なんでも道しるべ

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【私立高校の学費事情】私立学校無償化を使う?特待生を狙う?それとも進学校に通う?

私立高校は学費が高いという印象がありますが、最近は私立学校無償化の制度があるとかで、ほぼ公立高校と変わらないって話を聞きます。

とはいえ、世帯所得(年収)制限があるので、我が家が対象になるのかどうかは分からないです。(何となく無償になるような気もするが)

無償にするために年収を落とすわけにはいかないので、なるようになるしかないのですが、無償になることを期待して進学するのは、外れた時に痛いので、私立高校でも授業料を払わないといけないと考えるべきかと思っています。

それでも、年収に関係なく授業料無償になる方法があります。

それが、「特待生制度」です。

これを利用すれば制度を利用しなくても無償になりますね。

■私立高校受験で特待生を狙いに行く

我が家は基本的に公立高校への進学を考えているのですが、やはり滑り止めとして私立を受験しなければなりません。

私立に行く場合を想定して、そこそこの進学校を受験するのも一つですが、ある塾のアドバイスだと、滑り止めとして受験するのであれば、確実に合格できるところを受験するべきという意見でした。

でないと、もし挑戦して不合格になった場合、本命の公立高校の受験がかなり緊張してしまうからだという理由です。

まあ、公立高校に不合格する可能性があるので、たとえ滑り止めの私立であっても進学校を狙いたいところではありますが、言われるとおり、確実に合格を手にするべきかとも思います。

そうなると、自分が確実に合格できる学校を押さえにいくので、特待生を狙うのも一つという考えです。

進学校と特待生、どちらかというと進学校の方が欲しいですが、滑り止めなので、そのような選択も一つだと思います。

では、特待生を獲得できた場合、学費にどのようなメリットがあるのでしょうか?

■公立高校と私立高校の学費比較

まず、公立高校に進学した場合、通学にかかる費用はおおよそ下記のとおりと言われています。

  • 授業料 2.5万円
  • 修学旅行・遠足・見学費 3.5万円
  • 学校納入金等 5.5万円
  • 図書・学用品・学習材料費等 4.0万円
  • 教科外活動費 4.0万円
  • 通学関係費 8.0万円
  • その他 0.5万円

次に、私立高校に進学した場合、通学にかかる費用はおおよそ下記です。

  • 授業料 23万円
  • 修学旅行・遠足・見学費 5.5万円
  • 学校納入金等 21.5万円
  • 図書・学用品・学習材料費等 4.0万円
  • 教科外活動費 5.5万円
  • 通学関係費 11.5万円
  • その他 0.5万円

これらの費用を合計すると、公立高校が28万円、私立高校が71.5万円となります。

修学旅行費等や教科外活動費が私立の方が高いのはそのようなイメージがありますが、通学関係費が高いのは通学距離が遠い人が多いのでしょうかね?

ここで、特待生と獲得した場合は、授業料と学校納入金等が免除となるケースが多いそうです。

結果、私立高校の特待生は27万円となります。

公立高校の28万円と、ほとんど変わらないですね。

私立学校無償化の場合は、完全に免除とはならないはずなので、公立高校と同額の授業料と学校納入金等がかかるとすると、35万円となり、ちょっと私立に通った方が高くなる計算です。

したがって、私立学校に行くのであれば、学費面だけを考えると特待生を狙った方がお得という計算になります。

■学費面?学習面?何を第一にするかの優先順位をつける

とはいえ、何度も言いますが、特待生よりも進学校に通える方が本当は良いです。

ただ、進学校で特待生を得るのは相当難しいですし、また不合格になるというリスクを考えると、判断が難しい選択になります。

なぜ私立高校が特待生を出してまで入学してほしいのかというと、間違いなく合格実績が欲しいからです。

卒業生から数人でも難関大学への合格実績が出ると、それは大きな宣伝になります。

これ以上の宣伝効果はありません。

なので、授業料などを3年間無償にしてまでも、優秀な学生が欲しいということです。

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逆にいうと、特待生を獲得する高校は自称進である可能性が高いです。

進学校でないから特待生制度を作ってまで優秀学生を獲得するわけで、進学校であれば、そのような制度は薄くても学生は集まります。

特待生制度が厚い学校ほど、自称進の可能性を疑わなければならないということです。

自称進が悪いとは言いませんが、さまざまな課外を強制にするのは考えものです。

いくら学費が安くても、それで、希望する大学の受験勉強の弊害になっては元も子もありません。

学校選び、特に滑り止めで私立高校を受験しようと考えている人は、学費面や学習面で悩むことが多いのですが、まずは何を第一に考えるのか、その優先順位をつけることが大切かと思います。