夏休み明けの数学のテストがようやく返ってきました。
なかなか返却されなかった理由は、不登校の生徒の回答を待っていたからだそうです。
このテストは成績に入るということで、先生としても何とか全生徒に受けてほしいと思っていたようです。
結果的に全生徒が受けたかどうか知りませんが、中学校の先生も大変ですね。
そもそもテストを受けないと成績が付けられないのですから。
■夏休み明け数学テストで満点が取りたい
夏休み明けのテストですが、このテストは夏休みの宿題の内容から出題されます。
てっきり数値などは変わるのかなと思っていたのですが、娘に聞いてみると、同じ問題ということでした。
問題数が多いので、宿題の問題を全部覚えるのは難しいですから(数学で数値まで覚えても意味がないし)、解き方としっかりと勉強して、答えをボヤっと覚えていれば、あーこんな答えだったなというようになるはずです。
娘もそれを狙っていたみたいで、宿題自体は7月中に終わっていたのですが、夏休みの2日前から再度解き直しをしていました。
テストは数学1教科ですし、問題もそのまま出題されるのですから、娘は満点を狙っていたようで、妙に気合いが入っていました。
■娘は大満足!?
テストから2週間くらい経過してから返却がありました。
結果は「満点」だったそうです。
結構満足そうにしていました。
私からしたら、同じ問題で、そのまま出題されるのなら、ケアレスミスさえなければ満点は取れるだろうと思っていたので(間違っても1問、2問)、それほど驚きませんでした。
娘としては1問さえも間違えたくなかったようで、ミスなしの全問正解をしたかったみたいです。
■周りの点数をきいてビックリ
ところで、どうせ周りの人との比較もしていると思ったので、周りの人の点数を聞いてみると驚きました。
知っている人の中で最高点が90点、ほとんどが40~70点の間だというのです。
私は、え?と思いましたよ。
そもそも問題が夏休みの宿題から出ているのだから、答えも覚えようと思えば覚えられるはずです。
数学なので、丸暗記なんてしないと思いますが、きちんと勉強していたら、問題と答えをだいたい覚えるようになってくるはずです。
これはサービステストであり、これが成績にはいるのですから、勿体ない。
90点以上は確実に狙いにいかなければならないテストです。
問題と答えが分かっているテストでこの点数なのですから、定期テストで90点以上、ましては80点以上ですら困難なのが良く分かります。
■中1の1学期の数学なのに
数学って積み重ねの教科だと言われている上に、中学1年の1学期ですから、内容としては、四則計算と文字式と一次方程式くらいまでです。
これが半分程度しか理解できていないってことは、積み上げられないということを意味します。
まあ、単元が進むにつれて徐々に分かってくる部分もあるかと思いますが、結局、完全に理解しきれてなくて、中途半端な理解であると、必ず穴が出てきます。
特に中学内容というのは、高校数学の基礎中の基礎なので、全部完璧に理解するべきかと思うのです。
ましては、塾の模試のように、間違えさせるような難問でもありません。
学校のテストはきちんと理解できていれば必ず点数がとれるテストなのですから、満点狙いで、惜しくもケアレスミスで1問2問を落とすような感じでないといけないと思います。
6~7割取れて安心しているようだと、3~4割は理解不十分で、次の単元に行くことになります。
そんなことで本当に良いのか?と思えてなりません。
■もう学校では競争が無くなったのか
近年は競争をしなくなったせいか、子ども自身が負けたくないという想いが薄れているように思えます。
学校のテストで示されるのはせいぜい、最高点くらいで、平均点も出す教科と出さない教科があります。
私の時代なら順位表まで出されていたのですが、今はそんな順位は一切出ません。
相対評価から絶対評価に変わったので、他人と比べる必要がなくなったというのも一因かと思いますが、その分、競争しようという気が減っています。
絶対評価に変わっても、高校なんて学校のレベル帯で同じ評定でも学力が異なりますし、ましては逆転現象なんて起きているのですから、絶対評価は絶対ではないのです。
競争をしなくなった分、自分は自分、他人は他人となった分には良いのですが、そのために人と比べなくなり、ましては他人よりも上に行きたい、勝ちたいという意欲までもが無くなっているような気がします。
大学受験でも推薦入試が拡大しており、そちらで進学する人が増えているように、競争よりも独自性が強くなっているように感じます。
クリエイティブ的には良い面もあると思いますが、社会人になれば、何かと競争が待っています。
目の前の課題から逃げるのではなく、立ち向かっていくのも重要であり、学校のテストというのもそれの一環ではないかと感じます。
難しい課題なのかもしれませんね。