレベルになってきています。
主要指数も最高値更新していますし、ドル円も160円を悠々突破していますから、日本人の米国株投資は負けている人はほぼいないと思います。
ここで負けている人がいれば、相当に運が悪いか、変な投資手法をやっているってことになります。
ポートフォリオのコア資産はあくまでインデックスファンドで埋めるべきであるってことが証明されていますから。
私的には収益額よりも収益率を重視しています。
収益額なんて所詮は種銭次第の部分がありますから、元金が大きければ当然収益額は大きくなります。
逆に収益率は長期にわたって投資していないと上昇してきません。
たった1日で何十%も上昇することなんて主要指数ではあり得ないわけですから、インデックスファンド主体でポートフォリオを組んでいる場合には、収益率が高い人が我慢強く保有していることの証になるのです。
収益率にこだわった投資戦略にすべきだと思っています。
■NASDAQ100のレジスタンスラインに注目中
昨日の米国相場ですが、驚きなのは、独立記念日が迫ってきて、今日は短縮取引ですし、明日は祝日で休場なのにも関わらず、ここまで貪欲であることです。
普通に考えると、祝日前はポジション整理というか、何かがあると怖いから売り待ちする人も多いのですが、それを跳ねのけて、上昇して終わっているのが凄いなと思います。
これはまさしく持たない恐怖になりつつあるということです。
私はNASDAQ100のチャートで相場感を見ているのですが、昨日の上昇で、いわゆるレジスタンスラインまで上がってきました。
昨日の時点で突破まで行かなかったですが、このラインを突き抜ければ、また真空状態に入ります。
なので、最近跳ね返されていた上値抵抗線を突破できるかどうか、これは金曜日の雇用統計にかかっているのかもしれませんね。
求人件数は予想よりも良かったということで、米国の労働市場は好調ってことになっています。
ということは、おそらく、金曜日の雇用統計の失業率はあまり悪くならないと思います。
これまではバッドニュースが株価にとってはグッドニュースでしたが、ソフトランディングの期待をするのであれば、グッドニュースをグッドニュースで捉える必要も出てきます。
インフレが落ち着いてきているので、労働市場は活気がある方がソフトランディングになりやすいってことなのかなと思っています。
さて、今日の短縮取引、そして、金曜日の雇用統計後の値動き、本当に目が離せなくなってきました。