前回の記事では、シーゲル先生のリターン補完戦略を構成するために、私が所有している米国ETF戦略についての悩みを書きました。
悩みは、複数のETFを所有していても、銘柄重複していて分散投資になっていないのでは?と感じたからです。
結局は、究極の投資法といわれている、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)や、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストック )に投資を続けることがよいと言われているのが少し分かってきたような気がしました。
■eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの上位銘柄を調べた
今回の記事は、その続きです。
前回の記事の後も、いろいろと考えていると、やはり銘柄重複していることに納得できなかったです。
そこで、今は所有していないけれど、是非とも積立をしたいと思っている『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の銘柄も調べてみました。
公開しているのは、上位15銘柄でした。
ここでは上位15銘柄の記載はしませんが、驚いたことに上位15銘柄が、私が紹介した7つのETFのどこかに入っていました。
特に重複銘柄で悩んでいた銘柄がかなり含まれています。
「だったら、このeMAXIS Slim 先進国株式インデックスを所有していたらいいんじゃないのか?」と思いました。
でも、重複銘柄でも上位15銘柄に入ってこない銘柄もあります。全ての組み入れ銘柄を調べると重複してる可能性は高いと思ってます。
■HDVが人気のETFである訳はこれか!?
そして、eMAXIS Slim 先進国株式の上位に入ってこない銘柄を上位10銘柄に揃えているETFがありました。
それは、「HDV(米国高配当株)」です。
HDVは米国ETFの中でも、特に人気があるEFTのようですが、通常のインデックスファンドでは上位に挙がってこない銘柄を上位に揃えているのが、人気の秘密なのかもしれませんね。
eMAXIS Slim 先進国株式の上位15銘柄と、HDVの上位10銘柄を比べてみると、重複しない銘柄が6つもありました。
その6銘柄は下記です。
- VZ(ベライゾン)
- CVX(シェブロン)
- PFE(ファイザー)
- PM(フィリップ・モリス)
- KO(コカコーラ)
- CSCO(シスコシステムズ)
以前に紹介しましたワンタップバイでも扱っていない、PM・VZ・CVXのためにHDVを購入する価値はありそうです。
■弱小投資家の進む道とは
これらの銘柄情報を整理していくと、弱小投資家である私自身が購入するべきEFTとインデックスファンドが見えてきたような気がします。
この「弱小」というのが重要でして、資金が少ない人はETFを購入するのは控えた方が良いかもしれないと思えました。その理由を箇条書きすると、
- ETFの問題点は、分配再投資であり、投資額が少ないと分配金も少ない。
- 次に再投資をしようと思っても、米国ETFを購入する場合には手数料負けしてまう。
- 中途半端な額の分配金で資金の遊びが出来てしまい、効率良く複利の効果が得られない。
- ETF全体にいえることであるが、分配金には税金がかかるので、税金の繰り延べができない。
最終的には、ETFの分配金税金額vsインデックスファンドとETFの信託報酬の差で押し引きすることになります。
購入手数料に関しては、ETFは売買手数料がかかり(例えばSBI証券の場合は0.45%)vsインデックスファンドはノーロードの場合はかかりません。
ETFの信託報酬が安いという点がクローズアップされますが、インデックスファンドで分配金を0円で運用しているところとは、かなり良い勝負ができるのではないかと思います。
■私が考える最良の組み合わせはコレだ!
考えた経緯の詳細は割愛しますが(どこかで記事にしていきたい)、私が考えた最良の組み合わせは下記です。(カッコ内は信託報酬)
- HDV:米国高配当株ETF(0.08%)
- SPDR500(東証1557):S&P500(0.09%)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(0.20%)
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(0.34%)
ここで、3.と4.を85:15の比率で積み立てます。理由は、VTの日本を除く割合がおよそこんな比率ものだから。
バンガード社のVYM・VTVや、セクターETF(生活必需品、ヘルスケア、エネルギー)を組み入れる必要なしと判断しました。
セクターETFに関しては、下位銘柄の有望性から、生活必需品とヘルスケアの現所有ETF数はそのまま持っておこうと思います。
VTI・VT・IOOは非常に悩みましたが、外した大きな理由はETFの分配再投資のデメリットです。
これらをeMAXIS Slimの先進国と新興国で組立ようと思ったのです。そして、S&P500を加えて、米国の有望銘柄比率を上げる戦略です。
HDVとSPDR500は分配金が出ますが、これは何等か再投資しなければいけません。
結局は、eMAXIS Slimによる全体の中の比率を上げることになるのかもしれませんね。
もちろん、これらの4つに、下記のスパイスも忘れません。
- ワンタップバイによる、KO(コカコーラ)・PFE(ファイザー)・PG(P&G)・XOM(エクソンモービル)
- ひふみ投信
- セゾン資産形成の達人ファンド
少しずつ、私が納得できるポートフォリオ設計が見えてきたような気がします。
でも私自身の気の変わりようは日常茶飯事ですので、別の考えが出てくるかもしれませんけど。
とりあえず、17/9/15現在の考えとして、結論付けておきます。