先日の記事で、eMAXIS Neoシリーズの売却し、MAXISナスダック100上場投信を買っていくという内容を書きました。
それに先立ち、eMAXIS Neoシリーズを一気に売却しました。
今回の売却では、ちょっとくらい儲けが減っても良いかな?と思いながら売りをしましたが、運が良くて、結局は10%利益を乗せて売ることができました。
ほんの1~2ヵ月程度の保有でしたが、10%の利益は上出来だったと思っています。
というのも、これが1日前にずれていたり、1日後ろにずれていたりしたら、実は10%の利益では無く、5%程度まで下がっていたからです。
投資信託は積立には良いですが、いざ売却するとなると、ちょっと注意がいることが分かりました。
それゆえに、商品選びこそ重要だと思えたのです。
今日はその商品選びに関する注意点について書きます。
■投資信託の大きな特徴2つ
投資信託が他の株式個別銘柄投資やETFと大きく異なる点は、金額買付ができることと、ブラインド方式であること、この2つが大きな特徴です。
金額指定ができるというのは、仮に1ヵ月1万円ずつ購入していき、高い時はそのため口数が少なく、安い時は口数が多くなるという特徴があります。
よって、ドルコスト平均法の積立投資にはぴったりの商品です。
投資信託が資産形成に有効だといわれるのは、この金額指定の注文ができることが最大の特徴だからといえます。
また、約定に関しても、ブラインド方式をとっており、注文時にはいくらで約定されるかは不明です。
個別銘柄やETFの場合は、指値や成行注文ができるので、注文の瞬間に約定したり、自分の希望する価格で買い付けることができたり、そのような臨機応変な注文ができます。
逆に、それゆえに、悩みがでてきたり、欲がでてきたりと、株式投資の一番の弱点である、思惑による損というのが避けられません。
その点、投資信託は注文時に分からないので、何も気にしないで、ほったらかし投資が可能になるわけです。
しかしながら、このブラインド方式にも2パターンあり、国内株式の銘柄で構成されている投資信託であれば、その日の市場の状況をみながら15時直前に注文をいれることができ、完全なブラインドかと言われれば、ちょっと違うかもしれません。
逆に、米国などの海外株の銘柄で構成させている投資信託であれば、市場が開いていない状況の日本の15時の段階で注文が必要ですから、市場の状況が不明であり、完全なブラインドです。
唯一、先物指数くらいが参考になる程度ですが、先物なんて本当に参考程度です。
これらが投資信託の特徴ですが、特に2つ目のブラインド方式というのが、売却においては難しさを与えるということです。
■ブラインド方式が売却時には弱点に
ブラインド方式であるがゆえに、自分の希望する金額(儲け)で売れないという可能性があります。
注文時は絶好調であったとしても、注文後から約定までの間に大きな事象が出てきてしまったら、急な暴落で基準価額が決定されてしまいます。
一度、注文が確定してしまうと、約定までに取り消せませんから、時すでに遅しです。
まあ、大きな事象なんてそうそう起きないですから、それほど気にする必要もないのですが、実はこれには落とし穴があります。
それが、今回のeMAXIS Neoシリーズのようなボラティリティが大きい投資信託です。
この投資信託は米国の小規模銘柄で構成させていることや、銘柄数が少ないということからも、非常にボラティリティが大きいです。
毎日2~3%値動きすることは普通ですし、時には10%の値動きも起きます。
今回、私が売却した時には、注文から約定までの間で偶然上がっていたので助かったのですが、翌日になっていたら、5%程度は下がっていたと思われます。
そうおもうと、完全に運任せの売却になります。
今回の教訓から、ボラティリティが大きい投資信託は、売りタイミングに悩みが出るので、これを主体に資産形成はできないなと思いました。
■スポット買いはETFにするべき
やはり、分散投資の商品で投資をするのなら、ETF(上場投信)で持つ方が賢明だなとつくづく思いました。
ETFなら、指値で注文ができますし、もし暴落等が起こっても、少しタイミングをずらせばよい訳です。
そういうのが明確にやりにくい投資信託はちょっと難があると思います。
けれども、投資信託でも、ボラティリティが小さいものはたくさんあります。
主要な指数連動型のインデックスファンドであれば、そうそう簡単に2%や3%も動きませんから、せいぜい1%内の上下で売却可能です。
しかしながら、投資信託中心の資産形成の場合は、リスクはあるということを承知のうえで、売却のことも考えておく必要があります。
投資信託は金額指定ができるので、これによる積立投資が最大のメリットではありますが、もしまとまった金額をもっていて、スポット買いをする場合には、投資信託を選ぶのではなく、ETFを選択すべきだと思いますね。