なんでも道しるべ

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忘年会の「女の子価格」や、専業主婦に対する「罪悪感」…それらに共通する事とは?

女性活躍の社会をつくろうということで、会社においても女性活躍ができるようになりつつあります。

ただ、いまだに会社は男性社会が根強いので、偏見なども多く、いま言われている女性活躍が実現するには、まだまだ先が長そうです。

女性活躍のフレーズから話が飛びますが、12月に入り、忘年会シーズンになりました。

忘年会の会費はどのように徴収されているでしょう?

会社によって暗黙のルールは違うと思いますが、良くあるのが、役職によって会費が違うというケースだと思います。

役職の下の者からすると、「部長はいっぱい貰っているから、こんな時くらい多く払ってよ!」となりますし、上の者からすると、「ここで俺がカッコよくたくさん払うか!」と思う人もいるでしょう。

そんな気前のいい部長でナイナイ!と思っている人もいるかもしれませんね。(笑)

部長世代は、子育てでも教育費用がかさむ時期だから、「少しでも安く済ませたい!」と思っている人もいるのは事実のようです。

さて、これを男性・女性で考えるといかがですか?

■忘年会で「女の子価格」の扱いをする幹事

自分の部署は、忘年会の会費を男性と女性で差をつけている部署ではないでしょうか?

男性からすると「女性だからお安くして、ご機嫌取り」や、女性からすると「私達は安くしてくれたら、行きたくないけど仕方なく行く」とお互いの利害が一致しているかもしれません。

しかし、中には、この男女差の会費を良く思わない女性もいることは確かなようです。

「私もあなた方と同じくらい働いて、給与を貰っているから、みくびらないで」と思っている女性もいるらしいのです。

そのように感じる女性であっても、周りの女性の本音までは分かりませんから、忖度して何も言わずに割引会費を払っているのだと思いますが。

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私は、この話を聞いて、そのとおりだなと思いました。

男性にとっては会費を割り引いて、媚を売っているつもりなのか、機嫌取りしているつもりなのか、いつもの御礼と言っているつもりなのか、様々な理由が考えられるので分かりませんが、この差をつけることがすでに、会社内での「女の子扱い」ということに繋がるのだと思うのです。

社会で女性を活躍してほしいと願うのであれば、このような宴会から男女の差をつけることをしてはいけないのではないかと感じます。

まあ、そういうことを何も考えていない幹事の男性諸君は、家庭内でも妻を軽視する扱いをしていることになるのでしょうね。

■専業主婦(主夫)に罪悪感を覚える人が続出

あるネット記事を見ていると、専業主婦(主夫)の罪悪感に関するアンケート結果が載っていました。

リサーチしたのは『しゅふJOB総合研究所』で、専業主婦・主夫の815人を対象にアンケートを行ったようです。

結果は下記だったということです。

・専業主婦(主夫)であることに後ろめたさや罪悪感のようなものを覚えたことはありますか?

  • ある 25.4%
  • 少しはある 31.2%
  • ない 41.7%
  • その他 1.7%

少しはあるを含めると、56.6%の人が罪悪感のようなものを感じるということです。

さらに年齢別にソートすると、30代以下では70.1%も罪悪感を抱いているという結果だったそうです。

コメントも載っていましたが、「収入がないことは後ろめたい気持ちになる原因と思う」「『健康なのに働かないなんて』と言われていた」「何かを購入する時は、必ず夫に聞かなければ悪いように思う」ということで、収入・お金に関する罪悪感であるということが分かります。

30代以下で7割もの人に罪悪感があるということがそもそもの問題で、なぜ専業主婦を選んでいるのか?という原因を考えなければなりません。

■専業主婦を安易に選ばない

ここでは、専業主婦だけで考えます。

女性自らが専業主婦を選ぶケースもあれば、男性から専業主婦になってほしいと言われることもあると思いますし、さらには、男性の仕事都合で専業主婦にならざるを得ないケースもあるでしょう。

また、子育てにより、専業主婦なったという人もかなりの数がいると思います。

結局は、誰が主導権で専業主婦を選んだかによって、罪悪感のある/ないの気持ちは変わってくるのではないでしょうか。

男性から「専業主婦になってほしい」と言われた人は、罪悪感は思いにくいのかもしれませんが、話し合いや女性自ら専業主婦を選択した人は罪悪感を覚えるのかもしれませんね。

このアンケート結果をどのように捉えるかということです。

罪悪感を覚える人がいるということは事実なので、これから専業主婦を選択しようかと悩んでいる人は、もう一度再考した方が良いということです。

■ストレスフリーの目指し方を見つめ直す

今日の記事では、「忘年会会費」と「専業主婦への罪悪感」を取り上げましたが、共通して思うことは、何も考えずに漫然と女性の非活躍に向けて行動しているということです。

会費や安いことや、専業主婦を選択するということは、一時的にはラッキーと感じたり、ストレスから解放されたりするのかもしれませんが、その雰囲気を客観的に見てみると、「本当にこれで良いのかな?」と罪悪感を覚えるということです。

これは女性だけの問題では当然無く、男性サイドからしても、無意識に女性を区別していることや、女性は家庭で家事・子育てをするものだと決めつけているのかもしれません。

夫婦間で妻にこのような感情を抱かせないようにするためにも、もう一度、何がお互いにとってストレスフリーな生活環境なのかを見つめてみることが、大事なような気がします。

仕事はお金を稼ぐ場なのでストレスは大なり小なりかかりますが、そこから離れることがストレスフリーになるとは限らないということです。