なんでも道しるべ

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株価大暴落のきっかけは?レオスが発行した臨時レポートは顧客本位だと凄く思う!

f:id:anyguidepost:20180207224319j:plain2018年2月6日付で、レオス・キャピタルワークスが「ひふみ投信」の基準価額下落についてという臨時レポートが発行されました。

先週末(2/2)のNY市場の下落から、日本市場の2/5(月)と2/6(火)の両日で大幅な調整があり、レポート発行に至ったようです。

市場の事情は良く分かりませんが、資金を預けているファンドが、このようにレポートを発行してくれて、それをメールで知らせてくれるというのはとても感心です。

私のような素人は、このようなときには少しばかり動揺するものです。(最近は慣れてきましたが)

この動揺は誰かと話しても、同じような投資をやっている状況の人でないと話が通じませんし、さらに、その人も動揺している可能性もあります。

そんな状況で、ファンドの責任者から力強い意見が出てくることで、少しは動揺が抑えられるものです。

■世界同時株安のきっかけは、やっぱり米国起点

レポートを確認すると、米国を中心に世界的な景気拡大が進んでいたが、米国のインフレ率上昇の鈍さを背景に積極的な利上げが行い辛いという状況であった。

しかし、2018/2/2(金)に発表された雇用統計では非農業部門の雇用者数が予想を上振れたことと、インフレ指標として注目される平均時給も予想を上振れたことで米金利が大きく上昇したことがきっかけのようです。

これだけだと、2/2(金)の米国の下落と、2/5(月)の日本の調整だけで済んでいたのかもしれませんが、さらに続きます。

2/5(月)に発表されたISM非製造業景況感指数も予想を大きく上振れしたことで、米金利上昇懸念が一段と高まったとのことです。

この日の2/5(月)のNYダウの下落が非常に大きく、前日比-1,175ドルとなりました。

そして、翌日の2/6(火)の日経平均が-1,071円ということで、日本市場がNY市場を反映しているということがとても良く分かった2日間だったわけです。

同じ頃、株式市場の状況を反映してか、ドル円も円高に大きく振れてしまいました。

金利が高くなる期待から、米ドル買いが増えそうな気がしますが、ドル円は本当に難しいです。

株式市場が冷え込むと日本円を買うという心理的な流れが出来ているので、今回のような状況では、金利と為替という関係が全く寄与していないようにも見えます。

いずれ調整はされてくると思いますが、株価が通常どおりに戻ることが最優先なのかもしれませんね。

■NY市場が日本市場を導く

この記事を書いている2/7(水)の段階では、2/6(火)のNY市場が大幅反発で上昇したことをきっかけに、2/7(水)の日本市場も前場は大幅上昇しています。

後場は、NYダウ先物がマイナスであることをきっかけなのか、値を下げています。

結局、日本市場はNY市場の影響を大きく受けるということが、海外投資家で売買されていることが良く分かります。

2/7(水)のNY市場がどのように動くのかが私は非常に興味があります。

NYダウは、2/5(月)が-1,175ドルですが、2/6(火)が+567ドルです。

2/2(金)も-600ドル近くだったので、まだ金・月の下落分の半分も反発していません。

2/7(水)で、もう一度、火曜日と同じくらい反発すると、戻りの期待が持てますが、反発力が弱い場合は、調整期間が長引きそうな気がします。

積立買付をしているので、安く買えることは嬉しいのですが、この乱高下が数日であった場合は、あまりメリットを享受できないような気もしますね。

■ひふみ投信も大きな下落

さて、レオスのレポートに戻りますが、ひふみ投信は中小型株を中心に投資をしています。

したがって、日経平均やTOPIXの下落よりも、東証マザーズや日経ジャズダックの影響が大きいようです。

実際に、日経平均-1,071円(-4.73%)よりも、マザーズの-9.17%や、ジャズダックの-7.16%の下落を受けて、ひふみは-5.79%となりました。

日経平均よりも下落が大きく、中小型株指標よりも抑えられているので、ひふみ投信の位置としては妥当かなと感じます。

実施に、海外を含めた大型株もひふみ投信のラインナップに入っていますし。

■過去の臨時レポート11回を乗り越えている実績

レオスのレポートで書かれているのは、過去9年間で臨時レポートが11回発行されているようです。

過去9回とも基準価額の大きな下落を乗り越えて、今の基準価額になったということで、全く動揺の余地を与えないような書きぶりでした。

短期的な株式相場の大きな変動は、どれだけ緻密に運用をしたとしても防ぐことができないそうです。

ただ、素晴らしい会社に対して、長期的な視点で割安な価格で投資をするとき、その努力が裏切られることは今までの運用成績においてなかったと明言しています。

この下げ局面を通じて、割安に投資する機会があれば、しっかり投資を行っていきたいと書かれています。

「大切なことは基準価額や株価が大きく下落したときにどのように行動するかです」

このように、レポートでは記載されていますが、実際どのように行動すべきかは書かれていません。

投資は自己責任ですから、売りたい人は売れば良いし、ホールドする人はホールドすれば良いのだと思います。

私自身、短期的には下落なので、投資を増額しようかと少し思いました。

実際は、月・火で動きが取れなかったので出来なかったですが、日本円や米ドルからETFを少し買い増しておけば良かったと思いますが、タイミングはやはり難しいですね。