「個人投資家や富裕層の人達はどのくらい現金保有しているのかな?」
「我が家の投資環境からして、どの程度現金で持っておく方が心地よいのか?」
最近、私が考えていることです。
ここで言う『現金』というのは、生活防衛金ではありません。
投資に回すマネーの中で、現金比率をどの程度に置くのかという点です。
フルインベストメントというのは、右肩上がりの相場では気分が良いものですが、下落したときに買い増せないというリスクをもっています。
かといって、現金比率が高いと投資の機会損失に繋がり、リターンを享受できにくくなります。現金で持っていても利子は微々たるものですから。
今日は投資における現金比率について少し考えたいなと思います。
■我が家の資産配分
まずは、我が家の現状をざっくり概算で出してみました。
- 株式・投信(NISA・iDeCo含む) 30%
- 外貨預金 21%
- 非リスク資産 42%
- 現金 7%
外貨預金は為替リスクがありますから、リスク資産に分類されると思います。
リスク資産を合わせると51%と半分を超えていますが、株式や投資信託だけではまだ30%と割合としては小さいと感じています。
非リスク資産が42%ありますが、これは個人年金のみです。
個人年金のみで42%というのは割合としては大きいなと感じています。
個人年金の非リスク資産が20%程度まで落ちるように、どんどん投資による運用を進めていきたいというのが私の考えです。
一方で、リスク資産を増やしていく場合にどんなスピードで増やしていって良いのかな?と疑問に感じることがあります。
一括投資にならないにように、ドルコスト平均法をうまく使えるシステム構築をやってきました。
結果として、現金比率が7%程度で進めていますが、これも日々積立投資をしていますので、徐々に減っていくでしょう。
追加の投資資金を注入していくことで、現金比率を上げることができますが、そんな余裕資金を捻出していくのも大変なのも事実です。(笑)
■課税口座から非課税口座に移管も考えながら
話が本題から逸れますが、資産の中には、課税口座で残っている資産もあり、せっかく非課税口座の枠が残っているので、家族のNISA口座に移管を進めていきたいと考えているものもあります。
私はNISA口座を開設していましたが、妻や娘のNISA口座は2018年になって開設しました。
昨年まで積立していた投資信託などは、課税口座で保有しています。
特に、私が気になっているのが、「セゾン投信」と「ひふみ投信」です。
この2つの投資信託を直販で積み立てしていましたので、課税口座で残っています。
残高はそれほど大きくないですが、資産中の比率としてはだいたい4%程度です。
このようになっているのは、例えばセゾン投信の場合、最近になって、楽天証券のiDeCoの商品群にラインナップされるようになりました。
それ以前は、直販がメインでしたので、NISA口座をセゾン投信に当てると、セゾン投信の商品しか買えないので、選択肢が限られることがありました。
ひふみ投信の場合は、ひふみプラスがあったので、各証券会社でも買付可能でしたが、なぜか直販で積み立てしていました。
2018年「つみたてNISA」の商品に入ることになって、証券会社経由で積み立てするように変更しました。
したがって、2017年までの積立分が残っていることになっています。
これらを非課税口座に移管していこうと考えています。
さっさと、非課税口座に移してしまっても良いのですが、なぜか躊躇している理由は、今年(2018年)の1月頃に最高値になっており現在は下回っているので、ここで解約すると、なんだか負けた気分になるという小さな感情です。(笑)
■富裕層と我が家の違い
そこで、最近考えているのが、課税口座の投資信託の解約と同時に、すぐに非課税口座で買付をするのではなく、現金比率を上げて持っておくということです。
課税口座の比率が4%程度なので、それを現金で保有すると、約11%に上がります。
逆に、株式・投資信託の比率が26%に下がりますが。
そこで、11%の現金比率というのは。妥当なのか?という点です。
富裕層の方々の参考ポートフォリオというのが、たまに書かれていたりしますが、それを参考にすると、約25~30%というのが現金比率のようです。
そこからみると、我が家の7%や11%というのは、富裕層に比べて低いということが分かります。
でも、逆に、株式・投資信託の比率は?というのと、富裕層の方々は約30~35%というのが多いようです。
それを見ると、我が家の30%や26%というのは、若干低めということになります。
しかしながら、実は、富裕層の方々との大きな違いとしては、株式・投資信託や現金比率ではなく、それ以外の資産分類なのです。
我が家の場合は、外貨預金や個人年金(非リスク資産)ですが、富裕層の方々というのは、債券・投資用不動産・オルタナティブに振り分けているようです。
これらが大きな違いだと感じます。
オルタナティブというのは、先物やオプション取引などの商品や、農産物・鉱物などの投資対象とのことですが、私はこれらを含めていないです。
さらに、債券もリターンが低いということで、現時点では取り入れていませんし、不動産も今後買うことあるかな?と思うくらい遠い存在のような気がします。
一見、富裕層の方々の現金比率が25~30%というのは高いように感じますが、それ以外はリターンとリスクを鑑みながらも、運用しているということです。
我が家の場合は、非リスク資産の個人年金に42%も逃げていることになります。
富裕層の方々のポートフォリオというのは、とても参考になることは間違いないです。
サラリーマン家庭の事情もありますが、株式市場暴落時に拾えるメリットがある『現金』の比率を上げるためには、他の投資商品を考えるというのも一つの方策なのかもしれませんね。
次回は、現金比率を上げるメリット・デメリットについて、考えてみたいと思います。