なんでも道しるべ

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連合会も追従してくれるよね!?「eMAXIS Slimシリーズ」が信託報酬引き下げ実施!

f:id:anyguidepost:20171125174714j:plain当ブログで最近めっきり紹介しなくなってしまった投信「eMAXIS Slim」シリーズについて、新たに信託報酬引き下げが実施されました。

先に申しておきますと、私の個人的な運用方針で、米国株中心としたインデックス投資を進めているのであって、eMAXIS Slimの魅力が無くなったわけではありません。

eMAXIS Slimの魅力は、何と言っても信託報酬の安さです。

業界最低水準に追従するというコンセプトを打ち出していますので、eMAXIS Slimを選んでおけば問題ないということになります。

MUFG(三菱UFJ国際投信)が運用する、eMAXIS Slimシリーズは全部で6つあります。

  • eMAXIS Slim 国内株式インデックス
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

この中で、上位4つの株式とバランスの商品が2018年からスタートする「つみたてNISA」に採用されています。

私が以前まで積立候補としていたのが、「先進国株式インデックス」です。

低コストで先進国のインデックス投信ができることに魅力を感じていたからです。

現在は、成熟先進国への疑念があり、米国中心とした投資にシフトしたので、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は検討から外しましたが、先進国全体を投資しようと考えるなら、第一にeMAXIS Slimシリーズを検討します。

■信託報酬引き下げ経緯

2017/11/10に一気に信託報酬引き下げを実施しました。

これまでの信託報酬の引き下げ経緯がまとめられていましたので、下記に示します。

・設定時

  • 国内株式 0.18%
  • 先進国株式 0.20%
  • 新興国株式 0.34%
  • バランス 0.22%
  • 国内債券 0.14%
  • 先進国株式 0.17%

・2017/10/2 引き下げ

  • 国内株式 0.17%
  • 先進国株式 0.19%

・2017/11/10 引き下げ

  • 国内株式 0.159%
  • 先進国株式 0.189%
  • 新興国株式 0.339%
  • バランス 0.210%
  • 国内債券 0.139%

基本的には、ニッセイが提供している<購入・換金手数料なし>ニッセイ○○○インデックスファンドに追従している形になっていると思います。

私の感覚では、同じ信託報酬であれば、eMAXIS Slimを買付したいです。

それは、三菱UFJ国際投信のマザーファンドが安定していると思っているからです。

三菱UFJ国際投信はeMAXIS Slimシリーズを販売する以前から、eMAXISシリーズを運用しており、主要な顧客は確保しています。

「従来のeMAXISの顧客への信託報酬を下げないなんて、どういうこと!?」という一部の批判もありますが、私のような弱小個人投資家には非常に嬉しい試みでありました。

当然ながら、三菱UFJ国際投信も企業活動なので利益は重要です。eMAXIS Slimシリーズは「つみたてNISA」をにらんだ商品展開だったのでしょう。

夏ごろはeMAXIS Slimシリーズは最強!だと思っていましたが、最近はインデックスファンドがたくさん出てきて、後出しジャンケンみたいになっているので、コマーシャル的には可哀そうな面があります。

ただ、業界最低水準に合わせていくというコンセプトが力強いので、顧客は逃げないと思います。

■信託報酬値下げ合戦と一緒に国がやるべきことあるでしょ!

最近は、インデックスファンドの低コスト化、信託報酬の安値合戦が恐ろしいことになっています。

そろそろ、付いていけない信託会社が出てきそうな気がしますが、どうでしょうかね…

実は、三菱UFJ国際投信も下記のような注意書きを書かれています。

  1. 他社信託報酬の対象範囲は、ETF・DCを除く公募追加型株式投信
  2. 他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、業界最低水準でない期間が存在する旨、ご留意ください。
  3. 他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、当ファンドの信託報酬率も引き下げ、業界最低水準にすることをめざしますが、これを実現することを保証するものではありません。

ごもっともな注意書きなような気がします。

ここで気になるのは「業界最低水準」と書かれている点です。「業界最安値」とか書かれていません。

水準なので、最低ラインには合わせなくても、コマーシャル違反にならないですね。

それに、国民自体が貯蓄から投資に移行できていないのに、信託報酬値下げ合戦ばかりが起きても誰も得をしません。

まずは、投資に対して資金が動いてもらうことが重要でないかと思います。

過去の記事で書いていますが、iDeCoへのハードルを下げてほしいです。特に国民年金基金連合会への決まりきった手数料が納得できません。

民間ばかりが手数料を安く安くしているのに、なぜそこは値下げどころか無料にならないのか?と思います。

まずは、今回の三菱UFJ国際投信の信託報酬値下げには敬意を表したいです。

低コスト合戦は体力を奪うことですが、米国バンガードのように頑張っていただきたいです。

集まる資金の規模が全然違うのが残念ですが。