前回の記事まで、インデックスファンドとアクティブファンドについてと、
主に積み立てている直販投信(セゾン投信、ひふみ投信)と積立額の見直しについて書きました。
ここからは少し変わって、米国ETFについてです。
ジェレミー・シーゲル先生の「株式投資の未来」という本について、以前に記事内で書きましたが、この本を読むと、米国投資をしたくなります。
それだけ、米国は世界中の国の中で成長しているからです。そして、先進国の中で米国は労働人口が増えています。
日本との大きな違いは労働人口の予測推移だと私は考えています。
そんなシーゲル先生のおすすめポートフォリオは、
- ワールドインデックスファンド 50%
・米国株 30%
・非米国株 20% - リターン補完戦略 50%(各10~15%)
・高配当戦略
・グローバル戦略
・セクター(エネルギー、医薬品、生活必需品)戦略
・バリュー戦略
シーゲル先生の著書には、それぞれの戦略内容について記されていますが、
それを本当に実行するのは日本にいる私には難しいです。
よって、これらを米国ETFで対応することにしました。
インデックスファンドに関しては、アクティブが含まれるのでちょっと違いますが、セゾン投信、ひふみ投信、S&P500投信で進めています。
(S&P500投信については別途記事にします)
リターン補完戦略を米国ETFで
私のとった戦略銘柄の紹介です。(カッコ内の数字は17年3月現在の経費率です)
- 高配当戦略
→ HDV(ブラックロック社、米国高配当株、0.08%)
VYM(バンガード社、米国高配当銘柄、0.08%)
- グローバル戦略
→ IOO(ブラックロック社、グローバル株式大型株100銘柄、0.40%)
- セクター戦略
→ VDE(バンガード社、米国エネルギーセクター、0.10%)
VDC(バンガード社、米国生活必需品セクター、0.10%)
XLV(ステートストリート社、米国ヘルスケアセクター、0.14%)
- バリュー戦略
→ VTV(バンガード社、米国大型バリュー株、0.06%)
各10~15%にするのは難しかったです。高配当ETFやセクターETFの構成が多くなってしまいました。
各戦略のETFですが、挙がっている3社はたいてい扱っています。
バンガード社が経費率が低いのが確かで、他の2社が追従する流れになっています。
経費率だけでを考えるとバンガード社で固めてもいいのですが、ブラックロック社とステートストリート社にも目を引く点があります。
それは構成銘柄数。
バンガード社は比較的多数の銘柄数で構成しますが、他の2社は少ない銘柄数で構成します。
分散投資はリスク軽減になりますが、一定以上の銘柄数では分散効果がそれほど上がってきません。
そういう意味ではバンガードは多すぎるということも言えます。
ETF全体にいえることですが、不純物銘柄も含まれるわけで、分散投資によるリスク軽減と不純物銘柄によるリターン減は天秤になります。
あまり深く考えてなく、テキトーに選んだ感じも否定できません。
まあ、それなりに投信会社も分散できたって訳ですね。
シーゲル先生のおすすめ戦略
は、上手く構成されているなと思います。
というのは、今回購入したそれぞれのETFの構成銘柄トップ10を比べると、エクソンモービル、ジョンソン&ジョンソン、P&Gがよく出現します。
逆に、S&P500の構成銘柄トップ10はアップル、アマゾン、フェイスブックが組み込まれています。
インデックスファンドとリターン補完戦略を50:50にしているのがミソだと私は思っていて、
ある意味、株と債券で50:50のアセットアロケーションを組んでいるのと似ています。
株のみで構成しているので、かなり攻撃的なアセットアロケーションになりますが、
インデックスファンドのグロース株で攻めて、リターン補完戦略はバリュー株的な守りに位置しているのだと思います。
(その名のとおり、リターン補完ですね)
ただ、私が初めて米国株を購入するのには、ちょっと戸惑いも、そして難しさもありました。
株をやる人口が少ないなかで、米国株を手掛ける人となるともっと少なくなるのが実態だと思いますが、どこかで参考になるかもしれないので、ちょっとした戸惑いを紹介しておこうかと思います。
米国ETF購入の戸惑いは次回につづきます。