なんでも道しるべ

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【iDeCoってどうなん?】新NISA誕生によりiDeCoのメリットは拠出時の減税だけ?

みんなが期待している2024年から新NISAが始まることにより、iDeCoの存在感が薄らぐのではないか?と思っています。

NISAとiDeCoって、それぞれメリットとデメリットがありますが、NISAのデメリットが今回の新NISAによりかなり改善されることになりましたので、iDeCoのメリットが薄らいでくると思っています。

今から資産形成をしようと思い、NISAとiDeCoで悩んでいるなら、こっちが良い!っていうのが言えなくなっているのです。

今年までの一般NISAやつみたてNISAまでは、iDeCoの方が私は推しだったんですけどね。

本当に微妙な関係なので、どちらが良いかはそれぞれの立場のメリットによると思います。

■iDeCo vs 新NISA

両方の制度の特徴や、メリットとデメリットを上げると、キリが無く、焦点がぼやけるので、それは置いておいて、今回は比較するためにポイントになる部分だけに焦点を当てます。

まずは、iDeCo

■iDeCoの特徴■
掛金の減税優遇がある。
企業年金の無い一般的なサラリーマンなら年間27.6万円まで。
基本的に60歳までかつ10年運用するまで引き出せない。
75歳までに引き出しを開始しなければならない。
選べる商品内に定期預金がある。
スイッチング制度がある。
運用益は非課税。
引き出し時にも税制優遇が使える可能性がある。

続いて、新NISA

■新NISAの特徴■
掛金は年間360万円まで可能、トータル最大1,800万円まで。
運用期間は無期限。
売却しても非課税枠は復活するが、スイッチングはできない。
運用益は非課税だが、掛金や引き出し時の税制優遇は無い。
運用は基本的に投資信託、株式、ETFなどであり、定期貯金などは無い。

このように並べると、iDeCoってなんか注意点が多いというか、制限が多いって感じなんですよね。

新NISAの方がすっきりしています。

iDeCoの一番の特徴は掛金の減税処置と引き出し時の税制優遇の可能性でしょうか。

新NISAの一番の特徴は運用期間が無期限ということでしょうか。

この無期限というのが実は一番のメリットで、複利効果を考えると、運用期間は長ければ長い方が資産は増えることになりますし、期限があると、その直前に大暴落が起きると目も当てられません。

iDeCoはその運用期限というデメリットがありますが、一番のメリットは税制優遇です。

この税制優遇が無いとiDeCoをやる意味がないと思っています。

唯一、スイッチング制度くらいですが、まあ、NISAも近いうちにできるような気もしますし。

このiDeCoの税制優遇ですが、掛金の時は良いのですが、実は引き出し時の優遇処置が改悪させそうな話題が尽きません。

多くの人がiDeCoを引き出す時に退職所得控除を使うことになると思いますが、この枠が改悪されると、結局は税金が取られることになるので、掛金だけの税制優遇になります。

さらに、新NISAがこれまでに比べ大幅に改善され、一人最大1,8000万円で、年間も最大360万円となると、もう運用期間の複利効果を考えると、NISA一択かな?という考えも出てきても不思議ではないのです。

現時点の税金をちょっとでも減らしたいって思っている人は、iDeCoを使って27.6万円分の減税を受けるくらいでしょうか。

■どちらにするか悩んでいる人への私の回答

ここまでのことで、もし、今から資産形成や資産運用を始めようかと悩んでいる人がいで、iDeCoとNISAのどちらをやった方がいいの?って質問があったら、どう答えるか?って話です。

私の答えは、「現時点で掛金による減税をしたいならiDeCo。資産運用を超長期でやる自信があるならNISA」って答えますね。

さらに、年齢にもよるかなと思います。

40代後半以上の人で、「掛金による減税のメリットを一番考えるならiDeCoで定期預金の商品を選ぶ。運用をしっかりしたいならNISAを選んで75歳以上まで運用する覚悟」

40代前半以下の人なら、「基本はNISAで長期運用。年収が上がったり、子育てなどが終わったりして、すぐに使わない資金ができるようになればその時からiDeCo」

こんな感じです。

結局、年齢や家庭環境などによって変わることになりますが、これだけ悩むほど新NISAはなかなか良い制度に変わったと思います。

今年までは、「iDeCoは引き出し制限さえ気にならないならiDeCoが良いよ」って感じでしたが、その答えが変わってきた感じです。

自分の置かれた環境によって判断してもらえたらと思います。

んで、私はどうするのか?って話なんですが、私は基本的には、両方使います。

iDeCoの減税も欲しいですし、新NISAの無期限も欲しいです。

なので、両方できそうって思う人は、両方やれば良いと思います。

どちらが正解ってことは無いと思いますので。

けれども、一つ注意点としたら、生活防衛資金が少ないのに、税金優遇だけに目がくらんでiDeCoをやるとか、新NISAが盛り上がっているから投資をやってみるとか、そのような浅はかな考えは止めた方がよいです。

間違ってはいけないのは、両方とも投資をメインとした資産形成・資産運用の制度だということです。

これから数年後にお金が必要で、そのお金を置いておかずに、全力でこれらの制度に投入するのは危険です。

新NISAが1,800万円という多額が可能になったこと、クレカ積立というちょっと微妙な制度も許されていることから、ちょっと危うい人まで手を出しそうな予感がします。

そこだけは要注意ですね。