コモンズ投信の「コモンズ30ファンド」を「つみたてNISA」で毎月積立しています。
コモンズ投信は、毎月、『コモンズレター』という月次報告書を出しており、運用実績やトピックスなどが掲載されております。
直販で積立していれば郵送などで送られてくるのかもしれませんが、NISA経由の各証券会社で積立していると、送られてこないのが残念です。
それは、コモンズ投信に限らず、他のファンドでも同じだと思いますが・・・。
ただ、ホームページにレターが掲載されていますので、誰でも見ることができます。
今月から、レター内容を紹介していこうかと考えています。
私自身、コモンズ30ファンドへの積立金額が低いので少し申し訳ない気持ちがありますが、SBI証券のiDeCoでも取扱いが始まれば、iDeCoでの買付を検討したいなと思っています。
楽天証券のiDeCoでは2017年から取扱いが開始されているようですが、楽天証券は現状「セゾン資産形成の達人ファンド」と積立しているので、楽天証券経由の場合は、拠出金額を増やすことがあれば、買付検討したいと思っています。
前置きが長くなりましたが、コモンズレターの内容紹介と、少し感想を書きたいと思います。
■2018年11月の実績
まずは、アクティブファンドとして、気になる「基準価額」の1ヶ月騰落率です。
ひふみ投信やセゾン投信でも同じように紹介していますので、コモンズ投信のコモンズ30ファンドも紹介していきます。
2018年11月の1ヶ月騰落率は下記のとおりです。
- コモンズ30ファンド 0.99%
11月の基準価額は上昇したということですが、実はTOPIX(配当込)は1.30%の上昇でした。
したがって、TOPIX対比ではアンダーパフォームしたことになります。
コモンズ30ファンドは30銘柄厳選ですが、レターでは月間騰落の上位3銘柄と下位3銘柄が紹介されていました。
・月間リターン上位3銘柄
- 楽天 +19.63%
- ユニ・チャーム +15.69%
- マキタ +14.08%
・月間リターン下位3銘柄
- 日揮 -24.33%
- シスメックス -23.66%
- 日東電工 12.36%
この数値を見た感想としては、各銘柄でとても騰落値に差がありますね。
これが個別銘柄に投資した際に起きる現象なのかもしれませんが、私自身は最近、インデックス指数に慣れてしまっているので、TOPIXが1%程度の変化率であっても、各銘柄だとここまで振れているのには驚きました。
コモンズ30ファンドは30銘柄厳選で、組入比率も3~4%入っている銘柄も多いです。
30銘柄あれば分散効果は十分だと、書籍の分析でも言われていることですが、これを素人がやると、なかなか難易度が高いなと感じます。
やはり私のような素人投資家だと、銘柄分野が偏りすぎることが多いのです。
コモンズ投信は独自の「未来コンセプト」という指標で分類をしていますが、分散に関しては気を使っているのだろうなと構成比を見ると感じます。
■リターン上位/下位の銘柄の要因
リターン下位の3銘柄の要因は、全て業績見通しの下方修正のようです。
インデックス指数の投資であれば、-10%にもなると非常に騒がしくなりますが、個別銘柄だと下方修正すると普通に-10%~-30%程度になるのだなと感じました。
当然、下方修正の度合いによっても市場の反応は変わってくると思いますが、どのくらいの反応が適量で、どこからが歪なのかは見極めが難しいのだと思います。
それがファンドマネージャーやアナリストの仕事だと思いますが、私には到底できない分析です。
コモンズ30ファンドは、銘柄組み換えがそれほど頻繁では無く、数年単位の長期投資なので、企業の本質に投資しているという点では、企業分析はテクニカル面とは異なるのかも知れませんが・・・。
リターン上位のトップであった「楽天」は、通信事業の業務提携をKDDIとしたことが注目されたそうです。
通信事業に関しては、非常に投資コストがかかるので、楽天の業績に懸念があったと思いますが、KDDIと提携したことで一気に道が開けたという感じでしょうか。
私としては、投資面よりも、生活に直結した通信費コストに好影響が出て欲しいなと思っています。
今は、ドコモのスマホを持っていますが、業界内で値下げ合戦があれば嬉しい限りです。
そして、またそこに技術革新が起きるわけですから、コストを意識した改善が起きれば良いと考えます。
■平均保有下年限って意外と短い!?
レターの最初ページに、「今月の想い」という題目で、伊井社長のメッセージが書かれていました。
内容としては、スコットランドの運用会社の運用チームと意見交換を実施し、コモンズ30ファンドとの共通点などを紹介されています。
その中で書かれていたのが、投資銘柄の平均保有年限です。
スコットランドの投資チームは7~8年で、コモンズ30ファンドも約8年だということです。
ちょっと意外だったのが、私の印象よりも短いということでした。
長期的な視点なので、最低でも10年以上は保有するのかなと思ったのですが、平均では10年行かないのですね。
当然ながら全銘柄の平均なので、長期保有銘柄と短期保有銘柄があると思いますが、企業も10年経ったら変革が起きるのかもしれません。
日本の企業は古い大企業が多いと言われていますが、先ほどの月間トップリターンであった「楽天」は新しい企業です。
米国はもっと新陳代謝が激しく、企業の淘汰も激しいですが、日本の場合は看板が同じでもやっていることが徐々に変わっているのかもしれませんね。
なかなか面白い情報は含まれている『コモンズレター』でしたので、翌月以降も追いかけてみたいと思います。