「つみたてNISA」の初年度である2018年も終わりに近づきつつあります。
2018年は大きな調整が2回もあり、10月中旬からの調整は今も継続しているような雰囲気ですが、今後の相場どうなるかなんて誰にも分かりません。
だいたい、マネー雑誌や投資関連雑誌に掲載されている「相場の読み」なんてほとんど外れています。
最近は、dマガジンを代表して、バックナンバーの記事も見られるようになっていますので、数ヶ月前の雑誌の記事を見ると笑うほど外しています。
市場のプロであってもそのような読みで外しまくるわけですから、私のような素人が読める訳も無く、下落相場になったら積立金額を少し上げて、盛り返したなと思ったら積立金額を元に戻すようなことくらいしかできません。
それでも、元に戻した途端に急落するのですから、ホント、市場・相場って面白いなと思う毎日です。
資産形成・資産運用と言いながら、遊び半分で投資ができる私のような個人投資家は気楽なものです。
信託報酬を貰って、インデックス指数よりもアウトパフォームすることを命題とされているアクティブファンドのファンドマネージャーは大変だなと思いますね。
けれど、それも仕事ですし、報酬も高い業種なので、ストレスに耐えてほしいですね。
■非課税口座はどっちを持ってる?
2018年にからは少額投資の非課税制度は、「一般NISA」と「つみたてNISA」が選べるようになりました。
「一般NISA」は5年目なので、すでに過去4年間で開始している方もいるでしょう。
これまで「一般NISA」をやっている人でも、2018年は最初の取引を始めるまでに「つみたてNISA」に変更が可能でした。
逆に、一度、「一般NISA」や「つみたてNISA」で取引を開始すると、その年は変更が不可になります。
変えたいなと思っている人は、来年からも同じように、最初の取引をするまでに変更が可能です。
■「一般NISA」優勢も、「つみたてNISA」が躍進
2018年に非課税制度が使ったかどうか、使っている場合は「一般NISA」なのか、「つみたてNISA」なのか、という楽天証券のアンケート結果がありました。
その結果からは、おおよそ下記のようです。
- 一般NISA 52%
- つみたてNISA 28%
- 非課税制度を使っていない 19%
- 不明 1%
過去4年間のアドバンテージがあるのか、「一般NISA」を使っている方が多いようです。
しかしながら、この1年だけで「つみたてNISA」が28%も増えたというのは凄いのかもしれません。
「一般NISA」から「つみたてNISA」 に変更した人も当然いるでしょうが、「つみたてNISA」が始まったことで非課税制度に興味をもって口座開設した人が多数いるということです。
そのような意味では、「つみたてNISA」は投資をしてこなかった人にきっかけを作ったものであるのではないでしょうか。
ただ、アンケートに答えた人でも、いまだに使っていない人は20%程度います。
さらに、このアンケートはそもそもネット証券に口座を持っているか、興味・関心を持っている人が母数なので、投資に全く興味が無い人が含まれると、当然、非課税口座を持っている人はかなり圧縮されるでしょう。
日本社会で投資が浸透するには、まだまだ時間がかかりそうですが、相場と同じで、急に加熱すると、大きな暴落が起きますので、このような浸透は徐々にがベストだと思います。
日本人は、熱しやすく冷めやすい、にわかファンが増える傾向にありますから、投資に「にわか」は危険です。
「長期・分散・積立」の三原則から言うと、「にわか投資」は「長期・積立」を無視することになりますから、タイミングが良くない限り、かなり高い確率で悪い結果になるようなものですからね。
■非課税期間20年が始めるきっかけに
「つみたてNISA」を始めている人が3割弱もいるということで、その理由のアンケートもありました。
圧倒的な結果だったので、驚きました。
- 非課税となる期間が長い 71%
- 国が定めた基準が対象 10%
- 手数料が安い 9%
- 勧められた 4%
- その他 6%
やはり、「つみたてNISA」 の一番のメリットである、非課税期間が20年というのに引かれた人が多いということです。
20年持っていれば、マイナスになる可能性は極めて低いという金融庁のデータに基づいた広報が功を奏しているのかもしれません。
まあ、極めて低いのだけで、必ずと言うわけではありませんし、積立を前提としているのですが、下手な積立投資をしているとマイナスに陥る可能性も十分あります。
ファンドの基準価額がプラスであっても、投資家のインベスターリターンがマイナスになるのは、よくある話だそうですから。
市場が良くても悪くても、決めた一定額の積立を継続することがプラスリターンとなる一つの要因であることは間違いないです。
「つみたてNISA」で買える商品は、投資信託やETFなどの長期投資を目的としたものがラインナップされており、短期目線の個別株は買えません。
その辺りの意味合いを十分に理解して、投資を始めることが良いかと思います。
■2018年は恐怖の残高報告書?
2018年から「つみたてNISA」を始めている人は、タイミングが良くなければマイナスリターンである人が多い可能性が高いです。
年を明けると、2018年の残高報告書などが送付されてきて、その中にトータルリターンなどの表記があります。
マイナスが数万とかになっていると、「なんだ(怒)、投資なんてやっぱり駄目だ!」となる人が続出する可能性もあります。
「投資なんてそんなもの♪」と気楽に構えている人が、数十年後に大きなリターンを得ているかもしれませんね?
投資や相場なんて、上がったり下がったりするものでしょ。