なんでも道しるべ

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【格差の現実】30代・40代の「貯蓄100万円以下」と「貯蓄1,000万円以上」の割合の衝撃的事実!

日本の平均貯蓄を引き上げているのは高齢者であることは周知の事実です。

現代の高齢者は現役時代に貯金をしているだけで良かった高金利時代を過ごしているうえに、納めてきた年金保険料に対して受け取る年金額も多く、さらに、昭和時代の生活が染みついているのでそれほどお金を使わないうえに、年金までも貯金をしようとします。

故に、年金生活をしていても貯金を切り崩す必要もなく、平均貯蓄を引き上げます。

まあ、子どもや孫のためなると財布の紐が緩くなるのが世の常なので、住宅購入資金や教育費となると出してあげている人も大勢いるようですが。

そんななか、貧富の格差が広がりつつありますが、それは同世代だけの問題ではなく、年代別の格差の方もそれなりに感じられます。

日本はデフレで30年以上も過ごしていますから、円の価値が下がっていませんが、税金や社会保険相が増えていますから、若い世代の手取りが右肩下がりです。

これで急にインフレになると破綻する若者が増えそうな気がしますね。

円の価値が下がっていないということは、金を持っている人が有利なのですが、若者はそれほど貯蓄額が高くないのが現実のようです。

■貧困の負のループを抜け出せ

現役世代である30代~40代の貯蓄額がネット記事で出ており、金額と比率に非常に驚きました。

リサーチしたのはSMBCコンシューマーファイナンスで、1,000名の回答結果からの集計です。

それによると、現時点の貯蓄額が0円の人は23.1%もいたそうです。

4人に1人が貯蓄額0円である現実です。

給与額が低く自己投資が必要な20代であるなら理解もできるのですが、この結果が30代・40代であるのですから驚きです。

貯蓄額が0円ということは、毎月得た収入で生活するだけで精一杯ということです。

そら少子化になってもおかしくないと感じます。

結婚や出産以前の問題であり、まず貯蓄できない生活をしている人が子育てを考えるのが難しいです。

「生活は何とでもなる」と言ってしまえばそこまでですが、そんな貧困家庭に生まれた子どもがかわいそうです。

子は親を選べません。

そして貧困生活が低学歴を生み出し、その子どもも貧困人生を送ります。

貧困の無限ループです。

この負のループはどこかで断ち切らなければなりません。

貧困者はすぐに国の責任にしますが、国はすでに破綻寸前です。

若者の貧困対策にまで手が回らないほど、社会保障と年金の費用が莫大に膨れ上がっています。

そして、高齢者の割合が増えている現実ですので、選挙のことを考えると、当たり前ですが、若者軽視で高齢者重視の政策をすることになります。

よって、若者は自分で解決しなければなりません。

■貯蓄100万円以下は6割

さて、貯蓄額集計の続きに参りましょう。

4人に1人が貯蓄0円だけで驚いていてはなりません。

もっと驚きの事実が、貯蓄額100万円までの割合です。

貯蓄0円が23.1%でしたが、貯蓄50万円以下は24.6%で、貯蓄50~100万円以下は12.8%となっています。

合計すると、貯蓄100万円以下は驚異の60.5%にもなります。

100万円以下の人が6割もいることに驚きで、これが30代・40代なのですから、これから子育てと老後資金の資産形成を考えようにも、まずは生活防衛資金が第一となってしまいます。

生活防衛資金を蓄えてから、その後に資産形成・資産運用をすることが良いと言われています。

この考え方は私も賛成であり、生活防衛資金はできるだけ元本確保型の商品にすべきです。

この余裕がないのに、資産形成のためのリスク商品への投資をしてしまうと、毎日、一喜一憂してしまい、生活が落ち着きません。

まずは生活防衛資金の確保が大切です。

生活防衛資金はどれだけ貯めると良いのかは、様々な意見がありますが、集約すると生活費の3ヵ月~6ヵ月の意見が多いです。

したがって、子育て世代であれば100万円~200万円程度が最低ラインになると思います。

よって、貯蓄額100万円以下が6割である現実では、いまだ30代・40代の6割の人は資産形成のスタートラインすら立ててないということになります。

■貯蓄1,000万円以上は1割

現実に貯蓄100万円以下の人が過半数いるということは、「よかったぁ・・・」と安心してしまう人が多いのではないでしょうか。

横の人も、向いの人も、自分と同じく貯蓄100万円以下である可能性は非常に高いです。

お金の話はあまりしない人が多いですし、話したとしてもどこまで正確な情報なのかは分かりません。

ただ、貯蓄100万円以下が6割いることは確かなので、逆を言うと、100万円以上の貯蓄を達成できれば、かなりの人を追い抜くことができるということです。

しかしながら、世の中そんなに甘くなく、斜め前の人は貯蓄1,000万円以上の可能性も秘めています。

集計結果によると、貯蓄額1,000万円以上の人が約1割いるということです。

30代・40代であっても、世代内の格差は著しく、貯蓄100万円以下が6割いる一方で、貯蓄1,000万円以上が1割いる現実です。

■貯蓄を増やす基本は2つ

当たり前の話ですが、貯蓄を増やすには、①収入を増やすか、②支出を減らすか、の2つしかありません。

どちらか一方でも良いですが、どちらもできれば一気に貯蓄を増やすことが可能です。

私の感覚では、①収入を増やすことができれば、それほど節約生活をしなくても1年で100万円の貯蓄を達成することは容易だと思っています。

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節約生活をすればもっと貯蓄を増やせますが、そんな人生は面白くないですし、続きません。

過度なダイエットと同じですね。

節約でなくても、倹約レベルで十分だという話です。

当ブログでも様々紹介していますが、収入アップ対策、節税対策、資産形成を組み合わせて、まずは貯蓄100万円達成、そして貯蓄1,000万円を目指しましょう。