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【コア・サテライト戦略】サテライトの比率は50%超?それとも1~2割程度?

f:id:anyguidepost:20171211085735j:plain「コア・サテライト戦略」というものがありますが、取り入れていらっしゃる方はどのくらいでしょうか?

無意識にコア・サテライト戦略に入っているポートフォリオを組んでいる方もいるかもしれません。

一度、自分のアセットアロケーションを見直してみて、どの部分がコアなのか、サテライトなのかを仕分けすると良いかもしれません。

今日はコア・サテライト戦略に関して、私の考えを含めて書いてみたいと思います。

■コア・サテライト戦略の各定義は曖昧か?

「コア・サテライト戦略」というのは、一般的な戦略の一つですが、定義が曖昧な気がしています。

コア部分

安定的な運用を目指す部分であり、高リターンを目指すのではなく、リスクを抑えて、長い期間かけて安定的に増やしていく部分

サテライト部分

コア部分に、少しリスクを取って、更なるプラスのリターンを目指したり、分散効果を高めるために追加する部分 

この定義をみて、自分が投資をしているポートフォリオで、何がコアで、何がサテライトなのか?と疑問に思わなかったでしょうか? 私は思いました。

例えば、「個別銘柄」への投資はサテライトだな、とは何となく分かります。

逆に、「楽天・全世界株式インデックスファンド(VT)」はコアだな、というのも分かります。

では、「TOPIX連動インデックスファンド」はどうでしょうか?

国内株式を主体にしている人は「コア」だと言うと思いますが、米国株式を中心に考えている人は「サテライト」だと言う人もいるかもしれませんね。

書籍などでは、インデックスファンドはコアであり、アクティブファンドはサテライトだと書いているものが多くみられます。

その定義は合っているのかな?と思いますが、自分だけ別の定義にすると話が通じないので、慣例に従い判断していきたいと思います。

と言いながらも、分類に悩むものもありますがね。

■比率はどのくらいが好ましい?

「コア」部分と「サテライト」部分は、どのくらいの比率が望ましいのか?

これも指標はありませんね。

一般的に、サテライトは、10~20%、多くても30%に留めたいと言われます。それも特に曖昧な割合ではあるのです。

私個人の意見としては、給与等の定期的なインカムが見込める資産形成世代はサテライトが半分以上を占めていても問題ないと思っています。

日本人には株が怖いと思っている人が多いので、安全に安全に投資を普及させるために、コア部分のインデックスファンドを勧めているのが多いです。

でも定期的なインカムから、投資に回せる資金が見込める人は、アクティブな投資もやっていくべきだと思います。

ただ、世の中には手を出してはいけないアクティブファンドが多いのは確かなようです。

運用が始まる前から、マイナス3%からスタートなんて暴利な運用をするアクティブファンドの商品には手をだしてはいけません。

見極めが出来る人は、アクティブファンドを取り入れたり、個別銘柄やセクターETFでリターンを高めるのが良いと、私は思っています。

■シーゲル先生の書籍からの比率とは

シーゲル先生の「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んでいりと、「ワールド・インデックスファンド」と「リターン補完戦略」で分類分けされています。

マルキール氏のウォール街のランダム・ウォーカーを読んでインデックス投信に目覚める - なんでも道しるべ

「ワールド・インデックスファンド」というのが、ここでいうコア部分にあたるでしょう。

「リターン補完戦略」というのが、サテライト部分になると思います。

それぞれの割合は50:50です。シーゲル先生は、サテライト部分が半分でも良いといっている訳です。

「ワールド・インデックスファンド」は、米国株30%、非米国株20%と書かれています。

米国人に対しての割合なので、日本人に当てはまるとは言えないかもしれませんが、米国株中心に考えると十分な比率です。

「リターン補完戦略」は、「高配当戦略」「グローバル戦略」「セクター戦略」「バリュー戦略」に各10~15%で分散することを勧められています。

当ブログで紹介している、私が保有している米国ETFは、この「リターン補完戦略」に基づき、選んだETFです。

「高配当戦略」

  • HDV(ブラックロック・米国高配当株)
  • VYM(バンガード・米国高配当株式)

「グローバル戦略」

  • IOO(ブラックロック・グローバル100)

「セクター戦略」

  • VDC(バンガード・米国生活必需品セクター)
  • VDE(バンガード・米国エネルギーセクター)
  • XLV(ステートストリート・米国ヘルスケアセクター)

(セクターETFは、バンガード、ステートストリート、ブラックロックでも良い。どれを選ぶかは好み次第)

「バリュー戦略」

  • VTV(バンガード・米国バリュー)

ここでは各ETFの説明は書きませんが、当ブログで紹介していますので、興味のある方は米国ETFのカテゴリーをご覧ください。

米国ETF カテゴリーの記事一覧 - なんでも道しるべ

■セゾン投信の実績からの比率とは

セゾン投信の中野社長は、自社が販売している2つの商品(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、セゾン資産形成の達人ファンド)に関して言及されています。

グローバルバランスファンドをコア資産として中心に積立を行い、資産形成の達人ファンドをサテライト的に積立を行ってほしいと。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは株式と債券を50:50の比率で構成されていますので、非常にリスクを減らした資産運用であると思います。

実際に、純資産総額を比べてみると、グローバルバランスファンドが約1,500億円に対し、達人ファンドは500億円で、およそ3:1の割合となっています。

両方のファンドに積立している人や、片方のファンドしか積立していない人もいると思いますが、平均したら、比率は75:25になっているということですね。

ちなみに私は、セゾン資産形成の達人ファンドしか積立をしていません。

理由は、私のアセットアロケーションで、非リスク資産の比率が高く、リスク資産の積立を増やしたいと考えたからです。

■まとめ

「コア・サテライト戦略」という考え方を頭の片隅に置いておくというのは必要かと思いますが、これだけを中心に考えると定義が曖昧なので、何が正しいのか分からなくなります。

比率に関しても、様々な人の意見がありますので、それぞれの考え方を参考に、自分が納得できる比率にすれば良いと思います。

ただ、コア100%やサテライト100%というのは少々偏りすぎなのかもしれませんね。

一度、自身のポートフォリオを見直してみれば、新たな発見ができるかもしれません。

この記事で私のコア・サテライト比率を書こうと思っていたのですが…次回にします。