昨日の記事で、「生活費という財布」と「貯蓄用の口座」を夫婦のどちらが持っているかについて書きました。
主に多いパターンとしては下記の3つだそうです。
- 生活費の財布は妻、貯蓄用の口座も妻
- 生活費の財布は妻、貯蓄用の口座は夫
- 生活費の財布を分担、貯蓄用の口座は共有
昨日は、1と2についての欠点などを書きました。
【家計の管理】生活費の財布と貯蓄用の口座はどちらが担当してる?一般的な3パターン - なんでも道しるべ
本日は、3についての紹介と、我が家も共働きであるので、現在は3のパターンになっています。
我が家の家計が優れているわけではありませんが、少しでもストレスを減らす方法について私の考えを書きたいと思います。
■3のパターンの問題点
先ほどの主なパターンの中で、3のパターンは主に共働きの家庭に多いようです。
簡単に分離するには、生活費の項目を夫と妻で分けてしまうということです。
例えば、夫は住宅費、妻は食費・光熱費、といった分け方です。
生活費に関しても共有の口座をもって、そこに生活費の決めた額を入れていくという方法をとっている夫婦もあるかもしれません。
そして、このパターンは、貯蓄用の口座も共有で貯めていくということになります。
結婚してからも共働きを続けている夫婦は、このパターンを取っているケースが多いということですが、メリットとしては、お互いに収入には関与しないということです。
しがたって、お互いで決めた生活費と貯蓄費を共有口座や財布に入れれば、それ以外は自分で自由に使えることができるということです。
しかしながら、この場合の一番の欠点は、子どもが産まれた時です。
特に女性は、出産によって、出産前の収入を確保することができなくなるケースが多いです。
職場に復帰することを前提としていても、産休や育休中の収入減は避けられません。
その際に、あらかじめ決めていた生活費や貯蓄費の分担額を捻出できないということになります。
貯蓄額は減っても生活には支障はないですが、生活費が減ると死活問題に発展することもあります。
子どもが産まれたら、旦那も譲歩してくれる家庭は多いと思いますが、これまで自分が自由に使えることができたマネーが減ると、ストレスが溜まる可能性もありますし、それは女性も同じかもしれません。
■我が家の取り組み事例
昨日の記事と本日で、3つのパターンの紹介と、それぞれの欠点を洗い出してみました。
我が家では、以前は1のパターンで妻が生活費も貯蓄も担っていましたが、現在はクレジットカード支払で集約していることから、自然に3のパターンになっています。
現状、夫である私が食費・日用品・光熱費・通信費・習い事費・保険費・その他臨時クレジット支払を担当し、妻が住居費・子どもの学費・保険費・その他臨時現金支払いを担当しています。
1ヶ月の生活費の分け方はザックリしていますので、同比率の配分ではないと思います。
そして、貯蓄に関しては、私は投資を中心に資産運用を担当し、妻は銀行積立などをやっています。
我が家の家計がそれほど優れているわけではありませんが、お互いにそれほどストレスはかかっていません。
その理由としては、お互いの収入と支出、そして今の貯蓄額をオープンにしているからです。
お互いの口座なので、それほど真剣には確認しませんが、お互いにどれだけの月収があって、どの程度の支出があるのかはおおよそ把握しています。
投資および銀行の貯蓄額に関しては、どのような状況であるかは棚卸程度に伝えるようにしていますが、妻は投資に興味がありませんので話半分でしか聞いていないでしょう。
私の方も妻の銀行の貯蓄額にはあまり関心がないので、満期の予定とか完了した時に聞かされて、「そんなに貯めたの?」と驚かされることもあります。
したがって、昔に流行っている(今も流行っているかもしれませんが)、相手に教えない『ヘソクリ』というものが存在していません。
資産形成を計画する上で重要な、『収入・支出・貯蓄』の大まかな数値を知っておくのは極めて重要だと私は思っています。
妻は知らないうちに溜まっているのが好きなタイプなので、お互いの関心度の違いで関与も少なく、ストレスが少ないのかもしれません。
■ストレスを和らげる生活に向けて
人生の3大費用、『住宅購入資金』・『教育資金』・『老後資金』を計画する上で、月々や年単位のキャッシュフローを把握することは極めて重要です。
浪費することは良くないですが、計画的に消費することは決して悪い事ではないと思います。
人生が長いのと同じで、働く人にとっては勤労人生も長いです。
一気に資産は増えることは無いですので、地道に、計画的に、着実に、資産形成・資産運用する必要があると思っています。
そのためには、家族で人生を共にしている以上、収入・支出面はお互いに知った状態で、どのように進めたいかと議論するべきだと思うのです。
新築を購入するのか、中古住宅を買うのか、賃貸で行くのか、親と同居するのか。
子どもはオール公立にするのか、私立に行かせるのか、中学受験をするのか、習い事はどうするのか。
老後に向けてどの程度貯蓄するのか、退職金の想定はどうか、年金の予測は、自助努力はどうするのか。
挙げ出すとキリがないですが、少しずつでも話し合うことは重要だと感じます。
一人で考えていてもお互いの考えが違うと喧嘩に発展しますから、お互いの意思を確認し合うことも重要ですし、マネーがなければ何もできませんから収入面の確認は必須です。
これらの取り組みにより、ストレスを少しでも和らげた生活を送れると思っており、私は実践しています。