例月ではありますが、2017年11月ひふみアカデミー(運用報告)の動画を見ましたので、ド素人ながら感想を書きたいと思います。
■2017年10月パフォーマンス
10月のパフォーマンスは下記のとおりの結果になったようです。
- TOPIX:5.45%(配当込)
- ひふみ投信:4.88%
日経平均に連動する大型株が外国人投資家に爆買いされていることから、TOPIXが5.45%で、ひふみは下回ってしまいました。
もともと中小型株への投資を専門にしているひふみ投信ですから、これだけ大型株が上昇するとついていけないようです。
藤野氏いわく、選挙前に大型株を組み入れていたから、なんとか、この差で抑えられたと言っていました。
10月のひふみアカデミーで驚いた下記の大型株が、すでにトップ10から外れています。
売却したような感じのことを言っていましたので、全売却したかどうかは定かではありませんが、組み入れ比率が急激に下がっています。
- 三菱UFJファイナンシャル・グループ
- NTTドコモ
- トヨタ自動車
- 新日鐵住金
さすがに、アクティブファンドだけあって、動きが速いと思いました。
もう一点、見逃せないのが、米国株です。
公表しているのが、「マイクロソフト」と「アマゾン」ですが、この2社は決算が非常によかったので、上位に挙がってきました。
- マイクロソフト 1.75% (構成比率1位)
- アマゾン 1.54% (構成比率7位)
この読みが2社で的中しているということは、決算前に、次の決算はかなり良いと、ひふみの中で分かっていたということでしょうか?
藤野氏が少しヒント的なことを言っていましたが、ユーザーの会社業績や戦略などから、その素材を提供している会社に投資をするようです。
今回のアカデミーでは、新たに「ボーイング」という社名が出てきました。
これもボーイングが良いという情報ではなく、ボーイングと関係している会社の戦略から、ボーイングが良いのでは?と感じているようです。
さらに、直接ボーイングに投資をするのではなく、ボーイングと取引をしている日本の会社を挙げていました。例えば「東レ」だそうです。
まあ、東レは大型株ですので、そこに投資をするのは芸がないと思いますが、それ以外の中小型銘柄をピックアップしていると思います。
■グロースからバリュー、内需から外需へ
ひふみ投信は、中小型株のグロース株への投資が強かったです。
さらに、内需への銘柄を軸に投資をしていたようですが、最近の決算の様子や為替の影響から、内需から外需へ徐々にシフトしているようです。
また、これまではグロース株の構成比率が高かったのですが、バリュー株の比率も少しずつですが上がってきています。
といっても、内需グロースは45%程度ありますし、外需を含めたグロース株は75%程度ありますので、ひふみはグロース株で運用していることには変わりないです。
したがって、これまでひふみ投信のリターンは非常によかったのですが、グロース株が減ってくるとディフェンシブになってきますので、リターンが減る可能性があります。
ひふみのパフォーマンスに期待していると期待外れということになるかもしれませんが、現状の量的緩和状態では我慢なのかもしれません。
■日本企業は絶好調なのか?
現在の日経平均株価の上昇は、どこからも言われていますが、外国人投資家の買い越しによるもので解説されていました。
外国人投資家の買い越しに対して、株を売っているのは、国内の個人投資家だそうです。
カラ売りをしている人も多いそうで、踏み上げ相場になっているのかもしれません。
ただ、踏み上げであったら、そろそろ外国人投資家の買い越し比率が下がってきますが、こればかりは蓋を開けてみないと分からないです。
結局は、売買の結果を見て、理由を探すだけになるのですが。
外国人はなぜこんなに買っているのか?ですが、企業の決算が非常に良いとのことです。
上方修正銘柄がこんなに多いのはあまり無いとのこと。
外国人は日本国内の雰囲気が分からないので、数字で判断して、日本企業は絶好調だと思うということです。
逆に、国内の個人投資家は日本の雰囲気があまり変わっていないので、決算が絶好調でも懐疑的になるんでしょうね。
だから、急激に上がると、利益確定やカラ売りが出てくるのだと思います。
藤野氏言っていました、「日本企業は利益がでているから、給与を上げてほしいし、そんな会社が長期的には強い会社」だと。
私自身もサラリーマンですから、給与は上がってもらったら嬉しいです。
冬のボーナスも期待していますし、来年の昇給でも上げてほしいです。
政府がインフレを起こそうとしているのですから、基本給を上げてもらわないと困るのですが、私の職場の経営者は・・・期待しても無駄だな。(笑)
話がそれて、自社批判になりかけたので、ここで止めておきます。
ひふみ投信は世界中にアナリストを派遣して情報収集を行っているようです。
基本は国内と言いつつ、やはり純資産総額がここまで右肩上がりで成長してくると、国内株式への投資も限界があるのかもと感じました。