受験生の悩みとして、赤本の配点って本当に合っているのか?って疑問に思いませんか。
中3の娘は高校受験のために過去問を解いていますが、いわゆる赤本には配点が書かれていますが、「当社が付けた独自配点」という書き方で、本当の配点が分からないのです。
学校公表データとして、合格最低点や合格最高点、合格者平均点みたいなものは開示されていますが、配点が出ていないので、どのような点の付け方なのか分からないです。
そもそも、配点が分かったところで、採点基準も分からないので、結局は自己採点というのは難しいものなのですが。
過去問をやるメリットは、やはり自分の今の立ち位置と合格ラインまでの距離が分かることです。
ワーク類の問題は点数を取ってもらい理解度を測るためのもの、対して、入試問題は合否を分けるものなので、間違って当たり前の問題なども数多く入っています。
それでも、合否が出るわけですから、何とても受験者の中での合格最低点をクリアしなければ合格できません。
それが、過去問をやることで、合格最低ラインというものを意識できるようになります。
しかしながら、配点も採点基準も分からないので、自分の解答したものがどこまで正解で、いったい何点だったのか、分からないまま受験勉強を続けることになります。
赤本を作っている会社が、独自配点と言いながらでも、配点を振ってくれているのはありがたいことですが、ある意味、それを鵜呑みにして採点することになります。
過去問の捉え方は本当に難しいと思います。
■受験生の得点幅って狭い?
なぜ、私が赤本の配点って本当に合っているのか?って不思議に思っているのかというと、ある高校で、合格最低点と合格最高点が開示されているのですが、自分の想像よりも狭い範囲なんですよね。
具体的に言ったら、100点×5教科の500点満点であるなら、合格最低点が280点(1教科あたり56点)で、合格最高点が380点(1教科あたり76点)という感じです。
こうなると、各教科で60点を超えていれば合格最低点はクリアできそうです。
けれども、中には自分の得意な教科がある人もいると思いますが、それでも80点には届いていないってことなんですよね。
これって、本当にそうなのか?というのは私の疑問でした。
確かに、各教科平均60点ラインが合格最低点というのは合点がいくのですが、受験生の中には、ある教科が得意だから80点を超えてきそうな生徒も1人くらいはいそうな気もするんですよね。
まあ、同じくらいの学力に人間が集まっているので、点数が似通ってくるというのはありそうな気がしますが、私立の滑り止め校だと、上下の幅が広くても全く不思議ではないのです。
なぜ、合格者の点数の幅が56点~76点なのか、どこが非常に疑問なのです。
■配点に悩まされず自分の苦手の克服を
私が思っている配点は、正答率が高い問題は配点が高く、正答率が引く問題は配点を低くしているのではないか?という考えです。
そうだとすると、受験生の得点が似通ってくるので、幅が狭くなっても不思議ではありません。
逆に最高点が上がらない謎というものがありますが、それがやはり入試問題という難易度に関係しているのではないかという点です。
入試問題というのは合否を分けるものですからね、正答できない問題が数多くあっても不思議ではないのです。
この辺りは永遠の謎なので、正解は誰にもわかりません。
学校によっては、同じような質問をされるケースがあるみたいで、配点は等分という回答を正式にしているところもあります。
そのような学校の場合は、易しい問題であっても、難しい問題であっても、同じ配点になるので、易しい問題をいかに落とさないかという姿勢が重要になってきます。
これは同じ意味で、正答率が高い問題をいかにきちんと拾っていくか、そこが入試問題を解くうえで重要になります。
短時間で解ける問題も長時間考える必要がある問題も同じ配点であれば、短時間で解ける問題から先に先に解いていった方が有利になりますからね。
深く考えても真実は分からないので、とりあえずは、独自配点を信じるか、自分で配点を振るか、それらの方法しかないかなと思います。
どちらにしても、意識すべきものは合格最低点です。
たとえ1位で合格しても、合格最低ラインで合格しても、同じ合格者であることには間違いないです。
得意な教科で稼ぐのか、不得意な教科を底上げするのか、勉強手法は様々ですが、合計点で合格最低点を上回るしか合格できる方法はないです。
入試問題って自分との相性もあるので、解く度に一喜一憂してしまう部分はありますが、これも受験生は全員通過する部分なので、間違った問題から、正答率が高そうな問題をピックアップして、しっかりと克服していくことが合格への道だと考えます。