自主勉強の質と時間はどっちが大切かという議論は常にあります。
結論的には、どっちも大切だと言われています。
だらだら時間だけをやっていても仕方ないし、効率的な勉強法でなければ、何時間やっても成績は伸びないと言われます。
確かに、勉強というのは知らなったことが分かり、解けなかった問題ができるようになって、ようやく意味がでてきます。
人間だれしもしんどいことは嫌なので、出来る問題ばかりを解いて優越感に浸っている人も多いと思いますが、そのような勉強法では意味がありません。
意味のある、しっかりとした勉強法こそ、やった甲斐があるというものです。
しかしながら、質の良い勉強をしたからといって、結局は絶対量です。
世の中、勉強をしている人がたくさんいますから、質の良い勉強をしっかりと量をこなしている人が勝者となるわけですね。
じゃ、勉強量ってどのくらいやれば良いのかって話です。
■東大に合格する為に必要な勉強時間
東大出身者がいうには、トップ高校に進学して、3,500時間~4,000時間勉強すれば、東大に合格できる水準まで上がってくると言います。
何度も言いますが、この時間はあくまで質の良い勉強をしている人です。
1年間みっちりと受験勉強をした場合、3,500時間というと、1年間は50週なので、週に70時間になります。
4,000時間の場合は、週に80時間です。
週70時間を考えると、土日に各15時間勉強したら、週末に30時間勉強できますが、平日の月~金曜日で40時間勉強しなければなりません。
1日8時間×5日間=40時間という計算が成り立ちます。
自主勉強に1日8時間も勉強できないよという人が大半だと思いますが、東大を目指している人はそのくらいの時間は軽く勉強している、それが現実です。
8時間勉強するとなると、朝に1時間、学校の隙間時間に計1時間で、放課後から夜に6時間となりますね。
ですから、隙間時間の勉強は必須になると言われます。
そうしないと、放課後に7時間とか、8時間とか勉強しなければならなくなりますから。
3,500時間で平日1日8時間ですが、4,000時間の場合は平日1日10時間になります。
凄い時間数ですね。
■トップ校レベルの基盤があることが前提
この現実からいうと、まず中学高校はトップ校に入っていることが前提で、その上で3,500時間~4,000時間の勉強をするわけです。
トップ校に進学しているのですから、すでに、小中学生の時に猛烈な勉強をしていることは確実です。
その勉強による基盤があるからゆえに、最低3,500時間で東大に行けるのですから、その基盤が無い人は高校2年の段階でスタートラインにすら立っていないと考えるべきなのです。
東大は無理って思っても、早慶などの難関私立大に合格する人も同じくらいの勉強量は必要でしょう。
私的には、東大と早慶の違いは、その人の地頭と基盤の差くらいだと思っていますから、早慶の人であっても3,500時間は勉強していると思われます。
逆転合格をしようと思っている人は、高校1年~2年の途中までに、基盤をトップ校の人たちレベルまで持っていく必要があります。
それができなければ諦めるべきなのです。
■勉強することに芽生えたら
これが現実となると、将来的に勉強をしっかりして、偏差値の高い大学に進学したいと思っている人は、中学できれば小学生の段階から学習に取り組まなければなりません。
以前の記事で、部活にはいるか否かについて書きましたが、そもそも高校で部活をやっている暇なんてないですし、もっというと、中学で部活に没頭している暇もないわけです。
自分が部活に没頭している時間に、東大や早慶に進学しようと思っている人は。質の良い勉強を行って、基礎固めの基盤作りをやっているわけです。
そう思うと、余計なことを考えずに、ただ勉強を頑張るしかないですよね。
ユーチューバーのコバショーさんが「中学生、頑張れ!」「高校生、頑張れ!」と短いフレーズで応援していますが、それしかないです。
どんな合格できるテクニックがあったとしても、それは基礎固めがきちんとできている人だから意味のあることであって、基盤が出来ていない人に何を教えても無駄にしかならないです。
合格したいという気持ちがいつ芽生えるかがポイントではあると思いますが、思い立ったら、まずは勉強を開始する以外ないと思います。
その思いが早く芽生えたらラッキーなだけで、自分と同じ学年の優秀な人達が、どこで芽生えているかですが、早ければ小学校の4年くらいから芽生えていると思います。
まあ、高校生になってからスイッチを入れても、勉強の癖ができていないので、いきなり3時間、4時間の勉強をするのは難しいでしょうね。
時間だけやっても質が低ければ意味がないですし。
やはり遅くとも中学3年生、できれば中学入学前に、勉強の癖、自学自習の癖、自分の勉強のスタイルを身に付けておくことが大切だと考えます。