なんでも道しるべ

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悩ませる制度「持株会」加入の動機条件について挙げてみた

自身の会社の「持株会」に加入している人はいると思います。

私も加入しています。

年末に資産の棚卸をしていたら、毎月少しずつ積立していた持株会残高が積み上がっていっているのを実感できました。

持株会への加入賛否は様々議論があり、分散投資を心掛けているインデックス投資家に近いほど持株会への加入は否定的です。

私もどちらかというと否定的な方なのかもしれません。

でもまあ、条件がそろえば、加入自体は、それはそれで良いことなのかもと感じています。

■何も考えない持株会加入はリスクが高い

持株会とは、自身の会社やグループ会社の株を定期的に買うことです。

給与からの天引きで、節約にもなり、さらにインセンティブとして、5~20%程度の奨励金が付与されます。

この奨励金が悩ませる制度で、何も考えずに、奨励金目的だけで持株会に加入すると大変な目に合います。

例に挙げると、最近に業績不振と株の大暴落が起きた会社に勤めている人です。

給与は減るわ、ボーナスは無くなるわ、株価が下がって資産は目減りするわ、の大惨事というわけですね。

あげく、退職勧奨にあって、早期退職となると、これは大変なことです。

資産も給与も全て減少してしまう事態になります。

これらのデメリットというか、リスクが持株会には大きくあり、持株会への加入を否定的に捉えている人の意見となります。

確かに、自分の会社を信じる人こそ、足元をすくわれます。

常に懐疑的にみて、リスク分散をすることが、自分自身や家族を守る上での大切なことです。

■持株会加入の動機を挙げる

しかしながら、私は自社(といいますかグループ)の持株会に加入しています。

なぜ、加入しているかということですが、理由を挙げると下記になります。

  • 奨励金のインセンティブがあるので、加入時にプラスリターンから始められる。
  • 給与天引きなので生活費圧縮のダウンサイジングには効果あり。
  • グループ会社がグローバル経営なので分散効果が認められる。
  • リスク投資月額の10%以下に積立金額を抑えている。
  • 会社経営に対し従順であることを無言のアピールができる。

こんなところでしょうか。

これらの要因が複数挙げられるので、安心して持株会に加入できます。

実際、会社業績が悪くなった場合、持株会の株価暴落よりも、自身のインカム減少の方が影響は大きいので、株価よりも、自身のインカムのために尽くしているという方が正しいと思います。

正月もあけて、仕事に行くことが憂鬱に思う人も多いかと存じますが、やはり、月に20日程度の出勤日でインカムを頂ける勤め先というのは有り難いものです。

病気になったら健康であることに有り難く感じるのと同じで、会社が無くなると会社勤めすることに有り難く感じるものです。

したがって、持株会自体は、リスクが高いとは思いますが、条件が整っていれば、自分自身を鼓舞する意味でも加入すること自体は良いと感じています。

ただし、しっかりとリスク分散、資産分散をすることが大切であることは間違いありません。

■無言のアピールで「騙し」・「騙され」

先ほどの理由のなかで、「無言のアピール」という項目を挙げましたが、意外にこれって重要だよなと感じます。

経営者というのは、見ていなさそうで、見ています。

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なので、常に監視しているわけではありませんが、興味本位なのか、情報収集なのか、持株会リストは閲覧していると思っています。

特に、グループ会社などで、自分自身が小さい規模の会社にいる場合、見られている可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

従業員が多い部隊は目が届きませんが、従業員が少ない場合はリストに挙がっている人数も知れていますし、さらに、「株」という概念があるので、敬遠されるものでもあります。

したがって、無言のアピールといいながらも、かなり角度の高いアピールだと思います。

企業の株を持っているというのは、優待目的などと言った理由もありますが、基本的には、その企業を応援することが本質にはあります。

したがって、従業員が持株会に加入するというのは、経営にとっては非常に意味のあることであり、従業員の本音が見られるわけです。

「騙し」・「騙され」の世界ではありますが、持株会に加入しているイコール会社経営に従順なのかといわれると、私自身はNOではありますが。

なぜなら、自分自身が頑張ったからといって、経営や従業員を動かせるわけではなく、そのような行為を望むのであれば、自営業をした方が良いからです。

とはいえ、「(嘘でも)会社のことを考えていますよ」という無言のアピールはできますね。

■株式投資のタブーよりも賢人なアピールを目指したい

株式投資で、一極集中型投資というのが最もとってはいけないタブーです。

給与と資産を一つの会社にまとめるというのは最悪の投資法であることは間違いありません。

したがって、「自身の会社の株をいくらもっている」と自慢で話すような人はおそらく、これらのリスクが高い状態になっていると疑った方が良く、その人自身は投資にむいていない気質である可能性も高いです。

ちょっとでも無言のアピールをしたい賢人は、毎月の最低金額程度に色をつけた金額で、少しずつ拠出することをお勧めします。

そうすることで、自身の出世にも好影響でしょうか?(それよりも業務実績の方が重要ですね(笑))