最近、少し思うようになってきたのが、株式投資って結局、「とっとと購入して、長く持ち続ける」というのが良いのではないか?というように感じてきました。
バイアンドホールドは自分の基本としていますが、それでも、「とっとと購入して」というのがなかなかできていません。
また「長く持ち続ける」というのも、投資信託では、長期投資前提であることと、売却しても約定が翌日であることから、旧NISAと新NISAでは売却しないで行けていますが、特定口座では、タイミングによっては売却もしています。
特に、ETFや個別株になると、買うのも容易ですが、売るのも容易なので、手放すこともしばしばあります。
けれども、やはり長期投資を基本とする場合には、「収益率」というのが一番大切だなと思えるのです。
収益額が短期でも元金さえ入金すればどれだけでも上げることができますが、収益率はやはり長期投資でないと難しい側面があります。
余程、株価が下落した底で拾わない限り、短期間で収益率を上昇させるのは難しいえす。
なぜ、私が収益率を大事にしているのかというと、収益率は含み益バリアになるからです。
収益率が10%あれば、下落で10%マイナスになるまで、プラス圏内を維持することができます。
これが収益率50%もあれば、相場ではかなり安心で、何十年に一度の〇〇ショックでない限り、この含み益バリアを破られる心配はありません。
だからこそ、とっとと購入して、長く持ち続けることが良いと考えるのです。
もう一つ、これが良いと考える大きな理由があります。
■投資金額が増えると起きること
私が思っている「とっとと購入して、長く持ち続ける」ことが良いと考える理由ですが、一つは、収益率が上がり、含み益バリアになるというのを挙げました。
これは購入後の話で、収益率という含み益バリアが相場のボラティリティを乗り越えるための安心感になります。
できるだけ早く収益率を上げておいた方が、今回のようなちょっと大きめの調整がきても、自分には含み益バリアがあるという安心感だけで、ホールドできる気持ちが変わってくるものです。
そして、もう一つ、とっとと購入した方が良いと考える理由が、投資額が増えてくると、下がった時に買うナンピン買いの効果が減ってくるからです。
投資初期で、現金が多い時なら下がったら買うという手法は大きな効果があるのですが、投資額が増えてくると、ある意味、焼け石に水という感じで、下がって拾ったからといって、それほど購入単価が下がるわけではないです。
購入単価を下げるためには、投資金額に対して、ある程度大きく買い増しする必要があるのですが、それでも、玉は尽きてきますし、もっというと、一度買い増しをたくさんしてしまうと、売却しない限り、玉は復活しませんから、長期投資や収益率を上げることたいしては逆行した行動になるわけです。
なので、ある程度の投資額になってきたら、もう追加投資なんて意味ないのでは?って思えてくるのです。
そうなると、結局は「とっとと購入して、長く持ち続ける」のが一番良いのではないか?と思えてくるわけですね。
■暴落が怖いのはいつでも同じ
とっとと購入と言っても、一括投資というのはやはり怖いものがあります。
暴落はいつ来るか分かりません。
明日来るかもしれないですし、数年経っても来ないかもしれません。
ただ、投資はできるだけリスクを減らした方が続けられるということをベースに考えると、やはり分割投資というのは、自分が出来うるリスクヘッジになるんですよね。
だから、私は分割投資をお勧めしています。
けれども、この分割投資に関しても、突き詰めると、どこかで論理破綻してくるんですよね。
暴落が怖いと思える金額に到達してしまった時点で、一括投資の状態と変わらなくなってしまいます。
投資をやっている限り、明日暴落が来るかもしれない恐怖からは逃れられないのです。
けれども、分割投資で投資額を増やしていくことのメリットとしてあるのは、時間をかけて収益率を上げていけるということです。
もちろん、一括投資で収益率を上げる方が早いですし、機会損失の点を考えても、一括投資の方がリターン面では分があるのですが、それでも、リスクを考えると、分割投資の方がリスクヘッジになり得ます。
この辺りは個人的な考えで、どっちが良いというのは分かれてくるものですが、結局は「とっとと購入して、長く持ち続ける」ってことには変わりは無いと思えますけどね。
投資をやっていると、理論的に理解できる部分と、自分のメンタルやリスク許容度を考慮しなければならない部分が必ず出てきます。
自分のことは自分にしか分からないので、そこはしっかりと考えを整理して、自分なりの答えを導き出すのが良いと思います。