なんでも道しるべ

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【低手数料合戦】インデックスファンドの実質コストを比較してみた!おまけにETFも!

インデックスファンドの手数料(経費率)がとても安くなりましたね。

資産形成している人の中には、インデックスファンドを中心に運用している人も結構いると思いますが、インデックスファンドは手数料が安いので組み入れやすいのが特徴です。

個別株投資やアクティブファンドも面白いのですが、インデックスファンドでまずは分散投資を実現することが運用のリスクヘッジとしては第一の考え方です。

ただ、同じ運用方針(投資先)であったとしても、商品によって手数料が異なります。

また、インデックスファンドとETFのどちらを使うかによってもメリット、デメリットがあります。

今日の記事では、米国株で有名なS&P500の商品について、手数料だけを切り取って、比較してみたいと思います。

■投資商品の手数料を知る

インデックスファンドを探すときに最も気にかける必要があるのが、手数料です。

指数連動の商品なので、指数かい離を考えないとすると、基本的にどの商品を買っても成績は同じです。

したがって、手数料の安い商品を選んだ方が、自分に返ってくるリターンは大きくなります。

手数料はマイナス確定の要素ですので、市場の上下に加えて、手数料が高いとそれだけマイナスになります。

よって、マイナスをできるだけ抑えている商品を選ぶ、それは手数料が安い商品と選ぶことが鉄則となります。

低手数料で有名なeMAXIS Slimシリーズの商品がありますが、少し前まではこの商品を選んでおけば安心でした。

けれども、インデックスファンドも競争性があり、他の商品も低手数料の商品を出すという安値合戦になっています。

利用者としては、できるだけ安い商品を選んだほうが得ですよね。

現時点、保有している分を売却までして乗り換える必要性はありませんが(税金がもったいないので)、これから新規に投資やつみたて投資をする場合には、手数料が安い商品を選んだ方が良いです。

今回は、米国指数で人気のあるS&P500インデックスファンド商品で、低手数料で1位・2位を争っている2商品を比べます。

ついでに、ETFも比べてみて、何が良いかと考えます。

■実質コスト勝負で勝ったファンド

インデックスファンドは年に1回以上、コストを含めた運用報告を行うので、その報告書を見れば、実質コストが分かります。

商品の目論見書では信託報酬しか注目しませんが、その他、運用で実際にかかった経費というのものもありますから、運用報告書で確認する必要があります。

今回比べる2商品は、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」です。

両商品ともに低手数料で有名です。

結果は下記のとおり。

・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

  • 信託報酬 0.098%
  • 売買委託手数料 0.007%
  • その他費用 0.019%
  • 合計 0.124%

・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

  • 信託報酬 0.064%
  • その他費用 0.011%
  • 投資先ファンドの運用管理費用 0.03%
  • 合計 0.105%

結果としては、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドが勝ちました。

それぞれの手数料の詳細項目が異なっていますが、これは、eMAXIS Slimが自ら組成しているのに対し、SBI・Vは米国バンガード社のETFを買い付けていることの違いによるものです。

これを見ると、結局ETFを買い付ける方が手数料が安くなるということになりますね。

ETF恐るべし。

■国内市場ETFの手数料は

では、日本市場や米国でもS&P500のETFが買えるので、それらの手数料はどうなっているのでしょうか?

例えば、SBI証券で売買手数料が無料になるETFであるiSSP500米国株(1655)は、iシェアーズ社のETFですが、日本の市場で売買できます。

この手数料は0.075%となっています。

これを見ると、先ほどのインデックスファンドよりもETFの方が安いことになりますね。

今回は手数料だけで見ていますので、最低金額などの買い付けの容易さや、分配金再投資などの税金の無駄などは無視します。

ただしこの商品、2022年6月22日以降は手数料が改定され、0.15%になるということです。

そうなると、インデックスファンドの方が安くなりますね。

■米国バンガード社ETFの手数料は

他に、米国のETFを直接買ったらどうなるでしょうか?

SBI・Vのインデックスファンドはバンガード社のETFであるVOOを買っていますが、それを個人でやってしまおうということです。

そうすると、手数料は0.03%で済んでしまいます。

ただし、海外ETFは売買手数料がかかります。

現状、買付手数料は無料になっていますが、売却手数料は約定代金の0.45%を取られます。

上限は20米ドルまでです。

これは手数料としては結構大きいので、無視できないですが、売買を繰り返さない人はランニングの手数料は0.03%で済むので非常に安く運用できます。

■自分の投資スタイルにあった選択を

インデックスファンドとETFのどちらが良いかという点については、分配金と再投資の仕方が異なったり、取引単位と価格が違ったり、取引通貨も異なってくるので、こればかりは個人の好みとしか言いようがない部分もります。

しかしながら、手数料だけで考えるとETFが最も安いですが、国内のインデックスファンドもかなり良い勝負ができるようになってきました。

そのインデックスファンドの中でも、さらに実質コストの安いものを選択するのが賢明です。

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様々な情報がありますが、自分で気になる項目を比較して、使い勝手の点も加味して、自分にあった良い商品を選ぶことが大切ですね。