なんでも道しるべ

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【制度別・男女別・年収別・世代別】新NISAが始まる前に現行NISA制度の投資金額を見てみよう!

新NISAが2024年から始まりますが、今回の制度改正により、一般NISAとつみたてNISAが合体したようなものに変わっています。

詳細だと結構違うのですが、新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、つみたて投資枠はつみたて設定が必要という感じからつみたてNISAに似ていますし、成長投資枠はスポット注文が可能で個別株やETFも購入できるという点からは一般NISAに似ています。

現行のNISA制度でどちらを使っていたとしても、新NISAになってもそれほど困らないかなと思いますが、微妙に改悪されているところもあるので(レバレッジ商品は買えないなど)、完全に一緒だとは言えません。

ところで、2024年からの新NISAで投資を始めようと考えている人もいると思いますが、大半の人は、現行のNISA制度でも投資をやっている人がいると思います。

いま、一般NISAやつみたてNISAをやっている人は、どのくらいの投資金額でやっているのでしょうか?

資産形成をやっている人にとったアンケート結果が載っていましたので、そのデータを基に考えてみたいと思います。

■現行NISA制度を利用している人の投資金額

アンケート結果は、一般NISAの平均投資額、つみたてNISAの平均投資額が掲載されていました。

それだけだと普通のアンケートなのですが、面白いのが、それぞれのNISAを年代別での投資額に分類されていました。

高齢層(53~64歳)、中堅層(37~52歳)、若年層(27~36歳)、Z世代(20~26歳)という感じです。

資産形成って、現役労働者の比較的40代以上の人がやっているイメージなのですが、このデータを見ると、Z世代や若年層でも結構やっている人が多いです。

投資ブームとまでは行きませんが、手数料が安くなっていますし、インデックス投資という方法が様々なところで紹介されていますし、さらに、つみたてNISAという制度が使いやすかったのかもしれません。

さらに、最近ではクレカ積立などでポイントも貰えるので、投資をしながらポイ活もできます。

自転車操業になってはダメですが、投資でもれなくポイントが貰えるというのは魅力的だと思います。

では、一般NISA、つみたてNISAのそれぞれの投資額を見てみましょう。

最初に一般NISAです。

【一般NISA】
全体平均:646,622円
男性平均:653,574円
女性平均:624,199円
年収500万円未満:485,176円
年収500~1000万円未満:652,056円
年収1000万円以上:783,862円
Z世代(20~26歳):483,362円
若年層(27~36歳):549,399円
中堅層(37~52歳):661,078円
高齢層(53~64歳):704,084円

続いて、つみたてNISAです。

【つみたてNISA】
全体平均:248,396円
男性平均:256,237円
女性平均:234,643円
年収500万円未満:209,635円
年収500~1000万円未満:256,747円
年収1000万円以上:295,271円
Z世代(20~26歳):235,897円
若年層(27~36歳):253,982円
中堅層(37~52歳):245,105円
高齢層(53~64歳):255,563円

一般NISAは年間120万円、つみたてNISAは年間40万円の枠がありますが、一般NISAもつみたてNISAも半分程度しか利用されていないことが分かります。

投資可能金額は、一般NISAの方が大きいので、40万円以上の投資をしたい人は一般NISAを利用する傾向にあるのかな?と思います。

非課税期間は一般NISAが5年間で計600万円、つみたてNISAが20年間で計800万円でしたが、結局のところ、つみたてNISAは5年で終了し200万円でしたし、一般NISAはロールオーバーができていたので、投資額が大きい人は一般NISAを利用していたのだと思います。

■少ない金額でも投資に興味を持つことが大切

面白いデータとしては、年齢別の投資額です。

一般NISAは年齢が上がるにつれて投資額が上昇してきますが、つみたてNISAは年齢層で差がありません。

この傾向からも、年齢が上がって収入が多い人は、一般NISAを使って多くの投資をしているのだと思いますが、つみたてNISAは収入や年齢層に関係なく、投資金額を一定にしている雰囲気がします。

このデータは興味深いのですが、これが新NISAになって、年間360万円まで投資可能になり、最大1,800万円にもなると、どのように変わってくるのかな?と思います。

なにより、Z世代と言われる20代前半でも投資を始めている人が多く、一般NISAだと年間40万円を超える金額で投資をしているので、なかなか多いと思います。

もちろん、買付と売却を繰り返すようなスイング投資をしていないことが前提ですが、意外と、持ち続けられる人って少ないんですよね。

これもデータでは、投信保有年数は2~4年程度と出ていますので、大きな調整や暴落があった場合にはすぐに売却してしまう人が多いのだと思います。

そこは新NISAになっても要注意点だと思われます。

このアンケートは、資産形成を実際にやっている人が母数なので、全くやっていない人からすると、投資額に驚かれる人もいるかもしれません。

周りの人の金額に惑わされず、まずはやってみることが重要で、1ヶ月100円からでも投資できる時代なので、100円だと全然利益が乗らずに面白くないですが、1ヶ月数千円くらいからスタートすると徐々に投資に慣れてくると思います。

投資って元本保証ではないので、結構な割合でマイナスになる時があるのですが、お金が増減するという感覚は日本人には薄いので、それは身に付けた方が今後のためには良いですよね。