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インデックスファンドは人気がない?「つみたてNISA」で勝つのはどのファンドか?

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前回までの3つの記事で、「つみたてNISA」で積立をしようと考えているインデックスファンドのメンチマークとのかい離と実質コストについてと、先進国株式および新興国株式のインデックスファンドの信託報酬と実質コストに関する各社の比較について書きました。

 

 

今回は雑記的な記事になりますが、インデックスファンドを調べていると純資産総額についてとても気になることがあったので、書きたいと思います。

インデックスファンドの手数料を調べるために、信託報酬と実質コストについてデータを確認していると、純資産総額のデータも見逃せないと思いました。

先進国株式インデックスファンドと新興国株式インデックスファンドの各会社の商品の純資産総額です。

データは、これまでと同じく『ダイヤモンドZAI ONLINE、2017/6/21公開、2017/9/29更新、【2017年最新版】「インデックスファンド」コスト比較ランキング!信託報酬・実質コストがもっとも安いファンドは?』を参考にさせてもらいました。

 

■先進国株式インデックスファンドの純資産総額

まずは、低コストの先進国株式インデックスファンドの純資産総額を多い順に並べてみます。

データは2017年9月時点です。

  1. ニッセイ 621億円
  2. SMT 595億円
  3. eMAXIS 349億円
  4. インデックスe 154億円
  5. たわらノーロード 142億円
  6. 野村(Funds-i) 68億円
  7. eMAXIS Slim 16億円
  8. iFree 8億円
  9. i-Mizuho 6億円

(参考:ダイヤモンドZAI ONLINE、2017/6/21公開、2017/9/29更新、【2017年最新版】「インデックスファンド」コスト比較ランキング!信託報酬・実質コストがもっとも安いファンドは?)

ニッセイの設定は2013年12月ですので、4年でここまで純資産総額を増やしているのは、かなり頑張っているのではないでしょうか。

SMT(三井住友)の設定は2008年1月で、eMAXIS(三菱UFJ)の設定は2009年10月ですので、8~9年でようやく300~500億円です。

私が積立しようと考えているeMAXIS Slimは最低水準の手数料を掲げていますが、2017年に設定したファンドなので、かなり少なく、まだ16億です。

たわらノーロードは、2015年12月の設定で、ニッセイから2年ほど遅れていますが、実質コストが安いということが浸透してきたら、伸びてくると予想しています。

信託報酬と実質コストの比較記事はこちら↓

つみたてNISA用のインデックスファンドは実質コストで比較するべきか!? - なんでも道しるべ

 

■新興国株式インデックスファンドの純資産総額

次に、低コストの新興国株式インデックスファンドの純資産総額を多い順に並べてみます。

データは2017年9月時点です。

  1. eMAXIS 335億円
  2. SMT 180億円
  3. 野村(Funds-i) 39億円
  4. たわらノーロード 28億円
  5. iFree 10億円
  6. 三井住友・DC 10億円
  7. eMAXIS Slim 8億円
  8. i-Mizuho 5億円

(参考:ダイヤモンドZAI ONLINE、2017/6/21公開、2017/9/29更新、【2017年最新版】「インデックスファンド」コスト比較ランキング!信託報酬・実質コストがもっとも安いファンドは?)

新興国株式なので、純資産総額は少ないファンドが多いです。

eMAXISは先進国株式と一緒に2009年10月に設定し、ほぼ同額の335億円というのは奮闘していると思います。

3位以下は100億円を切っています。これだと、運用コストが高くなるのは仕方ないかもしれませんね。

新興国株式のインデックスファンドの実質コストの記事はこちら↓

「つみたてNISA」に最適な新興国株式インデックスファンドとは? - なんでも道しるべ

 

■レオスとセゾンの純資産総額はハンパなく多い

ここから私が気になっていることですが、当ブログで紹介しているとおり、私自身アクティブファンドに積立をしています。

私が選んだのは、「レオス・キャピタルワークス」と「セゾン投信」です。

選んだ時は、投資信託のことを全く勉強していなかったので、様々なブロガー様の記事から選びました。

純資産総額をみると、どの商品も上記に挙げたインデックスファンドより明らかに桁が違うのです。

データは2017年10月現在です。

  • ひふみ投信(アクティブ) 875億円
  • ひふみプラス(アクティブ) 3,004億円
  • ひふみ年金(アクティブ) 55億円
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(インデックス、株/債) 1,482億円
  • セゾン資産形成の達人ファンド(アクティブ) 497億円

「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」は同じ運用をしていますので、基本的には同じと考えてよいです。

したがって、レオス・キャピタルワークスは、すでに発表しているように4,000億円近い純資産総額を運用していることになります。

セゾン投信は、インデックスファンドをアクティブファンドの2つを運用していますが、インデックスファンドでも1,400億円を超えていますし、1%を超える高い手数料のアクティブファンドでも500億円近い純資産総額を運用しています。

このような資産額を見ていたので、インデックスファンドのデータを確認したときに、「あれ?数値が小さくないか?」と思ってしまいました。

他のアクティブファンドは調べていませんが、もっと巨大ファンドがあると思います。

レオスの藤野社長や、セゾンの中野社長が、営業活動を頑張っているからこれだけの投資資産を集めることができたのだと思いますが、インデックスファンドの純資産総額があまりにも低いのは寂しいと思います。

 

■アクティブの純資産総額が多いのはなぜ?

なぜアクティブファンドはインデックスを上回るのかと不思議に思います。

  1. 日本人の体質でアクティブ好きが多いのか?
  2. 投資や資産運用が一般的に浸透していないから、インデックスファンドの資産が低すぎるのか?
  3. コアな個人投資家でアクティブファンドの資産が膨れているのか?
  4. 販売会社がインデックスファンドが儲からないから勧めていないのか?

複数該当するかもしれませんが、どれかでしょうね。他に理由があるかもしれません。

純資産総額が少ないと、売買手数料が無駄にかかってきますので、順調に伸びていることがとても重要だと私は考えています。

一般的に100億円以上の純資産総額のファンドに投資するのが良いとされています。

このあたりのデータを総合的に吟味して、2018年からの「つみたてNISA」に臨みたいと思います。

2018年からは一気にインデックスファンドの純資産総額が増えて、運用コストが下がってくると予想していますが、どうでしょうかね?