セゾン投信からNEWS LETTERが届きました。
セゾン投信は国内ファンドのなかにおいて、今年もあまり下げずに横ばいを継続しています。
国内株式中心のファンドは低調が続いていますが、セゾン投信は国際分散をしていますので、日本市場だけの影響は受けにくいようです。
例月にならい、内容の紹介と、弱小個人投資家の私ではありますが感想を書きたいと思います。
■金融庁から求める共通KPIにより金融機関の強弱が鮮明に
今月の中野社長からのメッセージは金融庁が求めている共通KPIに関することでした。
KPIは以前から言われてきましたが、金融機関毎に発表する指標が異なっていたこともあり、金融庁は共通KPIとして「運用損益別顧客比率」を出すように求めたということです。
これはセゾン投信が最も強い部分です。
なぜなら、販売手数料を取らないノーロードであること、国際分散型のアクティブファンドの割には信託報酬が安いからです。
やはり手数料はマイナス要素でありますから、特に販売手数料を取ると、運用を開始する前からマイナススタートになるわけです。
以前から、そして現在も、販売手数料の徴収が金融機関の営業成果であったことは中野社長が問題にしている点です。
それにより損失を抱えた顧客が増えることで、日本全体が投資に対して懐疑的な見方をするようになってきたのだと思われるわけです。
今回のレターには、セゾン投信の運用損益別顧客比率が掲載されていましたので、データを紹介しますが、金融庁が公表した金融機関全体の顧客損益では、46%もの顧客が損失を抱えているということになります。(逆にプラスは54%になりますね)
日本市場のインデックスに投資していると、いままでの低迷から損になっている人もいるかもしれませんが、世界全体や米国市場に投資をしていたら損になっている人は少ないと思います。
日本市場のインデックスでも、一括投資ではなく、ドルコスト平均法を使っていると、近年の上昇によって利益が出ていてもおかしくありません。
これらを考慮しても、損失を抱えている人が半分程度もいるということは、市場の問題だけでなく、先ほどの販売手数料の問題が強いと感じられるわけです。
代表取締役社長である中野社長が顧客本位の運用と仕組みを作ってくれているというのは、セゾン投信で資産形成や資産運用をしている人にとっては非常に心強いと思います。
リーマンショック後の右肩上がりの状況からインデックス投資が注目されており、また年十年も右肩上がりの米国のデータからもインデックス投資が有利であると言われています。
私自身、セゾン投信で積立投資をしていますが、インデックス投資も当然やっています。
ただ、アクティブファンドへアウトパフォームの期待もあるわけで、手数料に関して顧客本位を貫いているセゾン投信の中野社長の考え方には非常に感銘を受けます。
引き続き、良いパフォーマンスとインベスターリターンの向上と維持を頑張ってほしいと願っています。
■セゾン投信の運用損益別顧客比率
金融庁が開示を求めている共通KPIとして「運用損益別顧客比率」が載っていました。
セゾン投信の顧客の中で、84.9%もの人がプラスのリターンを得ているようです。
中には+50%以上の方も居り、その比率は驚きの10.5%とのことです。
10人に1人は50%以上の利益が出ているのですから、凄いと思います。
おそらく、リーマンショックの下落時もコツコツと投資をしていた人だろうと思います。
さらに、もっと驚く結果が、参考として載っていました。
2015年以前に口座開設された方は、90%以上の方がプラスリターンとのことです。
特に、2010年~2012年に口座開設された方は100%とのことです。
ちょうどアベノミクスの開始直前に口座開設されている方は100%の方がプラスリターンということになりますね。
少し面白い点を触れると、2007年に口座開設された方で97%の方はプラスですが、3%の方はマイナスのようです。
リーマンショック直前の2007年ですが、どのように資金投入をされたらマイナスになるのか分かりませんが、よほど運用の下手な人もいるようですね。
セゾン投信のような良い積立の仕組みがあっても、10年前に口座開設をして、マイナスを抱える人が3%いるということです。
このようなマイナスにならないように上手く運用したいものです。
■2ファンドの1ヶ月騰落率
最後になりましたが、例月どおり、2ファンドの1ヶ月騰落率を示します。
・1ヶ月騰落率
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド +0.60%
- セゾン資産形成の達人ファンド +1.94%
日本のアクティブファンドが苦戦する中、セゾン投信はかなり好調だったと思います。
特に株式100%運用のセゾン資産形成の達人ファンドは2%近い上昇をしています。
運用コメントでは米国が上昇したことが大きく寄与したと書いています。
米国市場以外は比較的軟調だったようですが、米国は上昇しています。
日本市場も同じくなかなか回復してきていない8月でした。
現在の9月後半になって少し様子が変わってきた感じがします。
セゾン資産形成の達人ファンドも基準価額が過去最高値を出している日も見られるようになってきました。
来月のレターも楽しみですね。