なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【資産1億円の道】新NISAを利用しても、誰でもできる簡単なことができなければ到達できない真実

資産1億円って数字は目標と言いますか、憧れでもある数字です。

最近、来年から始まる新NISAの制度を利用した資産1億円への道を紹介する話が増えてきました。

まあ、分かるんですけどね。

数字上は過去のデータから資産1億円って年数をかければ到達できるもんです。

けれども、人間って、そんなに機械的に生きているわけではないので、感情により思うようにいかないのが現実です。

そうでないと、世の中に億万長者が溢れかえっていることになりますから。

世の中の3割の人が資産無しという現実が物語っているように、資産ゼロの人がいて、資産100万円の壁があり、資産500万円や1,000万円の壁があり、なかなか1億円まで到達できるものではないです。

もちろん、貯金だけの行為で資産1億円なんて、かなり難しいものがあります。

なので、新NISAを利用した資産1億円への道ってことになりますが、自分自身の感情をコントロールして、しっかりと投資を続けられるということが重要なので、頭と心を成長させなければなりません。

■NISA制度をバカにはできない

新NISAを心待ちにしている妙な人って少ないと思いますが、私はそのなかの一人です。

日頃に投資をやっていない人や、資産運用をしていない人はNISAなんて興味がないというか、そもそも知らない、使ったことないって人が多いと思いますが、2024年からNISA制度が大きく変わります。

NISAの制度って、簡単にいうと、運用益が非課税になるという口座の利用となります。

通常、運用益の約20%が税金として取られるのですが、それが取られない制度です。

利益の中の20%なんだから別に取られても良いのでは?って思う人もいるかもしれません。

私も現行NISAがスタートした時は、そのように思っていました。

けれども、利益の20%が取られるってことは、かなりの損失になります。

資産運用において、複利の効果は大きいです。

もちろん、バイ&ホールドで、売却しなければ税金を取られることは無いのですが、お金が必要となって売却することになった場合、20%もの税金は相当キツイです。

そして、再度、投資をしようとした場合、元金が減っていることになりますから、資産総額への影響は計り知れません。

投資初心者ほど気にしない税金とコストですが、勉強すればするほど、この2つの闇は相当大きいです。

■1億円達成もNISA口座でなかったら8,400万円

2024年からNISA制度が大きく変わり、新NISAがスタートするのですが、一番の変化は、NISAで運用できる枠が1,800万円になったということでしょうか。

一般NISAが総額600万円、つみたてNISAが総額800万円だったことから考えると、1,800万円になったというのはかなり枠の拡大になります。

とはいえ、1,800万円もの枠を使いきれない、そんなに投資できるお金なんてもってないって人の方が多いと思いますが、資産1億円に到達したいなら、この1,800万円の枠というのは重要な金額ってことになります。

投資はリスクを取ることに対するリターンを享受することができます。

それがいわゆるリスクプレミアムという名称で呼ばれますが、リスクを取らない人にはリターンは分け与えられません。

リターンを得ることが出来る人はリスクを取った人だけです。

その枠が1,800万円になるということは、税金がかからず、そのリスクが取れるのが1,800万円になるということです。

この1,800万円というのは、非常に大きな意味を持ちます。

というのは、この枠をいっぱいに利用して、年利5%で40年運用すれば資産1億円になりますし、年利7%で30年運用すれば資産1億円になります。

これをNISA枠ではなく、通常の特定口座で運用した場合には、8,400万円程度にしかなりませんから、ここまで資産が大きくなると税金というのは大きな差を生みます。

■1億円達成のために一番大切なこと

このシミュレーションを見て、驚いた人もいると思います。

驚き方は人それぞれだと思いますが、年利5%で1億年になるの?って思った人もいるでしょう。

他には、40年もかかるのか・・・とか、30年だったら可能性あるかな?って思う人もいるかもしれません。

運用総額1億年になると、税金がかかる口座なら1,600万円も取られるのか・・・って思った人もいるかもしれませんね。

もっというと、年利5%なんて運用できないでしょ?って思う人もいたでしょうか。

けれども、過去のデータだけを見ると、年利5%というのは、米国株投資や全世界株投資をしていれば、十分に可能でした。

米国株なら年利9%程度は十分に超えていますし、全世界でも年利7%程度はありました。

なので、不可能な数字ではないということです。

これで資産1億円に行けるとなると、やってみようかなって思う人も出てくるかもしれません。

けれども、実は一番大切なことは、この運用中の資産を持ち続けることです。

資産は右肩上がりだけではないです。

これまでの金融ショックをみると、2000年のITバブル崩壊や2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックなど、数年や十年毎くらいに、大きなショックは起きます。

これらの名前が付いているときは、運用資産は40%~70%くらいは減ることがあります。

名前がついていないショックも数年起きにあって、それらでも5%程度の下げは十分にあり得ます。

したがって、握りしめることができるかどうか、これが一番大切なことです。

市場をみて怖くなって売却してしまったら、1億円の道は諦めることになるということです。

そのくらい1億円のチケットは、誰もが手にすることができますが、誰しも失うことがあるってことですね。