英検の一次試験が先週末にあり、ライティング試験に関する記事のアクセス数が増えています。
昨日の記事では、英語能力の勉強も必要だが、時間配分を含めた戦術の勉強も必要であるということを書きました。
【戦術も勉強のうち】英検対策には英語能力以外にも重要な勉強がある! - なんでも道しるべ
私は、英検のライティング試験の難しさは、英語のライティング能力に加え、リーディングとの時間配分に問題があると思っています。
最近は小学生も英検を受験する機会が増えました。
「読む」・「聞く」・「書く」の能力は十分に備わっていても、時間配分で失敗して不合格になってしまうともったいないです。
勉強の時には、リーディングとライティングの時間配分も加味しながら勉強することをお勧めします。
本日は、「ライティングって何を勉強すればいいの?」と思っている方に対して、お勧めの勉強法を教えたいと思います。
特に、子どもに英検を受けさせようと思っている親の不安や疑問に対して、少しでも手助けになればと思っています。
■ライティングはどうやって勉強する?
つい先日、ある親から、質問がありました。
「英作文ってどうやって勉強するの?」という質問でした。
英作文って言い方が時代を感じますが、今で言うライティングですよね。
子どもが小学生なので、私と同じ境遇なのですが、子どもに英検対策をさせるのに苦労しているようです。
私も非常に苦労しました。
なぜなら、私自身が英語に弱いから、何を、どのように勉強すれば良いのか、全く分からないからです。
3級のライティングに関しては、過去問の問題集を購入して解いたりしていましたが、実は非常に身近に勉強するツールがあります。
■まずは英検協会の教材を使おう!
ライティング初心者が、まず教材として勉強するのにお勧めなのが、英検協会のホームページからダウンロードできる「Dr.Writeの英検3級ライティングテストに挑戦!(3級)」という問題用教材です。
英検協会の「ライティングテストについて」というページにアップされているのですが、分からない人のために、下記にリンクを貼っておきます。
準2級・3級ライティングテストについて | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
まず、3級を受験する人はこの問題集を解いて練習することからスタートしてください。
準2級を受験する人にも教材がアップされています。
まずは、解答の「型」を覚えることからスタートです。
この教材を使えば、型を練習することができますから、3級を受験できるようなレベルの人であればライティング問題に対応することができます。
ただし、あくまで標準の合格レベルの点になりそうです。(経験的に)
観点ごとに0~4点の5段階で評価されますが、おおよそ3点か2点をもらえる感じです。
そして、スコアにすると、合格基準レベルというようになります。
したがって、「可もなく、不可もなく」を狙う場合には、この教材を使えばOKということです。
あとは、リーディングとリスニングの中で自分が得意な分野で点を稼げば合格に近づきます。
■型を練習すれば、合格基準レベルのスコア
私の娘の場合は、この教材を知ったのが試験数日前でした。
完全に私のミスでした。
ただ、この教材を利用して、解答の「型」を覚えて対応すれば、ライティングは合格ライン付近のスコアをもらうことができました。
経験的に、合格基準レベルだと思っているのは、準2級でも同じだったからです。
準2級は、3級に比べて書く語彙数を増やしたり、結論を書いたりなど、少しレベルがアップしますが、この教材を使って「型」を覚えれば、合格ライン付近のスコアはもらえます。
ただし、スペルミスなどは出来るだけ少なくした方が良いでしょう。
冒険して不明な単語を書くよりも、言い回しを変えて他の単語を使った方が無難です。
■質問に答える練習
先ほどの英検協会のリンクのページには、ライティングテストの採点に関する観点および注意点が書かれています。
冒頭に出てきた質問された方からも「関係ないことを書いたら駄目ですよね?」と言われました。
この件に関しても注意点が書かれており、質問に答えていないことや、質問とは全く関係のないことは減点対象になると書かれています。
解説部分では、「すべての観点で0点になる」と怖いことも書かれていますので、非常に注意が必要だと思います。
3級レベルだとそれほど難しい質問ではありませんので、まずは質問に対して答えるという意識が大切だと思います。
■級が上がるごとに、語数も増える
我が娘は3級→準2級→2級と受験しています。
3級と準2級は合格していますが、2級は合格を目指して勉強しているところです。
ライティングの問題もどんどんレベルアップしていますし、解答する語数も増えています。
- 3級 25~35語
- 準2級 50~60語
- 2級 80~100語
あくまで目安という表現をしていますから、必ずしもこの語数で書かないといけないわけでは無さそうですが、無駄に心配になるくらいなら、この語数でおさめた方が良さそうです。
最初は書けない、語数が足りないといった事が娘では良くありました。
それでも、頭をフル回転させて、何か思うことや、フレーズ、単語を絞り出して書く練習をしました。
国語能力も高い中高生であれば、英語のライティング対策も上手く乗りこなすのかもしれませんが、小学生ではかなりしんどいことは間違いないです。
しかしながら、このようなライティングのテストを経験することで、英語の文章を書くということに戸惑いや躊躇が減ったのではないかと傍から見て感じます。
英検は合格することが第一ですが、それを目標にして、英語のスキルアップがきちんと達成できれば、将来においても力になると思います。