遂に、ここがターゲットにされました
予想どおりと言いますか、当たり前と言いますか、私にとってはそのように感じています。
年金の第3号被保険者に対する年金保険料の徴収、年金支給額に関することです。
最近、ネットニュースなどで急上昇ワードになっています「無色の専業主婦」という言い回しが皆さんのツボにはまっているのか、少々炎上気味になっているのが面白いですね。
当ブログは公平なニュースを発信しているわけではないので、偏見的な言い回しで、このニュースを斬りたいと思います。
■単に働きたくない配偶者が多いのが問題
まず、このニュースの大前提となっているのが、将来的な年金の破綻です。
これに関しては議論の余地はなく、国民全員が納得していることで、年金はゼロにはならないとしても、年金支給額が減ることや、支給年齢が上がること、さらには、年金保険料アップなどは仕方のないことだと感じていることでしょう。
ただ、自分の懐が痛むと話が変わってきます。
サラリーマンであれば、強制的に年金保険料は控除されていますから、何も反抗する手立てがありません。
しかしながら、世の配偶者に多いパート勤務者の場合は、勤務時間を調整して、働き損にならないように努力しています。
前々から当ブログでも言っていますが、働き損になるからとった調整は全く無駄です。
そんな調整をするくらいなら、いっそのこと、大きく上回った給与を得た方が、自分にとっても、家族にとっても、国民にとっても良いことなのですが、それが出来ないのが現実なのです。
それを「家事・育児は大変だ」という言い方で議論すり替えをしていますが、本当のところは、単に働きたくないという配偶者(主に女性が多い)が多いだけだと私は思っています。
■専業主婦vs働く女性の構図で炎上気味
さて、「無職の専業主婦」のワードに話を戻すと、近年では、厚生年金への加入下限年収の引き下げが起きています。
最近では月20~30時間程度働いただけでも年金加入月収に到達してしまうという話があるくらいですから、月30時間未満だと、週に7時間程度です。
週に7時間なんて、1日2時間程度しか働けないので、ほとんど時間潰しのパートですね。
まあ、それでも、幼稚園に通わせている親からすると、家事でバタバタ過ごして、昼過ぎには子供が帰ってくるから2時間でも大変だと言いかねないと思っています。
このような、年金保険料を払わなくても年金を受け取れる第3号被保険者に対する批判が強くなっていることは確かでしょう。
今回、ネットで飛び回ったニュースでは、働く女性からの批判が強いという書き方だったので、専業女性vs働く女性の構図が出来てしまい、炎上気味の騒ぎになっているわけです。
■第3号被保険者がこれから先もターゲットに
ニュースの内容からは、本当に国が議論しているのかについての真相は謎のようですが、火のないところに煙は立たずということで、何も議論されてないことはないと思います。
第3号被保険者にも少しは保険料を払ってもらおう、もしくは、これまで国民年金は満額支給だったけど半額にしよう、なんて議論が起きているのか、どうなのか、ということです。
私の個人的な感覚としては、この議論について、年金支給額の半額論はどうでも良いと思っています。
なぜなら、いくら半額支給にしても、年金よりも生活保護の方が支給額が高ければ、それを使う人が出てくるからです。
それよりも、保険料を少しでも払ってもらえるようにする方が意味があると思っています。
ただ、理由があって、専業主婦になっている人の世の中大勢いることも確かで、働きたくても働けない人にも保険料を徴取することはどうかと思うわけです。
その区分というか、区切りの付け方に議論は出てくるでしょう。
おそれく、国の偉い方々は、そのあたりのさじ加減をよく知っているので、現時点では、年収下限を引き下げるという処置を取っているのだと思います。
■無職の専業主婦はすでに少数派か
最も大切なことは、なぜ「無職の専業主婦」にターゲットが来た記事が取り上げられたのか、ということです。
私が思うに、無職の専業主婦というのが「少数派」になりつつあるからだと思います。
すでに何年も前から、共稼ぎ家庭が片稼ぎ家庭を上回っています。
ただし、共稼ぎ家庭に第3号被保険者が該当しないわけではありません。
日本社会は多数決で成り立っている部分が多いです。
したがって、少数派の人々はどんどん条件が悪くなっていくものです。
なぜなら、選挙があるから。それに尽きます。
いまだ専業主婦に夢を抱いている人が多いようですし、いまだに働かない主婦も多いようです。
子育ても大切ですが、将来子どもに迷惑をかけないようにマネープランを立てることも立派な家事です。
家事・育児を理由に働くことから逃げていると、生活しにくい社会になりつつあることは実感しておいた方が身のためでしょう。