4月最初にありましたひふみアカデミーを聞きましたので、例月どおり、内容および感想を書きたいと思います。
3月の市場は、2月に引き続き、かなり厳しいものでした。
最近はこの調整市場にも慣れてきました。(笑)
この調整の時にできるだけ、投資信託の口数を増やしたいという気持ちです。
というのは、下がっている理由が何となく明確なので、私にとってはそれほど悲観的ではありません。
米国の経済状況は良好であるような経済指標が多いです。
利上げによる株価下落を心配しなくてはいけないですが、それよりもトランプ大統領の言動に振り回されている感じだけです。
私にとっては日本の方が何となく気になります。
株価の上昇よりも、経済状況はあまり良いようには感じませんね・・・。
■3月の騰落率
まずは、3月のひふみ投信の振り返りの騰落率です。
- ひふみ投信 -0.72%
- TOPIX(配当込) -2.04%
3月は日米ともに市場が良くなかったので、TOPIXはマイナスでした。
まあ、日本市場は米国市場と為替の円高に引っ張られている感じがしますがね。
その中でも、ひふみ投信はアウトパフォームの結果で、-0.72%で抑えられています。
過去の騰落率の結果でも指摘したと思いますが、ひふみ投信は月末の伸びで参考指数を離して上昇する傾向にあるようで、3月も同じ結果でした。
これに関しては藤野氏も同じことを感じているようで、ひふみ投信は昔からその傾向があるようです。
特に3月は期末ということで、ドレッシング買いが起きるということで、ひふみの構成銘柄は期末特需が起きたようです。
それは、機関投資家が保有している銘柄と同じ銘柄を多く持っていることからとのことです。
■上位銘柄にVISAが入ってきた
ひふみ投信の保有銘柄トップ10に大きな変化が現れました。
第2位にVISAが入ってきました。
藤野氏曰く、Eコマースが注目を浴びているなかで、クレジットカードのVISAにとても注目しているということです。
特にVISAはクレジットカードの中では最大手ですし、アジアを中心にかなり普及が見込まれるということです。
クレジットカード会社は何社かありますが、近年はステータス用のクレジットカードよりも、便利さを追求した利用者が多いということで、適用範囲が広いVISAが良いとの判断だそうです。
私もVISAのクレジットカードは複数持っています。そして、通常に使っているのもVISAです。
海外に行った時も、VISAならどこでも使えるという安心感があるので、VISAのクレジットカードを出します。
ひふみ投信の考えが正しいかどうかは、蓋を開けてみないと分かりませんが、見守ってみたいと思います。
今回、VISAは株価が急落した時に、一気に買いに向かったという説明でした。
かなり前の段階からVISAを買い付けるタイミングを図っていたそうですが、株価のトレンドが良好過ぎて、手が出せなかったとのいうことです。
現在のような市場の調整は、アクティブファンドにとっては絶好のチャンス到来というところでしょうかね。
■純資産総額が大きく膨れてもパフォーマンスは変わらない
今回のひふみアカデミーのメインの内容は、純資産総額が大幅に膨れた「ひふみ投信」に対するパフォーマンスの疑念払拭の内容でした。
昨年(2017年)の2月にテレビで紹介された後に、ひふみ投信がかなり注目されて、純資産総額が大幅に膨れ上がりました。
ひふみ投信自身のパフォーマンスも良かったのですが、2017年は市場も絶好調だったので、相乗効果で注目されていたと思います。
一般的に純資産総額が拡大してくると、小さい規模の時と比べて、パフォーマンスが低くなると言われています。
それは小回りが利くときには、割安株やグロース株の中小型株を買い付けて、銘柄が当たれば大きく成長するのですが、規模が大きくなると中小型株を買うにも限界があるからという理由です。
そして、TOPIXなどのインデックスとほとんど差が無い状態になる、もしくは、アクティブファンドの高コスト(信託報酬)により、インデックスをアンダーパフォームする可能性もあるということです。
しかしながら、ひふみ投信はその懸念に反して、インデックスを大きくアウトパフォームしました。
2017年度全期の数値としては、以下のとおりです。
- ひふみ投信 29.80%
- TOPIX(配当除く) 13.47%
さらに、2017年度の下期に至っては、以下のような高パフォーマンスです。
- ひふみ投信 12.02%
- TOPIX(配当除く) 2.48%
藤野氏は、ハッキリと、純資産総額が大きいファンドが低パフォーマンスになると書かれているのはインチキだと言い放っていました。(笑)
理由としては、ひふみ投信は、インデックス指標の構成銘柄と全く異なる銘柄を持っているからだということです。
したがって、大きなトレンドとしては市場の影響は受けるけれど、下がった後の上昇においてはインデックスを大きく突き放して上昇するらしいです。
それだけ有望な銘柄を持っているからでしょうか?
保有銘柄を全銘柄知らないので話半分の感じでしたが、全ては結果です。
結果として高パフォーマンスをたたき出しているので、何もいうことありませんよね。
最近は、海外株も数%組入れているので、とても楽しみになっています。
国内株中心の運用は継続するらしいですが、日本の景気が心配なので、どこまでそれが継続できるかは微妙だと私は思っています。
おそらく、20~30%までは海外株の比率を上げてくるのではないか?と感じています。
どうなるのか、楽しみですね。